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2013年7月 7日 (日)

36計 逃げるに如かずー吉田克之

友人の吉田克之さんが日本建築学会賞を受賞した。
大変名誉ある賞だ。
先日、その祝賀パーティが東京麻布鳥居坂の国際文化会館であった。

少し早めに着いたので、しばらく庭を散歩した。

Image_2

建物は戦後すぐの1955年に竣工。
まだ日本は貧しく、物のない時代にできた建物であるが、近代建築の代表作として、いまでは文化庁の有形文化財に指定されている。
設計はコルビジェの弟子前川 國男、坂倉準三、吉村順三の3人。
庭園は元の持ち主岩崎小彌太が、1930年に京都の造園家「植治」こと7代目小川治兵衛に作らせたという由緒ある庭だ。
ロックフェラー財団をはじめとする内外の諸団体や個人からの支援により設立された公益財団法人国際文化会館が運営している。
世界の研究者、文化人、芸術家、企業人等が集い、語り合う人物交流プログラムを中心に取り組んでいるという。
当時の沢山の人々の思いが込められている素晴らしい施設だ。

そうした環境にふさわしいパーティだった。

友人の1人のスピーチは大変印象的だった。
[未だにそうだが、建築の防災基準はいかに燃えない、壊れない建物を造るかにウェイトがおかれている。
避難計画にしても、かってはある面積に対して何人の人がいたら、どのくらいの規模の階段が必要かという静的な基準だった。
ちょつと大きな建物を、その基準で設計すると建物が全部階段だらけになってしまうというようなことにもなりかねなかった。
しかし「逃げる」ということで、時間的要素を考慮してコンピュータシミュレーションを行ってみると大分様子が違ってくる。
避難行動のシミュレーションを行うことで、様々の超高層建築やドーム球場といったそれまでになかった建築も可能になった。

3.11のあの悲惨な東日本大震災も
街がもっと「逃げる」ということで造られていたら、状況は随分違っていたはずだ。

「36計逃げるに如かず」ということわざがある。
あーだこーだと言って、いかに戦いに勝つかということを考えるより、
戦わずして、逃げた方が結果的には勝つ、平和的に暮らせるという意味らしい。

それを今回の大震災に当てはめてみると、
どんな地震や津波にも耐えられるような強固な建物や巨大な防波堤を造るより、
いかに「逃げる」かを考えたほうがいいということになりそうだ]
というような趣旨のことを言われていた。

「36計逃げるにしかず」
広島こそ、もう一度この言葉の意味を噛み締めてみる必要のあるように思う。


元安川

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江戸時代の長屋の考え方ですよね。
火災は、皆で気をつけれるけど、地震や台風は人の手ではどうしようもない。
だから家が壊れても、命が助かるように、重い瓦屋根でなく少々の雨漏りがあっても軽い屋根にする。逃げやすくつくれば、命があってこそ。
今、日本中で津波に備えて、海抜表示がいたるところに書かれていますが、どれくらいの人が海抜を理解していているのでしょうか。
海抜・標高・潮位・津波の高さ、わかりにくいですよね。
海抜表示は、逃げるための指標かもしれませんが、逆に逃げにくくしているかもしれませんね。
避難場所も、海抜0m以下の地域が多い広島は、台風・大雨・地震・津波によって避難場所を選ぶ必要があるのかも。
学者や行政の言葉でなく、自分が生きるための勘も鍛える必要があるかもしれませんね。

投稿: やんじ | 2013年7月 7日 (日) 05時29分


やんじ様

雨漏りしたって、死ぬことはない!

人間は人工物に囲まれた快適さに慣れて、
本来持っていた本能的な警戒感が麻痺してきているようですね。

投稿: 元安川 | 2013年7月 7日 (日) 07時51分

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コメント

江戸時代の長屋の考え方ですよね。
火災は、皆で気をつけれるけど、地震や台風は人の手ではどうしようもない。
だから家が壊れても、命が助かるように、重い瓦屋根でなく少々の雨漏りがあっても軽い屋根にする。逃げやすくつくれば、命があってこそ。
今、日本中で津波に備えて、海抜表示がいたるところに書かれていますが、どれくらいの人が海抜を理解していているのでしょうか。
海抜・標高・潮位・津波の高さ、わかりにくいですよね。
海抜表示は、逃げるための指標かもしれませんが、逆に逃げにくくしているかもしれませんね。
避難場所も、海抜0m以下の地域が多い広島は、台風・大雨・地震・津波によって避難場所を選ぶ必要があるのかも。
学者や行政の言葉でなく、自分が生きるための勘も鍛える必要があるかもしれませんね。

やんじ様

雨漏りしたって、死ぬことはない!

人間は人工物に囲まれた快適さに慣れて、
本来持っていた本能的な警戒感が麻痺してきているようですね。

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