広島ブログランキング

  • 広島ブログ
無料ブログはココログ

« ポッポとクック | トップページ | JR広島駅ASSE連絡口とICカード »

2013年4月 9日 (火)

命の売買

今や命までカネで売買する、市場経済はそういうステージに来ています。

今回は、その動物編です。

それは絶滅危惧種を守るために、その絶滅危惧種を殺す權利を売る、という矛盾するような施策ですが、お金によるインセンティブ=市場原理を使って絶滅危惧種を守ろうというものです。

これには有名な2つの事例があります。

1つはクロサイを守るために、クロサイを撃ち殺す權利を売りだした南アフリカの生物多様性保全の当局です。

彼らは絶滅の恐れのあるクロサイを守るために、富裕層であるトロフィーハンターに、その權利を売りました。その結果、現地の人達は密漁からクロサイを守り、世話をし、繁殖に努めるようになり、クロサイの頭数は回復し始めたのです。

クロサイを撃ち殺す權利を売ることで、クロサイを守ったのです。

もう1つは、同じく裕福なトロフィーハンターに、セイウチを撃ち殺す權利を売ったイヌイットです。

イヌイットは4千年を超える歴史の中でセイウチ猟を生活の糧としてきました。ところが、4千年以上減ることのなかったセイウチも、巨大で無防備という特徴からハンターの格好の標的となり激減したために、イヌイットはカナダ政府から捕獲数を制限されました。

そこでイヌイットの指導者たちが考えついたのが、その捕獲権を売るということです。そうすれば、セイウチの捕獲量はそのままで、イヌイットは経済的に豊かになります。

いずれのケースも、絶滅危惧種を守り、現地の人を潤おわせ、富裕層にも満足を与えます。
市場原理は見事に働き、全ての人が幸せになっているように見えます。

C0121577_23293811

生活のためではなく、遊びのために動物を殺すという点を除けば・・・

*お願い
この文章の下にある《広島Blog》というバナー(画像)を クリックしてください。

広島ブログ


これは、とても難しい問題ですね。
結果がすべてだと考えれば、ある意味では発想の転換で誰もがハッピーになる解決策に思えますし、死生観や倫理、道徳などに照らして本当に許されることなのか、考えれば考えるほどわからなくなります。

投稿: アコ | 2013年4月 9日 (火) 08時57分


この記事で指摘されていることは、TPPなどにより、これから更に加速するであろうグローバル化に際して、心にとめておくべき重要な課題だと思います。

今の日本は電力を筆頭に、まだまだ規制緩和で市場に任せた方が良いものが沢山あり、それはTPPのような外圧でも加速すると思います。ただし、今アメリカなどで起きていることを見ると、本当にどこまで市場に任せて良いものか、何をどこまでお金に置き換えるべきなのか、人間としての道徳や倫理はどうなのか、特に厳しい戒律のある宗教を持たない日本人には難しい問題が待ち構えていそうです。

最近続けて指摘されている市場の問題点は、幸か不幸か日本ではまだ先の課題のようにも思えますが、いずれは直面する重要な課題だと思います。

投稿: 灰猫 | 2013年4月 9日 (火) 09時31分


絶滅危惧種を殺す権利を売ることで、絶滅危惧種を守る。
なんとも皮肉な論理ですね。
オリンピックもプロ化することで、スポーツ振興を図る
というのも、同じ論理でしょうね。
最後はお金でしょうというより、
全てがお金でしょうというのは、
何か虚しいですね。

投稿: 宇品灯台 | 2013年4月 9日 (火) 15時11分


アコさん
簡単に正解のない問題のように思います。
それだけに、考え続けることが必要ではないでしょうか。

投稿: 工場長 | 2013年4月10日 (水) 08時54分


灰猫さん
ご指摘の通り、日本はまだ市場に委ねるべきことが多くあると思います。
しかし、その先のことも常に頭においておく必要がありますね。

投稿: 工場長 | 2013年4月10日 (水) 08時58分


宇品灯台さん
「机の上でお金をもらうのがプロで、机の下でお金をもらうのがアマチュアだ」と言われた時代がありますが、いずれにしても厄介で煩わしいものですね、お金というものは。

ただ「最近の若者は経済的インセンティブより承認によるインセンティブの方が強い」という分析もあるようで、具体的な事例では、お金をもらうより「イイネ!」のクリックの方が嬉しいという若者が増えている、ということでしたから、今後は経済指標と幸福度は乖離していくのではないかとも思います。

投稿: 工場長 | 2013年4月10日 (水) 09時01分

« ポッポとクック | トップページ | JR広島駅ASSE連絡口とICカード »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

これは、とても難しい問題ですね。
結果がすべてだと考えれば、ある意味では発想の転換で誰もがハッピーになる解決策に思えますし、死生観や倫理、道徳などに照らして本当に許されることなのか、考えれば考えるほどわからなくなります。

この記事で指摘されていることは、TPPなどにより、これから更に加速するであろうグローバル化に際して、心にとめておくべき重要な課題だと思います。

今の日本は電力を筆頭に、まだまだ規制緩和で市場に任せた方が良いものが沢山あり、それはTPPのような外圧でも加速すると思います。ただし、今アメリカなどで起きていることを見ると、本当にどこまで市場に任せて良いものか、何をどこまでお金に置き換えるべきなのか、人間としての道徳や倫理はどうなのか、特に厳しい戒律のある宗教を持たない日本人には難しい問題が待ち構えていそうです。

最近続けて指摘されている市場の問題点は、幸か不幸か日本ではまだ先の課題のようにも思えますが、いずれは直面する重要な課題だと思います。

絶滅危惧種を殺す権利を売ることで、絶滅危惧種を守る。
なんとも皮肉な論理ですね。
オリンピックもプロ化することで、スポーツ振興を図る
というのも、同じ論理でしょうね。
最後はお金でしょうというより、
全てがお金でしょうというのは、
何か虚しいですね。

アコさん
簡単に正解のない問題のように思います。
それだけに、考え続けることが必要ではないでしょうか。

灰猫さん
ご指摘の通り、日本はまだ市場に委ねるべきことが多くあると思います。
しかし、その先のことも常に頭においておく必要がありますね。

宇品灯台さん
「机の上でお金をもらうのがプロで、机の下でお金をもらうのがアマチュアだ」と言われた時代がありますが、いずれにしても厄介で煩わしいものですね、お金というものは。

ただ「最近の若者は経済的インセンティブより承認によるインセンティブの方が強い」という分析もあるようで、具体的な事例では、お金をもらうより「イイネ!」のクリックの方が嬉しいという若者が増えている、ということでしたから、今後は経済指標と幸福度は乖離していくのではないかとも思います。

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/211008/57132568

この記事へのトラックバック一覧です: 命の売買:

« ポッポとクック | トップページ | JR広島駅ASSE連絡口とICカード »

関連書籍

  • サイフもココロもハッピーに!ちょびリッチ
2018年10月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31