広島市現代美術館ー路上と観察をめぐる表現史
エールエール前地下広場の壁に、広島現代美術館の大きなポスターが掲げられている。
それにしてもでかい。
高さ2m 幅6mはある。
通路の横にあるから嫌でも目立つ。
今回のポスターのタイトルは、
「路上と観察をめぐる表現史ー考現学以後」と書かれている。
随分といかめしいタイトルだ。
私の広島の街に対する興味と近い?
展覧会は4月7日までだ。
即行ってみた。
入り口を入ってすぐのコーナーは、
考現学の名付け親今和次郎氏の作品が展示されている。
10cm×20cmほどの小さなメモ帳に、
銀座の通りを歩く人の服装をスケッチし、分類し、その人数をカウントしている。
写真とちがって、手描きのメモだけに、ほのぼのとした味わいがある。
林丈二氏、
日本全国、世界各国のマンホールの蓋のデザインをひたすら集めている。
普段マンホールの蓋なんて気にせずに歩いているが、
こうして見せられると随分と色々あるのを知る。
表面に彫られているデザインも幾何学模様あり、字がありと色々だ。
形も丸に限ったわけではなく、
四角いのもあれば、五角形、八画形と形も色々あるようだ。
中には丸にさらに耳がついているのもある。
赤瀬川原平氏、
民家の後ろに巨大な仏像の顔だけがあったり、
一軒の建物の配管がなぜかやたら太かったり、
歩いていると??なんでといった建物、景色を写真に撮っている。
100個くらいもあるだろうか、
小さなビンに何かが大切そうに入れられている。
説明文を靴底に着いた砂利だという。。
ウヘッ!
「観察する者の観察される物(者)の双方が、ともに表現とは何か、という重大な問いかけを投げかける、芸術の在り方について考察する展覧会」ですとパンフレットには書かれているが、
そんな理屈はどうでもいい、
「街を歩くと面白いこと、可笑しいこと、変なことが沢山あるよ、
楽しいじゃない」
とこの展覧会は教えてくれる。
4月7日までやってる。
たまにはこんな展覧会を見るのもいい。
元安川
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