広島ブログランキング

  • 広島ブログ
無料ブログはココログ

« WHOの立場 | トップページ | 医療被曝 »

2013年3月21日 (木)

電子書籍ー濹東綺譚

kidleで妻がダウンロードした本を、
私のiPadでも読めるようにセットした。

本箱に妻が買った本があってもどうってことはないが、
妻がネットで購入した本を見るのは、なんとなく人の秘密を覗くような気分になるから可笑しい。

妻の好みと私の好みとは大分違うから、
妻の購入した本を私が読むことは殆どないと思うが、
それでも少しはお金の節約にはなるのではないだろうか。

先日、永井荷風の「濹東綺譚」の映画がBSで放送された。
小説「濹東綺譚」をiBookでダウンロードした。
iBookでは無料だ。

映画は荷風の代表作といわれる濹東綺譚の話を中心に、荷風の生涯を描いている。
「濹東綺譚」を小説で読むと随分と雰囲気が違う。

この小説が書かれた頃は、日本が大陸に進出し、どんどん軍国主義化していった頃だが、
荷風はそんな風潮に背を向け、
遊郭の女性にシンパシーを感じ、度々通う自分を静かに描写している。
女性は妙に明るい。
当時流行った私小説ということだろうが、高等遊民の日記といった感じだ。
高等遊民とは、当時大学を出ても就職するところもなくふらふらしていた連中を指す言葉だそうだ。
永井荷風は欧米に遊学し、帰国すると慶応の教授として教えていたそうだが、
気分は高等遊民ー今の言葉でいえばニートだったのだろう。
ドロップアウトしたインテリのブログといった感じだ。
戦後永井荷風は文化勲章ももらう。

私の祖父は、その永井荷風とも付き合いがあったようだが、
子供のころは、親父に永井荷風の小説は子供が読むものではないといわれた覚えがある。
以来なんとなく永井荷風の小説は読むこともなくきてしまったが、
今改めて読むと、子供が読んだからといってどうという内容ではない。
まあ子供が読んでもわからないだろうとは思うが。 

漢字に全てふりがながついている。
テレビで漢字の読み方を競う番組とか、漢字検定なんてのもあるが、そのテキストになりそうだ。
しかしそれ以上に「やまとことば」の美しさを認識させられた。

購い( あがない)
服装( みなり)
蜻蛉( とんぼ)
老人 (としより)
支那飯屋( しなめしや)
寧ろ( むしろ)
娯しみ (たのしみ)
鳥渡 (ちょいと)
何に因る (なんによる)
といった感じだ。

無料の電子書籍、
普通なら手にとることもないだろう本を読むことができる。
出版社が扱わない本もネットに載せることは可能だ。
もっともっと増えて欲しい。
人生がより楽しくなる。

元安川

*お願い
この文章の下にある《広島Blog》というバナー(画像)を クリックしてください。

広島ブログ


ジュンク堂はお散歩コースですが、読むのは電子書籍の方が楽ですし、何より少し前の本は無料だったりして、私もたくさん古典(?)を読むようになりました。
芥川龍之介や太宰治といった若い頃に読んだ本を読み直したり、読んでなかったような本を読んだり、読書する時間が増えましたね。

投稿: アコ | 2013年3月21日 (木) 08時54分


アコ様

私も電子書籍になって、
随分と読書習慣が変わったように思います。
それもiPadのように持ち運びできるようになったというのが、大きいように思います。

投稿: 元安川 | 2013年3月21日 (木) 09時12分

« WHOの立場 | トップページ | 医療被曝 »

文化・芸術」カテゴリの記事

コメント

ジュンク堂はお散歩コースですが、読むのは電子書籍の方が楽ですし、何より少し前の本は無料だったりして、私もたくさん古典(?)を読むようになりました。
芥川龍之介や太宰治といった若い頃に読んだ本を読み直したり、読んでなかったような本を読んだり、読書する時間が増えましたね。

アコ様

私も電子書籍になって、
随分と読書習慣が変わったように思います。
それもiPadのように持ち運びできるようになったというのが、大きいように思います。

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 電子書籍ー濹東綺譚:

« WHOの立場 | トップページ | 医療被曝 »

関連書籍

  • サイフもココロもハッピーに!ちょびリッチ
2023年9月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30