バーチャルな家族ー宮部みゆき
妻が買った宮部みゆきの小説「R.P.G」、
サブタイトルがロール・プレイング・ゲームを読んだ。
妻と私の好みは違うので、いつもなら殆ど読まずに処分してしまうが、
変なタイトルが気になって残しておいた。
推理小説は読み始めてしばらくは、登場人物の何気無い日常が描かれるから些か退屈だが、
殺人事件が起こると一転する。
それまでばらばらにあった登場人物が次々とつながっていき、
誰が?、どうして?と、思ってもみない展開になっていく。
お昼頃から読み始め、半日で読んでしまった。
家庭では、妻とも娘とも上手くいかない男が
ネット上で、寂しさを訴える若い女性に
「お父さん」として書き込んだことをきっかけに、
「お母さん」、「弟」が次々と現れ、
「バーチャルな家族」が生まれる。
そんな「バーチャルな家族」の存在を
「実の娘」が父親のパソコン上に見つけたことから、殺人事件に発展するという話だ。
第1刷は2001年というから、
facebook、twitterはまだなく、
e-mailや2chが普及しはじめた頃だ。
しかし、今でも十分ありそうな話だ。
殺人事件となるのは困るが、
「引きこもり」や「孤独死」が問題にされる今、
こうした「バーチャルな人間関係」を上手く作り出し、使いこなせば、
そこに新たな可能性が生まれるように思う。
それがfacebook発展の背景にあるのだろうし、
このブログもそうしたことの1つなのだろう。
元安川
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NHKの番組で最近の若者はお金よりmixiやfacebookのイイネ!の方に価値を感じるというのをやっていました。
その番組では、何かそれが問題のように報じていましたが、私はお金だけに価値が集中せず、多様化することは良いことだと思います。
投稿: アコ | 2013年2月25日 (月) 09時54分
アコ様
確かに、私自身もこうしてブログを書いて、コメントをいただき、返信することが生きがいにすらなっています。
ネット以前にはあり得なかったことですね。
ご指摘のように生き方、価値が多様化するのは素晴らしいことだとおもいます。
もっとも、そこにはこの小説にえがかれているようなリスクもあるということも覚悟して対応することが必要でしょうね。
投稿: 元安川 | 2013年2月25日 (月) 11時58分
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NHKの番組で最近の若者はお金よりmixiやfacebookのイイネ!の方に価値を感じるというのをやっていました。
その番組では、何かそれが問題のように報じていましたが、私はお金だけに価値が集中せず、多様化することは良いことだと思います。
投稿: アコ | 2013年2月25日 (月) 09時54分
アコ様
確かに、私自身もこうしてブログを書いて、コメントをいただき、返信することが生きがいにすらなっています。
ネット以前にはあり得なかったことですね。
ご指摘のように生き方、価値が多様化するのは素晴らしいことだとおもいます。
もっとも、そこにはこの小説にえがかれているようなリスクもあるということも覚悟して対応することが必要でしょうね。
投稿: 元安川 | 2013年2月25日 (月) 11時58分