「壊すー作る」 赤坂プリンスホテル
赤坂プリンスホテルの解体工事が、昨年の11月から始まった。
赤坂見附の駅を降りると、すぐ目の前にある。
思っていた以上に大きい。
それでも、もう大分低くなっているようだ。
解体工事中とは思えない。
都会の真ん中で、
アメリカであるような爆薬で解体するというわけにはいかないだろうから、どうするのかと思っていたが、
屋上階は残され、
途中階から2層分6mずつ解体し、縮んでいくという工法のようだ。
なんでそんな面倒なことをやるのかと、友人の建築家に聞くと、
「屋根と足場に囲まれた状態で解体することで、粉じんや騒音を減らすことができるという
大成建設の開発したこの工法が、1番この敷地の環境に合い、安いということだろう」
という。

東京に限らず、超高層ビルは多い。
広島にだって4本ほどある。
広島では解体問題は起こっていないが、
遅かれ早かれ、いずれ寿命はくる。
超高層ビルの解体となると、それなりに高度な技術が求められるわけで、
こうした技術は、日本が世界に誇る技術として、ちょっとした輸出産業になるかもしれない。
通称「赤プリ」として、一世を風靡したホテルが解体されるのだ。
その理由が、
老朽化と
階高が低く高級ホテルとしてのステータスが保てないからだという。
そんな理由で、いとも簡単に壊されてしまう。
しかしそれにしても、どうもその理由が、今一つ納得がいかない。
老朽化したといっても、40階のホテル部分がオープンしたのは1983年というから、まだ30年しか経っていない。
もっと古い超高層ビルはいくらでもある。
階高が低いというが、
新幹線の扉の高さは1,800cm程度と低いし、茶室等の建築はその低さを価値にしてい。
解体の理由を、改めて友人に聞くと、
「赤プリの敷地は44,000平米あるが、
その容積率、高さ制限が、石原都政の時代に大幅に緩和した。
東京都の都市計画審議会は2011年7月、赤坂プリンスホテルの敷地についても地区計画を設定し、
緑地の割合を増やすなど周辺環境に配慮されているとして、容積率を従来の2倍の600%にした。
これにより、該当地区の建物の高さの上限は180メートルとなり、現在の140メートルから大幅に増すことになった」
「そうなれば、ビジネスの論理として、収益の極限化を図ろうと
その制限一杯に建てようとするのは当然だろう」
という。
「再開発を進める西武HDの描く計画内容は、超高層ビルを2棟建て、
1棟は高さ180メートルの複合ビル。
上層に200-300室規模のホテル、中層にオフィス、低層に商業施設を設ける。
もう1棟は高さ120メートルのタワーマンションとし、100-200戸の賃貸住戸とする。
総事業費は980億円、2016年開業」
という。
あのクラシックな風情の旧館(旧李王家邸)については、移築して活用されるという。
しかしこんなにも巨大な建物がたった3年で出来てしまう。
折角作るのだから、エネルギーについても、
自産自消にして欲しいとおもうが、
それにしても、こんなでかい建物を作ったら、
建物の維持管理費も膨大だろうし、
解体まで含めると、その費用は初期投資額の少なくとも5倍はかかるというから、4,800億円はかかることになる。
とてつもない金額だ
そもそもそれを使う人がいるのだろうか。
経営的にも大変だろうが、
夜間人のいなくなったビルは、
まさに「身の毛もよだつ」ほど恐ろしい。
今改めて建造物を「壊す、作る」ことの意味、価値について考え直す時にきているようだ。
元安川
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昨日テレビで赤プリの解体を見ました。
海外では爆破する解体がショーになりますが、日本独特の解体にただ関心しながら観ましたが、色々と考えることはあるのですね。
投稿: アコ | 2013年1月18日 (金) 09時11分
アコ様
「壊す」にはそれなりの理由があるわけですが、
同時に、それなりの「技術」あるというわけでしょうね。
今まで、その「壊す技術」がいささかなおざりにされてきたように思います。
投稿: 元安川 | 2013年1月18日 (金) 10時50分
前にテレビで紹介されているのを見ました。
気づかない人もいるようですね。
外国のビル破壊ショーは、迫力がありますが、あの砂塵の周辺への影響は良くないでしょうね。
美しく壊していくだけでなく、ゴミのリサイクルにもいいのでしょうね。
投稿: やんじ | 2013年1月18日 (金) 11時58分
やんじ様
「美しく生きる」
「美しく死ぬ」
「美しく壊す」
「美しくある」
とはいうのは、結構難しいことですが、それだけに価値のあることですね。
投稿: 元安川 | 2013年1月18日 (金) 12時24分
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昨日テレビで赤プリの解体を見ました。
海外では爆破する解体がショーになりますが、日本独特の解体にただ関心しながら観ましたが、色々と考えることはあるのですね。
投稿: アコ | 2013年1月18日 (金) 09時11分
アコ様
「壊す」にはそれなりの理由があるわけですが、
同時に、それなりの「技術」あるというわけでしょうね。
今まで、その「壊す技術」がいささかなおざりにされてきたように思います。
投稿: 元安川 | 2013年1月18日 (金) 10時50分
前にテレビで紹介されているのを見ました。
気づかない人もいるようですね。
外国のビル破壊ショーは、迫力がありますが、あの砂塵の周辺への影響は良くないでしょうね。
美しく壊していくだけでなく、ゴミのリサイクルにもいいのでしょうね。
投稿: やんじ | 2013年1月18日 (金) 11時58分
やんじ様
「美しく生きる」
「美しく死ぬ」
「美しく壊す」
「美しくある」
とはいうのは、結構難しいことですが、それだけに価値のあることですね。
投稿: 元安川 | 2013年1月18日 (金) 12時24分