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2012年8月 8日 (水)

原爆と原発の大きな違い

広島や長崎の原爆の惨状を知った人は誰しもが、このような惨劇を二度と繰り返してはならない、と思います。そのことについては、誰も異議も異論もないでしょう。

ヒロシマは、これまでも一貫して「核と人類は共存できない」としてきました。

ところが一方で「核の平和利用」という言葉があり、日本においても原子力発電所が建設されてきました。

原爆と原発の違いについては、これまでも書いてきましたが、今、日本が直面していることであり、広島に住んでいる人でも意外に正確には知らないことに、放射線の影響があります。

十分な知識がないために楽観的な人の中には、広島や長崎がすぐに復興したのだから、福島もすぐに復興するだろうと考える人がいるようですが、チェルノブイリ事故では25年経っても未だに住めない地域がありますから、その両者=原爆と原発には、その後の状況には大きな差があることが分かります。

広島の場合、800グラムのウランが核分裂を起こしたと言われていますが、原発では一基で一日3キログラムのウランが使用されています。東京電力の資料によると、福島原発は1号機に69トン、2号機に94トン、3号機に94トン、4号機に94トンのウランがあります。

また、原爆の放射能は爆発と同時に高い熱による上昇気流で、殆どの放射能が成層圏まで行き、その地域に降ってくるのは極僅かと考えられます。爆発後に被曝した人の多くは、その後、放射能を含んだ黒い雨と、中性子線で放射化した物質から被曝した人達ですが、量も小さい上に、放射化した放射能は数ヶ月から数年で消えます。

その僅かな放射能と短期間の被曝でさえ、何十年にも渡り多くの被爆者を苦しめています。

しかし、原発の抱える放射能はまるで桁違いに大きなものです。

アメリカの学者の中には「福島の四号機が事故を起こしたら、自分の家族は南半球に移住させる」と言う人もいるくらいで、アメリカのマスコミはそれを報じています。

福島原発が爆発した時、アメリカは80km圏外への避難という楽観的なものでしたが、他の国の多くは国外退去でした。

原爆は1発で都市を破壊しましたが、原発はもっと広い範囲を廃墟にします。

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広島も当初は「70年間草木もはねない」と言われながら、復興できたのは、爆弾だったからなのですね。
それが原発だと、本当に「70年間草木もはねない」のでしょうね。

投稿: 通りすがり | 2012年8月 8日 (水) 08時09分


原爆も原発も今の人間にはリスクが大き過ぎますね。
共存できるものではないと思います。

投稿: アコ | 2012年8月 8日 (水) 09時33分


正に桁違い…広島に居ながら無知でした。

投稿: ミチ | 2012年8月 8日 (水) 09時38分


「被爆都市広島は70年は草木も生えないといわれたのに、立派に再起した。
被爆者だといいながら、80歳、90歳と長生きしている人がいる」
だから、
「被爆しても大丈夫だ」
と殆んどの人は思っているようです。

原発の事故現場から、
常時放射線が放出されていること、
そしてそこに蓄積されていっている使用済み核燃料の膨大な量
についてはあまりにも恐ろし過ぎる故なのか、
どうも「見ざる、聞かざる、言わざる」
になってしまっているようです。

このようにブログで、
繰り返し発言されることは、極めて重要なことだと思います。

マスメディアは
オリンピックと解散のことにしかふれません。
明日は、殺人事件でしょうか。

投稿: 宇品灯台 | 2012年8月 8日 (水) 15時14分


これだから情弱な連中は困る。
放射脳に騙されるんじゃないよ。
低線量被曝というのは体に良いんだよ。
活性酸素を抑えて健康になるんだよ。
ガンを治すんだよ。
若返るんだよ。
な~んにも知らねぇ~んだな、バカども。

投稿: ラッキー | 2012年8月 8日 (水) 19時04分


通りすがりさん
1945年8月8日付けのワシントン・ポスト紙にハロルド・ジェイコブソン博士の「75年間は草木も生えぬ」という発言が掲載され、すぐにアメリカ政府は否定したようですが、日本でも新聞各紙が70年もしくは75年生物不毛説を報道し広まってしまったようですね。

原発事故でも「草木も生えない」ということはないようですが、チェルノブイリは25年経っても「同区域(チェルノブイリ原発から半径約30キロ圏内)の約半分は永遠に立ち入りが制限される」と発表されていますね。

投稿: 工場長 | 2012年8月 8日 (水) 19時19分


アコさん
危険というのは確率と被害の大きさの乗数になりますが、いくら確率が小さくなっても被害の大きさが余りにも大きい核は、常に間違いを犯す人間に扱えるものではないようですね。

投稿: 工場長 | 2012年8月 8日 (水) 19時21分


ミチさん
平和都市として復興を遂げた被爆地に住んでいるから、逆に放射線を甘く見ている人もいるような気がします。

投稿: 工場長 | 2012年8月 8日 (水) 19時23分


宇品灯台さん
広島が壊滅的状態から復興したことに、被災地は希望を持って欲しいと思います。
ただ、それと放射能による被害は別物で、そこを正しく区別する必要があると思います。

投稿: 工場長 | 2012年8月 8日 (水) 19時25分


ラッキーさん
ラッキー博士の放射線ホルミシス効果(毒も薬になる)のことを仰っているのだと思いますが、臨床的な証拠はなく、標準医療では放射線ホルミシス効果を取り入れた治療は存在しません。

投稿: 工場長 | 2012年8月 8日 (水) 19時26分


広島なら三朝温泉の放射線(ラドン)でガンが治ることで有名なことくらい知っとけ!

投稿: ラッキー | 2012年8月 8日 (水) 19時43分


ラッキーさん
原子力研究所教授らが三朝温泉の住民の癌死亡率が低いとする論文を日本癌学会の会報に発表したことから、まるで「ガンが治る」かのような宣伝をする人がいるようですが、そもそもこの調査は個々の被曝レベルの測定もせず、喫煙と食事のような主要交絡因子も考慮していないという、小学生の夏休みの自由研究レベルのものです。

また仮にホルミシス効果があるとしても一時的な被曝であって、内部被曝や長期被曝とは別の話です。

投稿: 工場長 | 2012年8月 8日 (水) 19時48分


ラッキー
放射線が体に良いことは、世界各国の研究で証明されており、抗酸化酵素SODの活性化の亢進などの分子レベルの効果、細胞増殖の促進などの細胞レベルの効果、がん転移の抑制などの個体レベルの効果など,数えきれない。

僅かな放射線でも体に悪いというのはDNA修復機能を持たないショウジョウバエの実験から得られた結論で、人間には当てはまらない。まぁショウジョウバエ程度の放射脳しか持たない工場長さんには放射線は良くないかも知れませんがね(笑)

投稿: ラッキー | 2012年8月 8日 (水) 20時14分


ラッキーさん
その手の研究の殆どは、最初に低線量を照射させておくと、次に障害を与えるような高線量を照射したとき、その障害が軽減されるという、単なる放射線適応応答という現象でしかなく、それも細胞や動物実験レベルのものでしかありません。

肝心の人間に対する疫学研究では,明確な結論の出せるデータはなく、ICRPも検討の結果「現在入手しうる放射線ホルミシスに関するデータは,放射線防護において考慮に加えるには十分でない」としています。

投稿: 工場長 | 2012年8月 8日 (水) 20時21分


そりゃICRPが長年主張してきたことを覆されると困るからだろう。
放射線の影響では進んでいる広島大学をはじめ、同じ被爆地の長崎大学、東京大学、放射線医学総合研究所、京都大学、東北大学、大阪大学、東邦大学などもこぞって放射線が体に与える良い影響を研究しているのは、どう説明できる?

投稿: ラッキー | 2012年8月 8日 (水) 21時18分


ラッキーさん
私は研究そのものを否定しようとは思いません。様々な研究があって良いと思いますし、研究というのは本来の目的とは違った副産物も生まれるもので、人間の進歩には欠かせないものでしょう。

ただ、放射線ホルミシス効果の研究については、原子力ムラから多額の支援を受けている原子力技術研究所放射線安全研究センターからばら撒かれた研究費を「こぞってもらった」というのが正しい言い方ではないでしょうか。

投稿: 工場長 | 2012年8月 8日 (水) 21時25分


ラッキーさん、有難う。誤解に続く誤解を、執拗に、あまり品はなかったけれど、ほぼ完璧に網羅する形でリストし続けてくれたせいで、工場長さんの丁寧な説明を読むことができました。

お陰様で、原発や核分裂についての正確な知識のみではなく、「原子力ムラ」の主張がどんなもので、それは正確な科学的知見をどんな具合に捻じ曲げた結果なのかという点まで、しっかり理解することができました。教育的な効果は抜群でした。

「ラッキー」は世を忍ぶ仮の名で、本当は、ひねた小出先生の愛弟子だったりして---。

投稿: ストライク | 2012年8月 9日 (木) 04時33分


低レベルの放射線の影響については、全ての人で話すと大切なことが忘れられていると思います。
この場合の誰かは、子供を産む年齢以下の人ではないでしょうか。
概ね40から30代以下で、特に妊婦さんとその胎児、成長が著しい子供達です。
彼らには、低レベルでも放射線の影響は大きいことは、誰もが認めているのでは?
妊婦さんには、レントゲンはしないですよね。
3.11以前では、法律で立ち入りが制限されていた放射能レベル区域でも、今は安全だとなっていることも大きな問題でしょう。健康被害があるからこそ法律で制限されていたのが、なんの根拠もなく安全になった。
癌の放射線治療は、お風呂に入るように全身に放射線を当てるようなことはしないのでは。
癌に向けてのスポット放射だと聞いてます。以前は、そのスポットがアバウトで健全な細胞も殺していましたが、今はかなりの精度で照射できるようです。全身でも構わなく、それで癌の治療ができるのなら、わざわざ技術の向上をする必要はないのでは。
放射線により分断されたDNAの修復は、元通りになるものと、他のDNAと繫がる物があります。
完全に修復できるとはいえないようです。
他のDNAと繫がったものは、DNA異常と言われていたと思います。
今のレベルでは、正確なことは言えないそうですが、このDNA異常が、癌や白血病の原因になっている可能性があるそうです。このことはRERFで発表しています。
RERFは、実験もですが実例の研究をしています。ハエでなく人間そのものの。
放射線が体に与える良い影響ではなく、癌がDNA異常なら、癌のDNAを放射線で分断しDNA異常をおこさせてがん細胞を死滅させる研究ではないでしょうか?
毒をもって毒を制す治療でしょうから、体に良いはずはないでしょう。
体に悪いから、放射線のスポット照射技術の向上の研究をしているのでは?
放射線が体に良いのなら、ガンマナイフなんて無駄な技術ですね。

低レベルの放射線が安全だとか言う人の多くは、自分が安全な場所にいるからではないでしょうか。
安全だというのなら、積極的に放射能汚染された作物を消費されたらいいと思います。
また、家族や身内に妊婦さんがいたら、一ヶ月に一回レントゲンで、胎児の成長を撮影されたらいかがですか?
安全だという地域で、子供を裸で泥遊びさせて下さい。
ヒロシマやナガサキでは、フクシマよりすくない量(約1/200)の放射性物質のなかで、どれだけの人が放射能で苦しんだか、そして死んだか。
自然界に存在するラドンの放射能と、自然界には存在しない放射性物質の放射能は、同じなんでしょうか?
放射線には、色々な種類があるのに、すべて同じ性質なんでしょうか?
すべて体に良い放射線なんでしょうか?
アメリカは、中性子で人を大量に殺傷する研究をしてきたのに、体に良かったなんて?

投稿: やんじ | 2012年8月 9日 (木) 06時37分


追加で。
そこで生活をするということは、例えもしかしたら問題が無い量であっても、24時間・365日、絶え間なく晒され続けるのです。何十年もの間。
例えば、絆創膏でかぶれない人でも、何日も貼ったままだと皮膚は痛んでくるでしょう。
凄く薄い漂白剤でも、四六時中のあいだ、手を浸ける行為を繰り返したら、皮膚はボロボロになりませんか?
放射線の医療行為は、短時間でなおかつ医療者が傍にいるのです。
自然界と同じレベルの放射線量であったとしても、撒かれた放射能を加えると、自然界の2倍になります。
塩分濃度が2倍になった海水で、どれだけの海洋生物が生き残るのでしょうか。
普通の地球環境ではなく、人間が生活する環境でないなら、人間はまともに生きられるのでしょうか。
つい数年前に、オゾン層が破壊されて、オゾンホールが大きくなると紫外線の量が増えて皮膚がんが増えるから大変だと、オゾン層を破壊するフロンガスを規制する法律を作ったのはなぜでしょう。
ダイオキシンが危険だからと、莫大なお金をかけて新たに高性能な焼却炉を作ったのはなぜでしょう。
脱原発や原発推進を除いても、放射能の危険性は存在します。
原発の管理者は、管理棟にいる人達は、たいした放射線は帯びていないでしょう。
でも彼らは、自身の被爆量を測っていませんか?
測るのは、安全でないからでしょ?
奇跡の星「地球」といわれるのは、その微妙な環境バランスが保たれているから生物が存在するのではないでしょうか。浴びる放射線が増えることは、この環境バランスを崩しませんか。
崩れた環境バランスの中で、どれだけの生物が生き残れますか?
宇宙服を着て生活すればいいのですか?
低いレベルの放射線を、24時間、365日、数十年間浴び続けて、安全だと言えるだけの科学データがありますか?臨床検査の結果がありますか?
危険だから人体実験もできないし。
わかっているのは、放射線はDNAを分断し、再生能力で元に戻るDNAもあれば、違うDNAと繫がり、DNA異常が起きることです。
人間の体は、細胞は、このDNAの遺伝子情報で再生し続けているのですから、DNA異常でまちがった細胞ができる可能性があるということです。
その結果が、ヒロシマ・ナガサキの被爆者に起こっています。
いまも増え続けているフクシマの被爆者に同じことはおきないと、だれも証明できません。
むしろおきる可能性の方が大きいのではないでしょうか。
佐々木禎子さんは、原爆投下から何年後に症状が出て亡くなったのか。それを知れば、今は何も無いからといって安全だと、言えないと思います。
広島では、67年間被爆と健康の追跡調査をしていますが、いまの科学では解明できないものもあるようです。だから将来に科学が発展したときに解明できるように、被爆者の血液を冷凍保存しています。
DNAがわかったのもつい最近です。
僅かな資料やデータが無いにも関わらず、正論のようにいう科学者は、太陽と月と地球しか知らずに、太陽系や銀河を語っているようなものでしょう。
科学で解明できていなくっても、原子爆弾の放射能によって、ヒロシマ・ナガサキの被爆者は苦しんで亡くなっている事実はあるのです。

投稿: やんじ | 2012年8月 9日 (木) 10時27分


ストライクさん
放射線の健康に与える影響は、歴史も浅く、また稀有なことなので、様々な推定を確定するだけの十分なデータがないことから、学説もありとあらゆるものがありますし、議論も多岐に渡ります。

それだけにブログでは十分に書けないことが多いのですが、ラッキーさんの「ご意見」を頂けると、情報を整理して補足説明し易く、私もラッキーさんには感謝しています。

本当に小出先生の愛弟子あたりが、こちらの力量を見ながら誘導してくれたのであれば、その凄腕に大感謝です(^^)

投稿: 工場長 | 2012年8月 9日 (木) 19時27分


やんじさん
大変ご丁寧にありがとうございました。
全て書かれている通りだと思います。

私は今日も胸部レントゲンを5枚撮りましたが、来年還暦の私は放射線によるリスクは低く、あくまで厳重に管理された状態で、ほんの一瞬ですが、それでも得られる利益とリスクを天秤にかけて判断した上での被曝です。

また、PET-CTのように放射性検査薬を使う場合は、検査後24時間は子供や妊婦には近づかないように言われます。それほど子供や妊婦は保護されるべき対象です。

医療放射線ですら甘いと言われる日本ですが、さらに、そこに住むこととはまるで次元の違う問題ですね。

投稿: 工場長 | 2012年8月 9日 (木) 19時35分


百歩譲って、放射線が健康に良くないとしても、原爆より原発の方が危険かのような言い方はどうかと思います。
核戦争になれば、世界は終わりです。
放射線の変更被害については、余りにも多くの人が恐怖を煽ってないでしょうか。
恐怖のあまり妊娠してた人は中絶するし、妊娠しないように気をつけ、それでも妊娠したら中絶する、被災者は結婚しても「子供を望むな」ってことですか?
我々が普通に使っている薬でも強い毒性を持つものはいくらでもあるはずです。
レントゲンはもちろん、放射線治療も一般的に行われていることです。
一般の人が刃物で人を傷つければ傷害罪ですが、医師にはそれが許されています。
医師の持つメスまで危険だから規制しろとでも言うのでしょうか。
何でもかんでも悪いというは余りに一面的ではないでしょうか。

投稿: BAT | 2012年8月14日 (火) 11時13分


BATさん

>百歩譲って、放射線が健康に良くないとしても、原爆より原発の方が危険かのような言い方はどうかと思います。

原爆は人を殺すための兵器です。
原爆より原発の方が危険だとは書いていません。
ただ、放射能に関しては、より厄介だということで、原爆以上の覚悟が必要だということです。

>核戦争になれば、世界は終わりです。

ですから、広島を先頭に世界150カ国、5000を超える都市が2020年までの核廃絶を目指し、国連事務総長も「核廃絶が最優先課題である」としているわけです。

>放射線の変更被害については、余りにも多くの人が恐怖を煽ってないでしょうか。

「変更被害」は「健康被害」の間違いだと思いますが、放射線の健康被害については以前から法律で決められた規準があり厳密に守られてきました。それを昨年、何の根拠もなしに緩めたのが日本政府であり、そのことに対する懸念を多くの人が持っているわけです。

>恐怖のあまり妊娠してた人は中絶するし、妊娠しないように気をつけ、それでも妊娠したら中絶する、被災者は結婚しても「子供を望むな」ってことですか?

これまでも妊婦もしくは妊娠の可能性のある人にレントゲン検査はしません。
放射性検査薬を使うPET-CTなどの検査の後は、24時間は妊婦や子供に近づかないように言われます。

>我々が普通に使っている薬でも強い毒性を持つものはいくらでもあるはずです。

その強い毒性を持つ薬を、病気でもない人が飲むことはありません。

>レントゲンはもちろん、放射線治療も一般的に行われていることです。

被験者以外は放射線を浴びないようにしています。
法律により放射線管理区域として厳重に管理されます。

>一般の人が刃物で人を傷つければ傷害罪ですが、医師にはそれが許されています。
>医師の持つメスまで危険だから規制しろとでも言うのでしょうか。

銃刀法があるように、一般の人が日常の生活環境で放射線を受けることは制限されるべきです。

>何でもかんでも悪いというは余りに一面的ではないでしょうか。

もう一度、最初から読み直し、書かれている内容を理解してください。

投稿: 工場長 | 2012年8月14日 (火) 11時43分


夏休みの宿題が原子力関係だったので拝見させていただきました。
原発事故当時小学生だったので原発に関してはほぼ無知でした。
原爆に関しては、はだしのゲンで少しは分かっていたつもりでしたが
全然でした。
中学生が言うのもあれですが原爆原発の正しい知識お覚え後世に伝えていけるよう努力をしていきたいです。

投稿: 太郎 | 2013年8月18日 (日) 17時51分


太郎さん
コメントありがとう。
今はインターネットがあるので、情報を集めるのは簡単ですね。
特に原子力については、マスコミの報道には嘘が多いので、ネットに頼るところが多くなると思います。
ただ、ネットにも嘘は多いので、そこを判断できる情報リテラシーをしっかり身につけてください。
そして正しい知識を持ち、その知識を多くの人に伝えるよう頑張ってくださいね。

投稿: 工場長 | 2013年8月19日 (月) 12時13分

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電力問題」カテゴリの記事

コメント

広島も当初は「70年間草木もはねない」と言われながら、復興できたのは、爆弾だったからなのですね。
それが原発だと、本当に「70年間草木もはねない」のでしょうね。

原爆も原発も今の人間にはリスクが大き過ぎますね。
共存できるものではないと思います。

正に桁違い…広島に居ながら無知でした。

「被爆都市広島は70年は草木も生えないといわれたのに、立派に再起した。
被爆者だといいながら、80歳、90歳と長生きしている人がいる」
だから、
「被爆しても大丈夫だ」
と殆んどの人は思っているようです。

原発の事故現場から、
常時放射線が放出されていること、
そしてそこに蓄積されていっている使用済み核燃料の膨大な量
についてはあまりにも恐ろし過ぎる故なのか、
どうも「見ざる、聞かざる、言わざる」
になってしまっているようです。

このようにブログで、
繰り返し発言されることは、極めて重要なことだと思います。

マスメディアは
オリンピックと解散のことにしかふれません。
明日は、殺人事件でしょうか。

これだから情弱な連中は困る。
放射脳に騙されるんじゃないよ。
低線量被曝というのは体に良いんだよ。
活性酸素を抑えて健康になるんだよ。
ガンを治すんだよ。
若返るんだよ。
な~んにも知らねぇ~んだな、バカども。

通りすがりさん
1945年8月8日付けのワシントン・ポスト紙にハロルド・ジェイコブソン博士の「75年間は草木も生えぬ」という発言が掲載され、すぐにアメリカ政府は否定したようですが、日本でも新聞各紙が70年もしくは75年生物不毛説を報道し広まってしまったようですね。

原発事故でも「草木も生えない」ということはないようですが、チェルノブイリは25年経っても「同区域(チェルノブイリ原発から半径約30キロ圏内)の約半分は永遠に立ち入りが制限される」と発表されていますね。

アコさん
危険というのは確率と被害の大きさの乗数になりますが、いくら確率が小さくなっても被害の大きさが余りにも大きい核は、常に間違いを犯す人間に扱えるものではないようですね。

ミチさん
平和都市として復興を遂げた被爆地に住んでいるから、逆に放射線を甘く見ている人もいるような気がします。

宇品灯台さん
広島が壊滅的状態から復興したことに、被災地は希望を持って欲しいと思います。
ただ、それと放射能による被害は別物で、そこを正しく区別する必要があると思います。

ラッキーさん
ラッキー博士の放射線ホルミシス効果(毒も薬になる)のことを仰っているのだと思いますが、臨床的な証拠はなく、標準医療では放射線ホルミシス効果を取り入れた治療は存在しません。

広島なら三朝温泉の放射線(ラドン)でガンが治ることで有名なことくらい知っとけ!

ラッキーさん
原子力研究所教授らが三朝温泉の住民の癌死亡率が低いとする論文を日本癌学会の会報に発表したことから、まるで「ガンが治る」かのような宣伝をする人がいるようですが、そもそもこの調査は個々の被曝レベルの測定もせず、喫煙と食事のような主要交絡因子も考慮していないという、小学生の夏休みの自由研究レベルのものです。

また仮にホルミシス効果があるとしても一時的な被曝であって、内部被曝や長期被曝とは別の話です。

ラッキー
放射線が体に良いことは、世界各国の研究で証明されており、抗酸化酵素SODの活性化の亢進などの分子レベルの効果、細胞増殖の促進などの細胞レベルの効果、がん転移の抑制などの個体レベルの効果など,数えきれない。

僅かな放射線でも体に悪いというのはDNA修復機能を持たないショウジョウバエの実験から得られた結論で、人間には当てはまらない。まぁショウジョウバエ程度の放射脳しか持たない工場長さんには放射線は良くないかも知れませんがね(笑)

ラッキーさん
その手の研究の殆どは、最初に低線量を照射させておくと、次に障害を与えるような高線量を照射したとき、その障害が軽減されるという、単なる放射線適応応答という現象でしかなく、それも細胞や動物実験レベルのものでしかありません。

肝心の人間に対する疫学研究では,明確な結論の出せるデータはなく、ICRPも検討の結果「現在入手しうる放射線ホルミシスに関するデータは,放射線防護において考慮に加えるには十分でない」としています。

そりゃICRPが長年主張してきたことを覆されると困るからだろう。
放射線の影響では進んでいる広島大学をはじめ、同じ被爆地の長崎大学、東京大学、放射線医学総合研究所、京都大学、東北大学、大阪大学、東邦大学などもこぞって放射線が体に与える良い影響を研究しているのは、どう説明できる?

ラッキーさん
私は研究そのものを否定しようとは思いません。様々な研究があって良いと思いますし、研究というのは本来の目的とは違った副産物も生まれるもので、人間の進歩には欠かせないものでしょう。

ただ、放射線ホルミシス効果の研究については、原子力ムラから多額の支援を受けている原子力技術研究所放射線安全研究センターからばら撒かれた研究費を「こぞってもらった」というのが正しい言い方ではないでしょうか。

ラッキーさん、有難う。誤解に続く誤解を、執拗に、あまり品はなかったけれど、ほぼ完璧に網羅する形でリストし続けてくれたせいで、工場長さんの丁寧な説明を読むことができました。

お陰様で、原発や核分裂についての正確な知識のみではなく、「原子力ムラ」の主張がどんなもので、それは正確な科学的知見をどんな具合に捻じ曲げた結果なのかという点まで、しっかり理解することができました。教育的な効果は抜群でした。

「ラッキー」は世を忍ぶ仮の名で、本当は、ひねた小出先生の愛弟子だったりして---。

低レベルの放射線の影響については、全ての人で話すと大切なことが忘れられていると思います。
この場合の誰かは、子供を産む年齢以下の人ではないでしょうか。
概ね40から30代以下で、特に妊婦さんとその胎児、成長が著しい子供達です。
彼らには、低レベルでも放射線の影響は大きいことは、誰もが認めているのでは?
妊婦さんには、レントゲンはしないですよね。
3.11以前では、法律で立ち入りが制限されていた放射能レベル区域でも、今は安全だとなっていることも大きな問題でしょう。健康被害があるからこそ法律で制限されていたのが、なんの根拠もなく安全になった。
癌の放射線治療は、お風呂に入るように全身に放射線を当てるようなことはしないのでは。
癌に向けてのスポット放射だと聞いてます。以前は、そのスポットがアバウトで健全な細胞も殺していましたが、今はかなりの精度で照射できるようです。全身でも構わなく、それで癌の治療ができるのなら、わざわざ技術の向上をする必要はないのでは。
放射線により分断されたDNAの修復は、元通りになるものと、他のDNAと繫がる物があります。
完全に修復できるとはいえないようです。
他のDNAと繫がったものは、DNA異常と言われていたと思います。
今のレベルでは、正確なことは言えないそうですが、このDNA異常が、癌や白血病の原因になっている可能性があるそうです。このことはRERFで発表しています。
RERFは、実験もですが実例の研究をしています。ハエでなく人間そのものの。
放射線が体に与える良い影響ではなく、癌がDNA異常なら、癌のDNAを放射線で分断しDNA異常をおこさせてがん細胞を死滅させる研究ではないでしょうか?
毒をもって毒を制す治療でしょうから、体に良いはずはないでしょう。
体に悪いから、放射線のスポット照射技術の向上の研究をしているのでは?
放射線が体に良いのなら、ガンマナイフなんて無駄な技術ですね。

低レベルの放射線が安全だとか言う人の多くは、自分が安全な場所にいるからではないでしょうか。
安全だというのなら、積極的に放射能汚染された作物を消費されたらいいと思います。
また、家族や身内に妊婦さんがいたら、一ヶ月に一回レントゲンで、胎児の成長を撮影されたらいかがですか?
安全だという地域で、子供を裸で泥遊びさせて下さい。
ヒロシマやナガサキでは、フクシマよりすくない量(約1/200)の放射性物質のなかで、どれだけの人が放射能で苦しんだか、そして死んだか。
自然界に存在するラドンの放射能と、自然界には存在しない放射性物質の放射能は、同じなんでしょうか?
放射線には、色々な種類があるのに、すべて同じ性質なんでしょうか?
すべて体に良い放射線なんでしょうか?
アメリカは、中性子で人を大量に殺傷する研究をしてきたのに、体に良かったなんて?

追加で。
そこで生活をするということは、例えもしかしたら問題が無い量であっても、24時間・365日、絶え間なく晒され続けるのです。何十年もの間。
例えば、絆創膏でかぶれない人でも、何日も貼ったままだと皮膚は痛んでくるでしょう。
凄く薄い漂白剤でも、四六時中のあいだ、手を浸ける行為を繰り返したら、皮膚はボロボロになりませんか?
放射線の医療行為は、短時間でなおかつ医療者が傍にいるのです。
自然界と同じレベルの放射線量であったとしても、撒かれた放射能を加えると、自然界の2倍になります。
塩分濃度が2倍になった海水で、どれだけの海洋生物が生き残るのでしょうか。
普通の地球環境ではなく、人間が生活する環境でないなら、人間はまともに生きられるのでしょうか。
つい数年前に、オゾン層が破壊されて、オゾンホールが大きくなると紫外線の量が増えて皮膚がんが増えるから大変だと、オゾン層を破壊するフロンガスを規制する法律を作ったのはなぜでしょう。
ダイオキシンが危険だからと、莫大なお金をかけて新たに高性能な焼却炉を作ったのはなぜでしょう。
脱原発や原発推進を除いても、放射能の危険性は存在します。
原発の管理者は、管理棟にいる人達は、たいした放射線は帯びていないでしょう。
でも彼らは、自身の被爆量を測っていませんか?
測るのは、安全でないからでしょ?
奇跡の星「地球」といわれるのは、その微妙な環境バランスが保たれているから生物が存在するのではないでしょうか。浴びる放射線が増えることは、この環境バランスを崩しませんか。
崩れた環境バランスの中で、どれだけの生物が生き残れますか?
宇宙服を着て生活すればいいのですか?
低いレベルの放射線を、24時間、365日、数十年間浴び続けて、安全だと言えるだけの科学データがありますか?臨床検査の結果がありますか?
危険だから人体実験もできないし。
わかっているのは、放射線はDNAを分断し、再生能力で元に戻るDNAもあれば、違うDNAと繫がり、DNA異常が起きることです。
人間の体は、細胞は、このDNAの遺伝子情報で再生し続けているのですから、DNA異常でまちがった細胞ができる可能性があるということです。
その結果が、ヒロシマ・ナガサキの被爆者に起こっています。
いまも増え続けているフクシマの被爆者に同じことはおきないと、だれも証明できません。
むしろおきる可能性の方が大きいのではないでしょうか。
佐々木禎子さんは、原爆投下から何年後に症状が出て亡くなったのか。それを知れば、今は何も無いからといって安全だと、言えないと思います。
広島では、67年間被爆と健康の追跡調査をしていますが、いまの科学では解明できないものもあるようです。だから将来に科学が発展したときに解明できるように、被爆者の血液を冷凍保存しています。
DNAがわかったのもつい最近です。
僅かな資料やデータが無いにも関わらず、正論のようにいう科学者は、太陽と月と地球しか知らずに、太陽系や銀河を語っているようなものでしょう。
科学で解明できていなくっても、原子爆弾の放射能によって、ヒロシマ・ナガサキの被爆者は苦しんで亡くなっている事実はあるのです。

ストライクさん
放射線の健康に与える影響は、歴史も浅く、また稀有なことなので、様々な推定を確定するだけの十分なデータがないことから、学説もありとあらゆるものがありますし、議論も多岐に渡ります。

それだけにブログでは十分に書けないことが多いのですが、ラッキーさんの「ご意見」を頂けると、情報を整理して補足説明し易く、私もラッキーさんには感謝しています。

本当に小出先生の愛弟子あたりが、こちらの力量を見ながら誘導してくれたのであれば、その凄腕に大感謝です(^^)

やんじさん
大変ご丁寧にありがとうございました。
全て書かれている通りだと思います。

私は今日も胸部レントゲンを5枚撮りましたが、来年還暦の私は放射線によるリスクは低く、あくまで厳重に管理された状態で、ほんの一瞬ですが、それでも得られる利益とリスクを天秤にかけて判断した上での被曝です。

また、PRT-CTのように放射性検査薬を使う場合は、検査後24時間は子供や妊婦には近づかないように言われます。それほど子供や妊婦は保護されるべき対象です。

医療放射線ですら甘いと言われる日本ですが、さらに、そこに住むこととはまるで次元の違う問題ですね。

百歩譲って、放射線が健康に良くないとしても、原爆より原発の方が危険かのような言い方はどうかと思います。
核戦争になれば、世界は終わりです。
放射線の変更被害については、余りにも多くの人が恐怖を煽ってないでしょうか。
恐怖のあまり妊娠してた人は中絶するし、妊娠しないように気をつけ、それでも妊娠したら中絶する、被災者は結婚しても「子供を望むな」ってことですか?
我々が普通に使っている薬でも強い毒性を持つものはいくらでもあるはずです。
レントゲンはもちろん、放射線治療も一般的に行われていることです。
一般の人が刃物で人を傷つければ傷害罪ですが、医師にはそれが許されています。
医師の持つメスまで危険だから規制しろとでも言うのでしょうか。
何でもかんでも悪いというは余りに一面的ではないでしょうか。

BATさん

>百歩譲って、放射線が健康に良くないとしても、原爆より原発の方が危険かのような言い方はどうかと思います。

原爆は人を殺すための兵器です。
原爆より原発の方が危険だとは書いていません。
ただ、放射能に関しては、より厄介だということで、原爆以上の覚悟が必要だということです。

>核戦争になれば、世界は終わりです。

ですから、広島を先頭に世界150カ国、5000を超える都市が2020年までの核廃絶を目指し、国連事務総長も「核廃絶が最優先課題である」としているわけです。

>放射線の変更被害については、余りにも多くの人が恐怖を煽ってないでしょうか。

「変更被害」は「健康被害」の間違いだと思いますが、放射線の健康被害については以前から法律で決められた規準があり厳密に守られてきました。それを昨年、何の根拠もなしに緩めたのが日本政府であり、そのことに対する懸念を多くの人が持っているわけです。

>恐怖のあまり妊娠してた人は中絶するし、妊娠しないように気をつけ、それでも妊娠したら中絶する、被災者は結婚しても「子供を望むな」ってことですか?

これまでも妊婦もしくは妊娠の可能性のある人にレントゲン検査はしません。
放射性検査薬を使うPET-CTなどの検査の後は、24時間は妊婦や子供に近づかないように言われます。

>我々が普通に使っている薬でも強い毒性を持つものはいくらでもあるはずです。

その強い毒性を持つ薬を、病気でもない人が飲むことはありません。

>レントゲンはもちろん、放射線治療も一般的に行われていることです。

被験者以外は放射線を浴びないようにしています。
法律により放射線管理区域として厳重に管理されます。

>一般の人が刃物で人を傷つければ傷害罪ですが、医師にはそれが許されています。
>医師の持つメスまで危険だから規制しろとでも言うのでしょうか。

銃刀法があるように、一般の人が日常の生活環境で放射線を受けることは制限されるべきです。

>何でもかんでも悪いというは余りに一面的ではないでしょうか。

もう一度、最初から読み直し、書かれている内容を理解してください。

夏休みの宿題が原子力関係だったので拝見させていただきました。
原発事故当時小学生だったので原発に関してはほぼ無知でした。
原爆に関しては、はだしのゲンで少しは分かっていたつもりでしたが
全然でした。
中学生が言うのもあれですが原爆原発の正しい知識お覚え後世に伝えていけるよう努力をしていきたいです。

太郎さん
コメントありがとう。
今はインターネットがあるので、情報を集めるのは簡単ですね。
特に原子力については、マスコミの報道には嘘が多いので、ネットに頼るところが多くなると思います。
ただ、ネットにも嘘は多いので、そこを判断できる情報リテラシーをしっかり身につけてください。
そして正しい知識を持ち、その知識を多くの人に伝えるよう頑張ってくださいね。

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