うれしく思う「鯉城やっさ」の継承
今年のひろしまフラワーフェスティバルは、168万7千人の過去4番目の人出を記録した。「博多どんたく」「弘前さくらまつり」と並ぶ、ゴールデンウイーク期間中のまつりとして定着している。
初日の「花の総合パレード」には、県内の77団体、約8100人が参加。その中に毎回一般参加者を募集する「鯉城やっさ」がある。約150人が事前に練習を重ね、そろいの浴衣を着て、うちわを持って音源車を先頭に踊りながらパレードする。
歌と踊りは第15回(1991年)を記念して制作され、筆者が担当した。曲は民謡「三原やっさ節」をベースに、小沢直与志さんが編曲。詞は友人の作詞家生駒かつゆきさん(安芸高田市在住)、歌は広島を中心に活躍しているビクターレコードの民謡歌手要田勇さん、鹿島久美子さん(いずれも広島市在住)にお願いした。
踊りの振り付けは日本民踊研究会の馬場豊寿鶴さん(当時中国新聞情報文化センター講師)に依頼。レコーディングはビクターレコード東京本社スタジオで行い、カセットテープが完成した。
完成当時は「三原やっさ祭り」や「三次きんさい祭り」そして広島市内の区民まつりなどに連を作って参加し、普及に努めた。今なお継承されていることを、うれしく思う。
ところでビクターのレコーディングを終え関係者とくつろいでいる時、プロデューサーから福島県出身の民謡の大御所、鈴木正夫さんを紹介され、食事を共にした。それ以来、文通を続けている。鈴木さんの実父は「新相馬節」で有名な初代鈴木正夫さん。実姉の鈴木三重子さんは「愛ちゃんはお嫁に」の大ヒット曲を持つ歌手だ。
鈴木さんは昨年の東日本大震災の際、相馬郡新地町の自宅は山側だったので、大した被害はなく、避難も免れた。食料の運搬やボランティアで避難所へ行きたくても、車のガソリンがなく苦労したという。
その鈴木さんが音頭をとって、父の生誕地、宮城県伊具郡丸森町で「第1回新相馬節全国大会」を今年9月23日に開く。この企画は昨年始めようとしたが、震災のために断念した。鈴木さんは「美しい風景は消えてしまったが、決して民謡の心はなくならない。今こそ民謡を歌い踊りましょう」と呼びかけている。
地域が早く復興し、民謡を通じて「元気」になってほしい。
上村和博
« マツダがデミオEVのリースを開始 | トップページ | 明日「ヒロシマ市長」発売 »
「音楽」カテゴリの記事
- 慰霊の夕べコンサート(2024.08.04)
- 駅前の広場でトロンボーンのDUO演奏(2024.07.24)
- 会場と一体になってのスチールパンの演奏会(2024.05.15)
- 電子ピアノ&脳活ピアノ(2023.01.13)
- 旧市民球場跡地で被曝ピアノを(2022.04.18)




コメント