スマートラボ
先日、久しぶりに大学の教授をしている友人の研究室を訪ねた。
研究室の中が、一変しているのに驚いた。
今まであったあのスチールの四角いテーブルが全て失くなり、
代わりに、直径1Mほどの丸いテーブルが3台、観葉植物のガジュマルのプランターを囲んでおかれているだけだ。
丸テーブルの上にはディスクトップ型のmacが2~3台置かれている。
計8台。
それぞれ丸テーブルには引き出しがない。
いわゆる個人のテーブルはどこにもない。
壁一杯にあった書籍も殆どなくなっている。
大学の先生といえば、膨大な本に囲まれているのが普通だ。
その大学の先生の象徴といえるあの膨大な本が殆どなくなっているのだ。
研究資料は、すべてUSBに保存されているし、必要な資料はネットで検索すれば,すぐに得られるということのようだ。
どのバソコンにでも、USBを差し込めば、即その場で見ることはできるし、加筆修正だつて出来る。
cloudにも保存することが可能だから、そちらを使ってもいい。
いままでは、大学院生になると個人専用のテーブルが与えられた。
学部生のときにはない。
大学院生になって研究室の自分のテーブルに座ると、なにか自分は1人前の研究者になったような気がしたもんだ。
これでは、そんな感覚になりようがないではないかと、今の学生を幾分可哀想に思ったが、
学生達は、自分たちが今時代の最先端を走っていると、かえって誇らしく感じているようでさえあった。
研究室の皆で議論する時は、資料をプロジェクターでスクリーンに写してもいいし、それぞれのパソコンに送信してもいい。
1人の学生が、各人の発言内容をその場でパソコンに打ち込み、スクリーンに写してもいた。
気になる関連研究を、即座に検索し、スクリーンに写してもしていた。
印刷した資料を配るようなことはしていない。
この研究室は随分前から、スカイプを使って、遠方の研究者とのTV会議もしていた。
この研究室が、ICTの導入に関して進んでいることは知っていたが、
書籍を保管することも止め、個人個人のテーブルを持つことも止めてしまったことには、さすがに驚いた。
こんな研究室を、今様の言葉で表現すれば、
「スマートラボ」とでもいうのだろうか。
インターネットICTの進歩は、これから、どのように社会を変えて行くのだろうか。
この研究室の変化に注目したい。
元安川
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私もMacで、キカイ音痴なので何がどうなっているのか分からないまま最新技術を使っています。
周りのWindowsの人がフロッピーを使っている頃からMacにはフロッピーはなくてUSBでしたし、もうUSBなど使わずにCloudがメインになった頃にやっとWindowsの人はUSBを使うようになって、やっと最近になってWindowsでもCloudが使われだしたように思います。
iPadやiPhoneになると最初からCloudですが、この次はあるのでしょうか。
投稿: アコ | 2012年5月31日 (木) 07時59分
個人の机を決めない事務所=フリーアドレスはIBMやMITで始まったものですが、日本でも清水建設(研究部門)などは20年以上前から採用していました。
当時に比べると、携帯電話、無線LAN、ノートパソコン、タブレット、スマートフォン、そしてCloudなどの普及により、一般的な事務所でも採用し易くなり、コスト削減からも採用する企業が増えていますし、これからの導入も加速するのではないでしょうか。
投稿: 星野 | 2012年5月31日 (木) 08時42分
介護現場で評判の良い机ですが、形状が自由に変えられる六角テーブルはフリーアドレスの事務所にも最適です。
http://www.sil-navi.com/syuuten/product_detail.php?ProductID=937
投稿: 上 | 2012年5月31日 (木) 08時55分
アコ様
この研究室は何十年も前からmac主体でしたが、
訪ねたときは、学生がデルのパソコンでエクセルを使っていました。
エクセルは使いやすいので、ウインドーズとなるんですと言っていた。
ヘーッ。
私はわけもわからず、usb、cd、cloudを使っています。
macの思想は「使いやすくする」というこのあるのだそうですが、
人に教えてもらっては、「ワーッ、それ凄い」という感じで使っては、
新しい技術に振り回されているのが、現実です。
投稿: 元安川 | 2012年5月31日 (木) 09時28分
星野様
フリーアドレスは、日本の清水建設の技術研究所が世界で1番最初なのだそうですね。
そうしたフリーアドレスを採用している企業の友人にその様子を聞くと、
「営業部門は確かにそうなっていますが、
いわゆる内勤の社員のテーブルは、個人のテーブルもあって、フリーアドレスのテーブルもあるというおかしなことになっています」ということであった。
また
「フリーアドレスにするということなので、平社員も課長、部長もテーブルは皆同じになってきています」と
笑っていました。
なかなか理屈通りにはいかないというのが現実でしょうが、
それにしても確実に変わってきていることは確かなようですね。
投稿: 元安川 | 2012年5月31日 (木) 09時57分
大学はマックばかりでしたが、エクセルはマック用に開発され、昔はエクセルを使うためにマックを買っていたと習いました。
10年遅れでウィンドウズにもエクセルが出来たものの、ずっと国産機を使ってきた先生は、ロータス123、それからマルチプラン、今度はエクセルで、その都度データの変換が大変だったそうです。
君たちは最初からマックだから羨ましいと言っていましたが、時代はオープンオフィスやグーグルドキュメントですね。
投稿: | 2012年5月31日 (木) 12時02分
昔に立派な家に行くと、百科事典やなんちゃら全集とかが、本棚にずら〜〜っと並んでいました。
本の立派さがその人の人格を現すかのように。
確かに、大学教授の部屋もそんな感じでしたが、その価値観も変わってきているのですね。
パソコンの中に本棚を作る。整理整頓が上手じゃないといけませんね。
ファイルの整理に部門ごとに違うアイコンのようなものが増えていくかも。
清水建設の自分の席がないのは、フリーアドレスというのですね。
25年近く前に、清水建設に行くと社員の人が自分の机はないのだと言われていました。
仕事が減り現場事務所が少なくなると、支店に出勤したときには、机の取り合いになるんだって笑われていたのを思い出しました。
投稿: やんじ | 2012年5月31日 (木) 13時14分
○様
エクセルはもともとマック用に開発されたのですか。
私はエクセルは全くと言っていいほど使いませんから、エクセルのことはよくわかりませんが、使っている人からは、何で使わないのといわれてしまいます。
エクセルは便利だそうですね。
機器もソフトもどんどん新しくなっていくと、その都度操作が変わってしまい、往生します。
まだまだ変わるのでしょうから、どうなっていくんでしょうね。
投稿: 元安川 | 2012年5月31日 (木) 15時22分
やんじ様
友人の家にも平凡社の百科事典があります。
買ってから、中を見たのは数回だといっていました。
我が家の歴史遺産だといって、まだ棚に残っていました。
確かに、パソコンの中が本棚になっているわけですが、
こちらはファイル名お覚えていれば、それで開いてもいいですし、
キーワードで検索してもいいですから、探すのは随分楽ですね。
ともかくいいのは場所を取らないことですね。
その分整理も楽ですね。
これまでは、机と椅子がその人の社員として存在証明でしたが、
フリーアドレスとなると、知らない間に首になっていたなんてことになるのでしょうか。
大変な時代になったもんです。
投稿: 元安川 | 2012年5月31日 (木) 15時36分
上様
介護施設では、6角形を基本形とするテーブルをよく見かけますね。
情報化時代にあっては、テーブルの形も色々あっていいでしょうね。
でも、一時パソコン用にと、
キーボード用の台、画像用の台、プリンター用の台の3段になったテーブルが流行ったことがありましたが、
新しい機器では普通のテーブルで充分用が足りるということで、
そうしたテーブルは、いつの間にか消えてしまったようですね。
投稿: 元安川 | 2012年5月31日 (木) 15時45分
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周りのWindowsの人がフロッピーを使っている頃からMacにはフロッピーはなくてUSBでしたし、もうUSBなど使わずにCloudがメインになった頃にやっとWindowsの人はUSBを使うようになって、やっと最近になってWindowsでもCloudが使われだしたように思います。
iPadやiPhoneになると最初からCloudですが、この次はあるのでしょうか。
投稿: アコ | 2012年5月31日 (木) 07時59分
個人の机を決めない事務所=フリーアドレスはIBMやMITで始まったものですが、日本でも清水建設(研究部門)などは20年以上前から採用していました。
当時に比べると、携帯電話、無線LAN、ノートパソコン、タブレット、スマートフォン、そしてCloudなどの普及により、一般的な事務所でも採用し易くなり、コスト削減からも採用する企業が増えていますし、これからの導入も加速するのではないでしょうか。
投稿: 星野 | 2012年5月31日 (木) 08時42分
介護現場で評判の良い机ですが、形状が自由に変えられる六角テーブルはフリーアドレスの事務所にも最適です。
http://www.sil-navi.com/syuuten/product_detail.php?ProductID=937
投稿: 上 | 2012年5月31日 (木) 08時55分
アコ様
この研究室は何十年も前からmac主体でしたが、
訪ねたときは、学生がデルのパソコンでエクセルを使っていました。
エクセルは使いやすいので、ウインドーズとなるんですと言っていた。
ヘーッ。
私はわけもわからず、usb、cd、cloudを使っています。
macの思想は「使いやすくする」というこのあるのだそうですが、
人に教えてもらっては、「ワーッ、それ凄い」という感じで使っては、
新しい技術に振り回されているのが、現実です。
投稿: 元安川 | 2012年5月31日 (木) 09時28分
星野様
フリーアドレスは、日本の清水建設の技術研究所が世界で1番最初なのだそうですね。
そうしたフリーアドレスを採用している企業の友人にその様子を聞くと、
「営業部門は確かにそうなっていますが、
いわゆる内勤の社員のテーブルは、個人のテーブルもあって、フリーアドレスのテーブルもあるというおかしなことになっています」ということであった。
また
「フリーアドレスにするということなので、平社員も課長、部長もテーブルは皆同じになってきています」と
笑っていました。
なかなか理屈通りにはいかないというのが現実でしょうが、
それにしても確実に変わってきていることは確かなようですね。
投稿: 元安川 | 2012年5月31日 (木) 09時57分
大学はマックばかりでしたが、エクセルはマック用に開発され、昔はエクセルを使うためにマックを買っていたと習いました。
10年遅れでウィンドウズにもエクセルが出来たものの、ずっと国産機を使ってきた先生は、ロータス123、それからマルチプラン、今度はエクセルで、その都度データの変換が大変だったそうです。
君たちは最初からマックだから羨ましいと言っていましたが、時代はオープンオフィスやグーグルドキュメントですね。
投稿: | 2012年5月31日 (木) 12時02分
昔に立派な家に行くと、百科事典やなんちゃら全集とかが、本棚にずら〜〜っと並んでいました。
本の立派さがその人の人格を現すかのように。
確かに、大学教授の部屋もそんな感じでしたが、その価値観も変わってきているのですね。
パソコンの中に本棚を作る。整理整頓が上手じゃないといけませんね。
ファイルの整理に部門ごとに違うアイコンのようなものが増えていくかも。
清水建設の自分の席がないのは、フリーアドレスというのですね。
25年近く前に、清水建設に行くと社員の人が自分の机はないのだと言われていました。
仕事が減り現場事務所が少なくなると、支店に出勤したときには、机の取り合いになるんだって笑われていたのを思い出しました。
投稿: やんじ | 2012年5月31日 (木) 13時14分
○様
エクセルはもともとマック用に開発されたのですか。
私はエクセルは全くと言っていいほど使いませんから、エクセルのことはよくわかりませんが、使っている人からは、何で使わないのといわれてしまいます。
エクセルは便利だそうですね。
機器もソフトもどんどん新しくなっていくと、その都度操作が変わってしまい、往生します。
まだまだ変わるのでしょうから、どうなっていくんでしょうね。
投稿: 元安川 | 2012年5月31日 (木) 15時22分
やんじ様
友人の家にも平凡社の百科事典があります。
買ってから、中を見たのは数回だといっていました。
我が家の歴史遺産だといって、まだ棚に残っていました。
確かに、パソコンの中が本棚になっているわけですが、
こちらはファイル名お覚えていれば、それで開いてもいいですし、
キーワードで検索してもいいですから、探すのは随分楽ですね。
ともかくいいのは場所を取らないことですね。
その分整理も楽ですね。
これまでは、机と椅子がその人の社員として存在証明でしたが、
フリーアドレスとなると、知らない間に首になっていたなんてことになるのでしょうか。
大変な時代になったもんです。
投稿: 元安川 | 2012年5月31日 (木) 15時36分
上様
介護施設では、6角形を基本形とするテーブルをよく見かけますね。
情報化時代にあっては、テーブルの形も色々あっていいでしょうね。
でも、一時パソコン用にと、
キーボード用の台、画像用の台、プリンター用の台の3段になったテーブルが流行ったことがありましたが、
新しい機器では普通のテーブルで充分用が足りるということで、
そうしたテーブルは、いつの間にか消えてしまったようですね。
投稿: 元安川 | 2012年5月31日 (木) 15時45分