アカデミア古書
今では、必要な情報は、ネットで検索すれば、瞬時にして知ることができる。
本は、新聞の読書欄で見て面白そうだとなれば、アマゾンで注文している。
おかげでiPadが離せなくなった。
たまに本屋に寄っても、買うのは雑誌程度で、読み終れば、即捨てている。
随分無駄なことをしていると、我ながら思う。
買う本の量も減った。
iPadを使うようになって、読書する時間も減った。
いままでは、古書は何となく汚らしく、情報も古いと、古書店に寄ることは滅多になかった。
ブックオフは漫画とDVD、それに文庫本が主のようで、私の好みではない。
それが、先日待ち合わせまでの時間がちょっとあったので、時間潰しにと古書「アカデミイ書店」に寄った。
それが、何とも感動的だった。
全集や美術書に混じって、
マッチ箱のデザインを収集した個人のアルバムまで売っているのにも驚いたが、
一冊の本、そこにはネットで見るのとは違った本の世界があるのを知った。
本を1冊書くのは大変だ。
1冊の本には、大変な苦労をして書いた人の思い、思考、努力が込められている。
そこにあるのは、単純な情報ではなく、
本を書いた人がいるのだ。
その人の描く世界があるのだ。
古本であることで、今流行の現象でなく、時間を越えた考え方、世界があることを知ることもできる。
思わず2冊、買ってしまった。
2003年発行のジェレミー・リフキン著「水素エコノミー」
「脱炭素化の旅の終着点は水素だ」ということについて、様々の例を挙げて説明されている。
3・11の福島原発事故があったことで、改めて水素の価値を認識させられたが、そんな事故が起こる10年も前にこれからの時代は水素だということを指摘する人がいたのだ。
この本は、新聞で紹介されたわけでもなかったから、人の目に殆ど触れることもなかったろう。
普通本屋では、売ってもいないだろうし、大きな本やでならあるだろうが、買うことはなかっだろうと思う。
それが古書店なら、目の前にあるのだ。
なんとも不思議な感じだ。
もう1冊の本、2007年発行の物理学者竹内薫著「仮設力」となると、
将来のエネルギーは何になるかという議論を始める時、あっさりと
「1970年から1992年の死者は天然ガス1200人、原子力は31人」だから
原子力が1番安全だと決め付けて、議論を始めている。
今ではそんなことは誰も信じないだろうが、そのときは誰もが、それが正しいと思っていたわけだ。
古書にはそんなことを知る面白さもある。
広島の古書店「アカデミイ書店」、
広島の貴重な文化の拠点だ。
これからも時々寄ってみよう。
古書店の価値を、ネット時代に改めて知るというのも可笑しい。
元安川
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私もココへ行きまーす!!!
ショッピングの合間にふらりと立ち寄ると、いろーんな本があって楽しいです。
ポイントカードもありますよねー。
ずっと、この場所にあってほしい本屋さんですよね(^^)
知らない世界を知ることは大切ですもの。
でも・・・・元安川さまのお買いになったご本は・・・きっと私は読むことがないですね(汗)
ですが、このように書いていただくと、とても参考になります!!
また、いろんなことを教えて下さいねヽ(^^)(^^)ノ
投稿: なつ♪ | 2012年3月24日 (土) 09時13分
アカデミィ書店、大好きです。あのなんとも言えない本との空気感も素敵ですよね
投稿: くぅー | 2012年3月24日 (土) 14時16分
なつ様
ポイントカード、私も作ってもらいました。
お店の中でお会いしてるかも、知れませんね。
投稿: 元安川 | 2012年3月24日 (土) 19時25分
くぅー様
私もアカデミア書店のフアンになりました。
投稿: 元安川 | 2012年3月24日 (土) 19時27分
広大が千田町にあったころは、千田町にも古書店が沢山あったと思います。
先日、シャレオの広場で古書の催しをやってました。
投稿: やんじ | 2012年3月24日 (土) 19時42分