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2012年3月12日 (月)

でじま・くにくさ―母の住む実家

先日友人に、
「母親がもう90歳になるんだけど、どこか預かってくれるいい施設はないかな」
といわれた。

そういえば、妻の父親も85歳になる。
要介護2だ。
ケアマネジャーのおかげで、なんとか自宅での介護ができているが、施設のお世話になるのもそんなに先のことではなさそうだ。
他人事ではない。

広島南道路の出島ICの手前の交差点のすぐ脇に、介護つき有料老人ホームと特別養護老人ホームを併設する「でじま・くにくさ」が建設中だったのを思い出した。
ベージュを基調にした暖かさのある、きれいな建物だ。

Image002

早速、友人と2人で見に行った。
まだ開業前ということだったが、親切に案内してくれた。

老人ホームを見るのは初めてだったが、それにしてもイメージしていた老人ホームとは随分違う。

「施設全体は明るく、何か母の住む実家に帰ったような優しさがある」

老人ホームだから、当然のことだろうが、
すべてがバリアフリーになっている。
廊下は車椅子がすれ違えるように広くなっている。
介護用の特別仕様のベッドが使われている。
介護用の特別のお風呂もある。
随分と、自動化されているのにも驚く。

建物は、道路から10Mほど下がって配置され、手前のスペースは芝生の駐車場になっている。
玄関までのアプローチ通路はスロープになっている。
真ん中の人の歩くスペースは、中国地方にはどこにでもあるベージュ色の真砂土を加工したタイルが使われている。
アプローチ通路はまっすぐ中庭につながり、その中庭の向こうに元安川の河口が見える。
2つある奥の中庭には、日米友好のシンボルともいえるハナツバキが植えられている。
季節になれば可憐な花を咲かせるだろう。


Image004

建物は太田川と直接接して建っている。
護岸の上は遊歩道になっている。
敷地と川との間に車道がないのがいい。
こうした敷地は意外に少ない。

建物に地下はなく、1階の床が護岸のレベルより上に設定されているので、東南海大地震で想定される津波にも大丈夫だろう。
1階のピロティ―の柱は太く、構造的にも安心感を与えている。

川の向こうは、県営のボートパークになっている。
シーズンになれば、マリーナに出入りするヨット、ボートを見ながら、テラスでコーヒー、ビールを飲むこともできる。
川の北は、広島の市街地が広がり、高層のリーガロイヤルホテル、アーバンビューのマンションが望める。
その更に向こうには権田山の山並みが続いている。
川の南、数百メートル先には高架の広島高速3号線が走っている。
その高架の道路と海と山の向こうに、沈む夕日は素晴らしく美しいという。

「でじま・くにくさ」は、広島の良さ、敷地の特性をなかなか上手く生かしている。

1階の受付の奥は、舞台を付設したコミュニティースペースになっている。
入居者はカラオケ、踊りを楽しむことができる。
舞台の反対側にはカウンターが設けられ、昼間は川辺の遊歩道を散歩する人をみながら、コーヒー、お茶が飲める。
夜になれば、広島の街の灯りをみながら、ビール、ワインを楽しむことができる。

川に面してはヒノキ造のお風呂もある。

2階から上は個室になっているが、2つの中庭が設けられていることもあって、どの部屋も瀬戸内の明るさに満ちている。
個室の出入り口は1850cmとちょっと低めに作られ、茶室に入るような優雅さを感じさせてくれる。
個室の壁紙、カーテンはそれぞれ皆色、模様が違う。
カラフルで美しい。
住む人は1人1人皆違うということに応えている。
ベッドは、介護の先進国、スエーデンから直輸入されたものだという。
白樺の木を主体にして作られ、体にも目にも優しい。

エレベーターを降りると、目の前の柱には、花等さまざまの模様が施され、楽しい空間を創り出している。
フロア毎に廊下の腰壁の色も違う。

床は、床暖房となっており、ちょっとクッションの効いた床は、歩く人にも優しい。

各フロアには皆が集まってお喋りできるコミュニティースペースが設けられている。
障子で仕切られた畳のスペースもある。

室内も自宅に住んでいるような雰囲気がある。

有料老人ホームへのアプローチ通路の屋根はガラスで明るい。
塀に沿って植えられた沈丁花は、人を優しく迎えてくれる。

受付の後ろの壁には、細く長い映像が2つ付けられ、季節季節のDVDが放映できるようになっているのだという。

5~6階が有料老人ホームになっているが、個室は広く、すべての部屋が片廊下に面している。

6階のパブリックスペースは、イタリア人のデザイナーの指導を受けたというが、
ゆるやかにカーブを描く通路には水槽が置かれ、随分と贅沢な雰囲気の空間を創り出している。

和と洋が上手くミックスしている。

Image006

セットバックすることで生まれたベランダは、ボードデッキと芝生が張られ、ここに住む人々の団欒のスペースとなっている。
コーヒー・ビールを飲みながら、元安川の河口、広島の街を望み、お喋りする、
ゆったりとした豊かな時間を過ごすことができそうだ。

Image008

これだけ素晴らしいハードが用意されているのだ。
介護サービスも、きっと素晴らしいだろうと想像される。

すぐ近くにはゆめタウン出島がある。
生活の利便性は高い。
「でじま・くにくさ」は広島の街の賑わいを感じることができるとともに、瀬戸のおおらかな景観を楽しむこともできる。

いずれ私も老人になる。
こんな施設なら、そんな先ではなく、今すぐにでも住みたくなった。

周辺はまだまだ倉庫が多いが、急激に住宅、商業地化している。
この「でじま・くにくさ」は、地域に大きな変化をもたらすだろうことは確かだ。

でじま・くにくさ」は、
介護を受ける人にも、介護をする人にも、新しい可能性を示してくれたようだ。


元安川


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住まい・インテリア」カテゴリの記事

コメント

昔の老人ホームは、病院の延長って感じでしたが、今はそこで暮らすことですね。
また、田舎に作られていましたが、今は街中にも多くなりましたね。
もともと住んでいた地域で、老後を暮らせるのが一番いいのでしょうが。
どこも順番待ちが凄いそうですね、2〜300人待ちは普通とか。
でも、これは同じ人が複数の施設に登録しているからだそうですね。
どこかの施設に入っても、または亡くなっても、キャンセルしないとか。
総合的に管理できる方法があればいいと思います。

将来に僅かな年金だけでは、このような良い施設には入れそうにはないです。

やんじ様

私は街中で生まれ育っているせいか、人里離れたところは、どうも駄目です。
人を見ていないと落ち着きません。
そうしたことでは、ここはいい所だと思いますが、
どこも、特老は大変な待ちがあるようですし、有料はそんなお金はないし、というのが確かに現実のようですね。

現実は厳しいですね。

私の父も、、、
西条の施設にいます。
「ヨウシテモラッテル」
が、、、口癖になった父です。

ナナママ様

「ヨウシテモラッテル」
といえるのは、その施設がいいことと、
お父さんの人格がいいこととの両方でしょうね。

良かったですね。

特養などで人気のあるところは500人待ちで、年間5-6人しか空かないと言います。かと言って有料老人ホームはお金持ちか公務員でもなければ入れる料金ではありません。最近は高齢者専用住宅なども出来ていますが、まだまだ安心して老後を迎えられません。それで老人の預金がいつまでも使われない社会になっていることも経済の停滞している大きな原因だと思います。

星野様

500人待ち!
凄いですね。
それも、人気がある施設ですか。
うーん。
長生きするのも、大変ですね。

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