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2012年1月10日 (火)

タスキを繋ぐー箱根駅伝

今年も恒例の箱根駅伝が開催された。

スキーがブームだった頃、暮正月はスキー場で過ごすのが恒例だった。
部屋に残された女房は、TVの駅伝を見る程度のことしかやることがなく、箱根駅伝を毎年見ている間にすっかり嵌ってしまった。

スキーブームも去って、スキーをしなくなってから、女房に付き合っているうちに、こっちもすっかり箱根駅伝に嵌ってしまった。

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箱根駅伝は、東京大手町の読売新聞社前をスタートし、箱根神社前までの108.5kmを往復する。
108.5kmを5区間に分けて走る。
1人平均20km,約1時間走ることになる。
それも凄いスピードで走る。
普通の人が100mを全力疾走で走るようなスピードで走る。
いくら鍛錬しているといっても、20kmの距離を1時間も走れば、そりゃ途中でおかしくなることもある。
タスキを繋ぐ寸前で倒れても、なんとか起き上って、次にタスキを次に繋ぐ選手もいる。
東京農大の選手は体調を崩しているとかで歩くような走りだったが、それでも完走した。
繰り上げスタートで中継所に着いたときには、タスキを繋ぐ次の選手はいないということもある。
途中で誰か一人でもブレーキをすれば、その選手だけでなく、この1年間努力してきた全選手、そしてそれを支えてきた人々の思いをフイにしてしまうことになる。
数秒差でも10位以内に入れなければ、シード権を失い、予選会に回ることになる。
予選会を通るだけでも激烈な戦いを勝ち抜かなければいけなくなる。
往復で207km、約11時間の間にさまざまのドラマがある。
そのどの一つも感動的だ。

放送の間に、箱根駅伝にまつわる色々なドラマが放送される。
それがまた感動的だ。
箱根駅伝を走りたいがために、浪人までして目指す大学に入った選手の話、親子2代にわたる選手の話、箱根駅伝を走って戦争にいった選手の話、
今年で88回を数える箱根駅伝は、1920年に始まったというが、そうした感動的な話にはことかかない。

そうしたこともあって、TVの中継もまた凄い。
今年は、2日は朝7時から14時05分まで、3日は14時18分まで放送された。
2日間合わせると、なんと14時間半もの放送時間だ。
平均視聴率は27%という。
放送時間、視聴率ともお化け番組だ。

沿道の観客数もまた凄い。
沿道の観客も途切れることがない。
合計約50万人にもなるという。
箱根の山を登る1号線の脇にも人があふれている。
どうやってそこまできたのか不思議なくらいだ。

どのくらいの時間になるのか知らないが、選手が走る間、国道1号線はストップする。
それも凄いことだ。

今年は、山登りの神様といわれる柏原選手が区間新をだして、東洋大が圧勝した。
昨年までは、7人抜きとか、9人抜きとかの劇的勝利だったが、今年は圧勝だった。
1人でも、そうしたスターがでてくると、チーム全体の能力が上がるから、おかしい。

近年は、駅伝で大学の知名度を上げるというのも重要な大学の経営戦略になっている。
山梨学院大学はその典型だろう。

大学の経営も随分と多様化したことを感じる。

今や、箱根駅伝は国民的イベントとなっているだけではない。
駅伝は「エキデン」として
いまや世界の言葉になっている。

駅伝は「走る」と極めて個人的行為を集団のスポーツにした。
箱根駅伝は2日間、約11時間の中に、人間の歴史が凝縮されている。

タスキを繋ぐ10人の選手、そしてそれを支える膨大な人々のストーリーが駅伝にはある。

駅伝はいかにも日本人好みのスポーツだ。


秋葉前市長は、市長を止める決断をしたのは、正月の箱根駅伝を見て決断したといっていた。

秋葉氏らしい決断だが、タスキを繋いだはずの新市長は果たして、箱根駅伝を走る選手ほどの努力をしているのだろうか。
市民の期待に応えられる能力があるのだろうか。

新市長は、秋葉前市長の思いこめたタスキを受け継いだのだ。
広島市長というエキデンの選手としての必死の努力と覚悟を期待したい。


元安川

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コメント

駅伝面白いですね。そして秋葉さんのタスキは重いです。
関東大会である箱根駅伝が盛り上がるのは「報道」の賜物。
全日本は秋にある大会。

駅伝の面白さを伝える意味でも「箱根」は大事な大会だと思います。

TALLBOY様

秋葉さんのタスキは重すぎてか、受け取りを拒否してしまったようです。
価値がわからないようです。
残念ですね。

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