大阪都構想と広島市
大阪市長選、知事選は、
「大阪都構想」を掲げ、
大阪府知事を辞めて、大阪市長選に臨んだ橋下徹氏の圧勝だった。
橋下氏の氏育ちをマスコミは面白おかしく書き立てたが、
それを振り払って、
橋下氏は、ともかく攻めた。
結局、攻めたほうが勝った。
攻めるには、何をしたいかというビジョンが必要だ。
ビジョンとして掲げた大阪都構想はイメージだけで、具体的中身はよく見えない。
それでも夢と期待だけはある。
自民党にも民主党にも期待できなくなった市民にとっては、それだけで充分だったようだ。
大阪市と大阪府を合併し、
府と市の2重になっている部分を削れば、それだけで相当の経費節減はできるだろう。
大阪市の一般会計の予算は23年度で1.7兆円。
大阪府は3.2兆円。
それだけで約5兆円になる。
その5%が削減したとすれば、2500億円になる。
そのほかに特別会計があるから、その実質予算は倍近くあるはずだ。
5,000億円くらいの経費削減をすることは、さして難しいことではないだろう。
5,000億円あれば、それなりのことはできるだろう。
経費削減をすることは、既得権を侵すことになる。
反対する者は多いはずだ。
かなり厄介だろう。
しかし、その気になればできないことではない。
国の小選挙区制、2院制もおかしくなっている。
国に期待するのでなく、都市から変えていくということが必要なようだ。
そうしたことでは、橋下氏のいうことには賛成だが、
しかし、私は、大阪都構想に反対だ。
東京が都になったのは、戦時中のことだという。
戦時体制下での合理化ということがテーマだったようだ。
しかし、今ややたらでかくなった東京都が、上手くいっているとはとても思えない。
都道府県制度は、そもそも市町村と国との間にある中2階のようなもんだ。
商業の世界における卸問屋のようなもんだといえる。
ユニクロにしても、家電量販店にしても、卸問屋を通さないビジネスモデルを作り上げて、成功している。
全国を、それこそ都市を主体にして、再編成し、そこから国を変えていくことを考えたほうがよさそうだ。
道州制もちょっと大きい卸問屋をつくるようなもんだから、これも好ましいもんではない。
それより全国を300都市くらいに分割し、そこに全ての都道府県、国の出先機関を移したらいい。
1.2億人÷300→40万人くらいの規模の都市を原則にして再編成したらいい。
そうすれば2重行政だってなくなる。
大阪都構想は東京都には負けないという、大阪だけの都合による理屈だ。
京都、広島、そのほかの都市が、どうしたらいいのかについては、全く知らんぷりだ。
それはおかしい。
平松氏は、守ってしまった。
だから負けたともいえる。
橋下氏の大阪都構想に対しての対案を、提案すべきだった。
都道府県制度を止め、全国の都市に目配りした300政令指定都市構想を提案すべきだった。
これだけ変化の激しい今の時代にあって、
守っていては、生きていけないと誰もが感じている。
広島市長選では、松井氏は、アンチ秋葉だけで当選した。
「アンチ秋葉」が攻める言葉になった。
対する豊田氏は本来は秋葉路線踏襲なのに、それを隠した。
守ってしまった。
守っていては勝てない。
豊田氏は、オリンピックも折り鶴保存館もいうべきだった。
それでこそ攻めになる。
松井氏はオリンピックも折り鶴保存館もすべてつぶした。
アンチ秋葉で当選したが、次の手がない。
反対するだけでは、新しい世界、ビジネスは生まれてこない。
市民、企業が求めているのは、ビジョンであり夢だ。
その夢、ビジョンを示せる人だ。
攻めることができる人だ。
役人は、守りは得意だ。
守りは彼らに任せておけばいい。
大阪府知事を辞めて市長選に出ること自体、かなりの賭けだった。
蓋を開けてみなければわからないのが、選挙だ。
落選するかもしれない。
落ちたら、普通は食えなくなる。
落選したらどうするかと考えたら、どうしても口当たりのいいことばかり並べることになる。
それは、守りそのものだ。
故に、失うものがある人は、攻めることができない。
橋下氏は弁護士資格をもっているから、負けたって、なんとか飯を食っていけるというという思いがあったから、攻めることができたのだろう。
若者は失うものがないから、攻めることができる。
老人は、全ては過去のことと思えば、攻めに転ずることができる。
過去の実績に拘っていては、攻められない。
そもそもそんな過去ことを知っている人は殆どいないのだ。
名声があると思っているのは、その人だけだということを、老人は理解すべきだ。
失うものがないということでは、ほとんどの女性もそうだ。
「よそ者、若者、変り者」が街を変えるとよくいわれるが、
それに加えて「老人と女性」が街を変えるというべきだろう。
そのポテンシャルは巨大だ。
広島市の世界に果たす役割は大きい。
広島市の次の市長は、その意味をきちんと理解し、きちんとした「攻め」ができる人になってほしい。
「若者、よそ者、変わり者&老人、女性」に期待したい。
元安川
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あれだけマスコミがアンチ秋葉キャンペーンを行なっても、秋葉前市長の支持率は高かったのに、どうして豊田候補がもっと秋葉市政継承を掲げなかったのか、不思議でなりませんでした。
自民対民主のような構図を払拭するためにも、政党ではなく秋葉路線を掲げるべきでしたね。選んだのは市民ですけど、残念な結果であり、まさか再選はないでしょうが、広島市には厳しい4年間になりそうです。
投稿: 太田川 | 2011年12月19日 (月) 08時47分
太田川様
コメント、ありがとうございます。
しかしマスコミのアンチ秋葉キャンペーンは酷かったですね。
マスコミはなんでも反対することが正義だと思っているところがあります。
でも、いまはアンチ松井とはなっていませんね。
何かおかしいですね。
次に期待したのですが、
どうなることやら、
投稿: 元安川 | 2011年12月19日 (月) 13時12分
本当に新市長は自分の考えというものがない人でしたね。記者会見でも、テレビインタビューでも、とにかく「よく聞いて」「考えてもらう」ばかりです。それなのに市民との会話の場は尽く潰していますから、誰に聞いて、誰に考えてもらうのか、決して市民の意見を聞いたり市民に考えてもらうわけではなさそうです。これから市政は利権目当ての極一部の市民によって動かされるということになりそうです。マスコミは利用価値が見い出せなければアンチ化するような気がします。
投稿: 星野 | 2011年12月19日 (月) 15時22分
星野様
自分の考えがないというのは、優秀な役人であることの条件の一つのようです。
しかし、市長としてはどうでしょうか。
市民の意見を集約してというなら、まだしも、
それも、ある特定の人の意見を聞くようでは、困りますね。
そんな市長に、マスコミはどんな利用価値を見出すのでしょうか。
見ものですね。
投稿: 元安川 | 2011年12月19日 (月) 16時29分
>大阪都構想は東京都には負けないという、大阪だけの都合による理屈だ。
>京都、広島、そのほかの都市が、どうしたらいいのかについては、全く知らんぷりだ。
大阪市長選挙ですよ。
大阪をどうしたいのかを争点にしないでどうするんですか。
>都道府県制度を止め、全国の都市に目配りした300政令指定都市構想を提案すべきだった。
それは大阪市長選挙で提案する事ではないし、
提案した所で市民に総スカン、大阪都構想に負けてしまいます。
各地方自治体が切磋琢磨する事によって国力は上がっていくのです。
広島や京都がどうなろうと大阪市長が知った事ではありません。
そんなことは広島や京都の首長が考えれば良いのです。
ちょっと違うのではと思って反論しました。
ちなみに生まれも育ちも広島で今は東京に住んでます。
現在の東京を批判されてますが、パリやロンドン、ニューヨークなど
世界都市のカウンターパートになりえるのは日本では東京くらいですよ。
しかし広島はやばそうですね。
広島市の区長は公表されてませんね。
電話で役所に問い合わせないといけないなんてひどすぎます。
広島にも既得権益をぶっこわす逸材を期待しております。
投稿: 政治部 | 2012年3月 8日 (木) 00時45分
政治部様
コメント、ありがとうございます。
橋下市長は、政治塾を主催し、次の衆議院選挙で全国300選挙区全てに候補者を擁立しようとしています。
そうであれば、大阪のことだけでなく、広島、仙台、福島をどうするのかというビジョンが欲しいですよね。
投稿: 元安川 | 2012年3月 8日 (木) 07時45分
松井市長は記者会見で堂々と「改革は選挙で対抗馬に対して有利になるように言っただけ」それも「自分の考えではなく言われたから」という有り様です。橋下市長はイデオロギー的には賛同できませんが、行動力や姿勢については、松井市長は橋下市長の爪の垢でも飲んで欲しいくらいです。
投稿: 元記者 | 2012年3月 8日 (木) 09時46分
元記者様
松井市長はそんなこともいわれているのですか。
自分で考え、実行するというのは、政治家としての当然の条件でしょう。
その面では橋下市長は大したもんですね。
いささか危険ではありますが。
投稿: 元安川 | 2012年3月 8日 (木) 10時48分