十日市茶房
広電十日市電停前に、十日市茶房はある。
1階は石造り、2~3階は煉瓦タイル、その上にロフトがついている。
英国風の雰囲気の外観は、ちょっとおしゃれだ。
1階の大きなガラス窓の上に、アルファベットで「TOKAICHI COFFEE」と書かれている。
ちょっと引っ込んだ玄関ドアを開けて、中に入ると、厨房の前にカウンター席、窓際にテーブル席がある。
レイアウトも昔風だ。
木の椅子とテーブルは、ちょっと小ぶりだが、好みのよさを感じさせる。
店の中央には、昔使ったのであろう大きな焙煎機が、オブジェとして置かれている。
焙煎した豆も1年以上寝かせてから粉にして、コーヒーを入れるという。
強いこだわりを感じる。
コーヒーの味も、昔風のいわゆる喫茶店の味だ。
モーニングサービスもこだわっている。
半熟のゆで卵は、銀色のエッグスタンドに立てられてでてくる。
英国風?に、上から3分の1位のところをスプーンで割って、殻をはずし、スプーンですくって食べる。
この面倒な手続きも、拘りのコーヒーには相応しい。
このお店が改装されたのは平成6年だというが、元々ここ十日市には、先代が開いた喫茶店があったようだ。
今のオーナーは2代目なのだろうか。
広島の街でも、御多分にもれず、カフェも、ドトール、スタバー、エクシオールといったナショナルブランドのお店がどんどん増えている。
どこに行っても同じだ。
だからアメリカ人のお客も安心して入ってくるわけだが、そればかりでは、面白くない。
そんな中にあって、半熟卵はこうして食べるとか、コーヒーの味はこれが美味しいのだとかいう、
オーナーの拘り、趣味を感じさせるカフェがあるのは楽しい。
貴重な街の文化だ。
元安川
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