元女子競輪選手だった「かあさん」
演歌歌手が続々来店
曲のモデルに
横川でお食事処を25年営業
河原敏恵さん(75)
来年7月から女子競輪が48年ぶりに復活する。すでに今年1月、競輪学校の女子1期生技能試験が実施された。2012年のロンドン五輪では「女子競輪」が正式種目となる。
広島に元女子競輪の選手がいる。{負けちゃ駄目よと目でさとす なじみ酒場のあたたかさ・・・・}
「女の流転」のヒットで知られる藤野とし恵の曲「居酒屋のかあさん」のモデル、河原敏恵さん(75)だ。
広島市西区横川町でお食事処「かあさん」を25年営業していたが、突然肺がんが宣告され、今年1月やむなく店を閉じた。2月に当時のなじみの客が集まり河原さんを激励した。
河原さんは昭和25年、愛知の秋季国体で自転車競技に出場し、見事3位に入賞。昭和27年ヘルシンキ五輪の出場権が与えられたが、当時は全て自費参加。お金がなくて断念した。それならプロに転向しようと試験を受け合格。女子競輪の選手として昭和39年に廃止になるまで12年間ペダルを踏んだ。
その後青果問屋の従業員、宅配便の運転手など職を転々。苦労の末、念願だった料理店を開業した。かねてから親友だった林美保さん(65)も手伝うことに。美保さんは姉妹以上に河原さんを慕い、右腕として助けた。
一方で知人の勧めで、作曲家、歌謡講師の今井たかしさんに歌謡曲を習い、「全日本カラオケ審査協会」の師範の資格を取り、指導者となった。二足のわらじで25年間、活躍した。
復活を望む声
通称“かあさん”は人柄がよく、面倒見のいい人。料理も田舎料理の“おふくろの味”。元競輪選手で演歌歌手が多く訪れる店として評判になった。地元のマスコミや佐々木久子の雑誌「酒」などに取り上げられた。料理の一品ごとに演歌の曲名を付けたり、歌手の好物を知ると、店ではもちろん公演先の楽屋や放送局のスタジオまで届けた。
ちなみに藤野とし恵は夫婦むすび、中村美律子はちらしずし、天童よしみはあさりの酒蒸し、長山洋子は煮魚、田川寿美は卵焼き、長保有紀はイカ焼きといった具合。店内は演歌歌手のサイン色紙でいっぱいだ。
“かあさん”の病気回復を願い、おいしい料理をもう一度食べたいという人は多い。果たせなかった五輪への夢。“かあさん”は来年のロンドン五輪を非常に楽しみにしている。
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かあさん…残念でしたね。
数多くの事を、優しく教えていただきました。
ありがとう。河原敏恵さん。
投稿: | 2012年1月 3日 (火) 23時20分