畳の張替
一般家庭の暮れの行事の一つに古くから煤払いに大掃除と畳や襖の張替えがある。
マンション住まいでは殆んど忘れられた行事?の様に思う。
我が家は10年前に小さな4LDKを2LDKにリホームして以来の畳の張替をした。
新聞の折り込み広告で申し込むと2泊3日の予定で引き取り、配達据え付けをしてくれる。
10枚の畳はいとも簡単に一人で持ち帰った。花梨のテーブルや椅子等重い家具もスキーのような道具を使って簡単に移動して30分で引き上げた。
安佐北区白木町の業者は中国地方一円が営業範囲で鳥取や萩にも出かけている…。
我が家は前回「高級備後表」を使用しているので裏返して使えば良く、結果的には安上がりだった。
畳み表と言えば嘗ては「備後表」と決まっていた。江戸時代からの産地で幕府への献上品の一つだったが最近では安い中国産に押され、しかも国産の90%は熊本の「肥後表」になり「備後表」の影は薄い。
面白いのにはイ草に代えて和紙を織り込む「和紙畳」が人気を集めているようだ。
日焼けしないのが特徴だがあのイ草独特の青臭い畳の匂いは無い…。
昔から「女房と畳は新しい方が…」と言う俗な格言?がある。この本当の意味はあまり知られていない。…畳を大切に扱う、同じように陰で支えてくれる女房の労をねぎらう、そうすることで、互いに新鮮な感じを持つ事が出来る…と言う訓戒…。
下世話に使われる意味とは正反対の意味がある…事を、改めて知り確認できた。
私達の子供時代の通学路沿いには鍛冶屋に畳屋、自転車屋、散髪屋等があって時折、顔見知りのそれぞれのお店で邪魔に成らないように遊ばせてもらった…経験がある。
職人さんの動きや作業を黙って見も守るなどが出来た時代。実家の畳代えは全部の部屋を一斉に代えるのでは無く、2~3部屋毎に代えるのが暮れの行事だった…。
我が家の次の畳代えは早くても7~8年後か10年後…に成るのだろう。
思わぬ暮れの行事?で、新しい畳の匂いを嗅ぎながら新年を迎える事になった…。
気分一新である。
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