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2011年1月19日 (水)

110番の日 ― 白神社前交差点の事故

1月10日、たまたま白神社前の交差点を通りかかったら、パトカーが10台近くも、赤ランプを点滅させて停まっていた。
白いヘルメットを被った警察官もかなりの人数警備に出ていた。

何事?
と、見れば、なんとパトカー2台と、軽トラックが衝突し、1台のパトカーは横が、もう1台のパトカーは前部が潰れていた。

1

パトカーが赤ランプを点滅させ、信号を抜けようとして、事故った?
にしては、随分とおかしなぶつかり方だな、と思っていたら、

翌日の新聞に、
「13,14歳の子供が盗んだ車を運転、パトカーに追跡されて、信号で挟み撃ちになって停まった」
と出ていた。

13歳と14歳の子供が運転?
そんなことが可能なの?
と一瞬思ったが、今の車は、殆どがオートマだから、子供に運転できないことはない。

目が見えて、ハンドルを回す手が動き、アクセルとブレーキを踏める足があれば、誰だって運転できる。
オートマ車は、マニュアル車と違って、クラッチを操作するという面倒なプロセスがない。

まあいわば、大芝の交通公園のゴ―カードと全く同じだ。
ゴ―カードを運転したことのある子供なら、本物の自動車を運転したくなったとしても、おかしくはない。。

だからといって、免許証もないのに、盗んだ車を運手して、いいということにならないのは、当たり前の話だ。

しかし、考えてみれば、日本の運転免許制度もまったくおかしい。

私の友人は、30年位前に、アメリカで免許を取ったというが、そのときは、
「まず警察に行き、交通法規等に関する○×式の30問位のテストを受ける。
いわば学科試験だ。
それに合格すると、いわば仮免ということになり、隣に免許証をもった人を乗せ、市内を運転してもいいということになる。
交通法規の試験といっても極めて常識的なことだから、日本のように、自動車練習場にいって、講義を受けて、勉強することなんてこともしなかった。
学科試験の費用は15ドルだった。
仮免の書類をもって、市内のdriving schoolと看板の出ているビルの2階の小さな事務所を訪ね、1時間10ドルということで、5回分払ったら、即その受付に座っていたおじさんと一緒に下に降り、事務所の前に停めてある、車に乗り、街中を走ることになった。「ギャス!ギャス!」といわれ、
「ギャス? 何のこと?」と、何をしろといってるのか、よくわからなかった。
まあスタートするにはアクセルを踏まなければ、車は動かないからと、アクセルを踏んでスタートした。
ギャスとは、アクセルを踏めということらしく、正解だったようだ。

隣のおじさんの側にはブレーキがついていたが、それにしても、いわば学科に受かっただけで、即街中を運転するのだ。
日本であれば、練習場内のコースで相当な時間の練習をして、仮免をとって、街中に出ていく。

ともかく怖くて、まさにそろり、そろりの運転だった。
他の人にはさぞ迷惑だったと思うが、そんなのはアメリカでは当たり前のことのようで、後ろから警笛をならされることもなかった。

5時間、そんな運転をしたら、もうお前はOKだから、警察にいって、免許証をもらってこいといわれた。
5時間運転しただけでは、とても怖くて自分1人だけでは、街中を走る気にはなれないと、あと5時間練習して、それから警察にいった。
自動車学校の車で、警察にいき、警察官を隣に乗せ、警察官のいうturn to the left, rightと、指示されるように走って、最後にthree pointといわれた。
なんのことかわからなかったが、その道が行き止まりになっていたので、ちょっと横道に頭を突っ込み、Uターンして戻ってきた。
どうもそれが、three pointということだったらしい。

運転免許証を115ドルでとった。

当時と今と物価がちがうといっても、いずれにしろ数万円で、免許証を取得したことになる。

driver's license だから、大型だろうが、タクシーだろうが何でも運転できた。

日本に帰って来て、日本の免許証の書き換えるとき、どうしますかといわれ、別に普通自動車の運転さえできればいいよと、他の資格は申請しなかった。
必要があれば、またアメリカにいって、取ってくればいいと思ったこともある。
いま思うと、勿体ないことをした。

酔っ払い運転もした。
死にそうになったこともある。
アメリカでは公共交通機関は殆どないし、タクシーだってないから、酔ったからといって、車で帰らないわけにはいかない。
自分は幸いにして事故は起こさなかったが、酔っ払い運転で事故を起こしたら、それこそ大変なことになる」
といっていた。

車の免許とは、そうしたもんだろう。
車庫入れがどうの、曲がり方がどうの、高速道路の走り方がどうのと、煩く言う必要はない。
車の運転はさして難しいことではない。
きちんと交通ルールさえ理解させるようにすれば充分なはずだ。

そうしなければ、自動車練習場がやっていけなくなるし、警察の仕事がなくなるから、そうしているとしか思えない。
車の免許証取得に関連して、沢山のビジネスが成り立っているのだ。

今から、アメリカ並みに免許証取得を簡単にしたら、困るところは沢山でてくる。
倒産する企業もあるだろう。

だからといって、このままの免許証取得のシステムを残していいとは思えない。

免許センターでの交通安全協会への加入の申し込みという訳のわからない制度もやり玉にあがったこともあって、随分と変わった。

盗難車を運転していたから、パトカーに追い掛けられ、挟みうちにあって捕まった。

今回の13歳、14歳の中学生の子供が運転しての事故を契機にして、
日本の運転免許制度をもう一度基本から考え直す契機にしたらいい。

それも1月10日、110番の日という日に、捕まったというのも何かの因縁だ。

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