スマートハウス 各戸が発電装置を持つ?
日経アーキテクチャー、11月22日号の特集で、スマートハウスを取り上げていた。
これからは住宅内にある照明、TV等の電化製品の全てが、コンピューターで管理される住宅が作られるようになるというのだ。
住宅をコンピューターで管理する。
何それ?
いわれてみれば、我が家だって、そこいら中に電気のコードが走り回り、もう収拾がつかなくなっている。
壁に取り付けられたコンセントから延長コードが延ばされ、そこに4〜5穴のコンセントが付けられ、パソコン等の機器につながっている。
典型的な「蛸あし配線」になっている。
パソコンも本体だけでなく、ディスプレイ、プリンターがあり、それが電話機、ファックスにも繋がっているから、パソコンのテーブルの後ろは、どのコードがどこにつながっているのか、さっぱりわからい。
なにかあった時、確認するだけでも結構大変だ。
家の中には、そのほかにも電気製品はまだまだ沢山ある。
TV、冷蔵庫、ポット、オーブン、電気カーペット、電気ヒーター、洗濯機、ズボンプレッサー、髭そり器、電気歯磨き器と、数え上げたらきりがないほど電気機器に囲まれて生活している。
携帯電話、カメラの充電器もある。
照明、エアコンも当然電化製品だ。
私の家は違うが、最近は防犯機器がついていたり、病院と契約しての医療機器も付けられるお宅もある。
誰もが、電化製品に取り囲まれて生活している。
いつのまにか、そうした機器なしでは生活が成り立たなくなっている。
スマートハウスでは、使用エネルギーを抑えるにはどうしたらいいのかという視点から、それぞれの使用状況をパソコン、携帯電話の画面に「見える化」して、制御しようということのようだ。
さらには住宅の竣工図を取り込み、修繕の履歴を管理することで、建物のLCCを削減し、長寿命化しようということも進められているという。
たしかに建物は人間と同様、時間がたてばあちこちが痛んでくる。
雨漏りをしたとか、トイレの水が流れなくなったとか、玄関の鍵が壊れたとか、色々トラブルが起こってくる。
住宅も人間同様、生きていれば、住宅の医者にかかる必要があるのだ。
そんなとき、その建物に関する情報が即座に取り出せるようになっていれば便利なことは確かだ。
建物を維持管理する費用は、作る時の費用に比べ、大体4〜5倍かかるといわれている。
それをケチるとロクなことはない。
きちんと管理していれば、建物の長寿命化にもなる。
住宅は、人間以上にコンピューターで情報を管理し易い、すべき対象かもしれない。
そうしたことが大きなテーマになってきたのは、電気機器全てパソコンで管理することが可能になってきたこと来たことにもよるが、最近では屋根の上に太陽光発電のパネルを取り付け、自ら発電システムを持つことが可能になってきたこと、さらに発電した電気を、ガレージにある車の蓄電池に蓄電するということも可能になりつつあるということで、発電から蓄電、そして電気を使用するを1軒の住宅の中で終結させることの可能性が生まれてきたことが、背景にあるようだ。
それが今いわれる、さらに新しいスマートハウスの概念のようだ。
先日の新聞には、伊藤忠が車の電池は、車の電池としての寿命が切れても、住宅用の電池として使えるので、そのための会社を立ち上げたと出ていた。
プリウス、インサイト等のハイブリッド車になると、もう、コンピューターに車を付けて走っている感じだが、
建築もコンピューターに屋根と柱がついて、その中に人間がいるという感じになってきたようだ。
車は一気に、ハイブリッドカー、EVに転換しつつあるが、それは高性能で、廉価な電池の開発されたことによるところが大きいという。
巨大な火力発電所や原子力発電所等の発電システムは送電によるエネルギーロスはかなり大きいとも聞く。
車は電気のみで走るEVに進化していくといわれているが、案外そうではなく、ガソリンエンジンという発電装置を積んだハイブリッド車の方が、案外これからの時代には適っているかもしれない。
車のガソリンエンジンを使った発電装置を、個々の住宅が持つことにも可能な時代がくるかもしれない。
そのほうが案外効率的かもしれない。
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天然ガスは地球上に無限あるそうだ。
広島ガスは、天然ガスを使った家庭用発電装置と蓄電池を一体化した装置を開発すれば、案外売れるかもしれない。
??
エネルギーの地産地消、自産自消は、広島から始まる
??
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