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2010年9月14日 (火)

虐待児を見守り育む記録映画「葦あしかび牙」

 久々に重いテーマのドキュメンタリー映画の死者を観た。
 盛岡市の児童養護施設「みちのく・みどり学園」の子ども達を追ったドキュメンタリー映画『葦牙あしかび」~こどもが拓く未来~1時間53分』だ。

 大阪で2人の子どもをマンションに閉じ込めて放置し、死亡させた母親が殺人で逮捕されるなど子どもの虐待は年間4万件を超える勢いだ。

 映画の最初の画面に児童虐待はいまや日常茶飯『3日に一人の児童が死に追いやられている』現実が字幕表示されるこの映画は親に虐待された子ども達の心の軌跡と、それを見守り育み、心の回復に真剣に立ち会おうとする人達の記録だ。

 子ども達のリアルな表情や行動は迫力と存在感に溢れているのは制作スタッフが4ケ月も泊まり込みで取材した為、子ども達が自然にカメラを受け入れた…忍耐力の成果だ。

 映画の舞台の学園には3歳から18歳までの子ども達80人近くがいる。7割の子どもが親など近親者からの虐待を受けた為、身を寄せている。ここで10年を過ごす子どももいる。
 カメラは施設内だけに止まらず地域の人達との交流をはかることで目に見えてくる子ども達の変化と成長をとらえている。

 登場する子ども達の顔はモザイク処理も無く声にフィルターを掛けられることも無く、ありのままの姿が切り取られ、虐待する側の親も登場し自身のケースを語る…。

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 特に公開が前提の映画丈にプライバシーを考えて事前に了解を取り付ける作業は学園長以下職員と制作スタッフの努力の結晶として評価されよう。

 親の愛情に恵まれない子どもたちはコミュニケーションの取り方が判らない…“こころ”がつくられていないと言われるが、この学園では地域全体で彼らを支え、“こころ”を再生する取り組みをしている。

 やがて子どもの中からは「僕が大人になり、子どもが出来たら、絶対に同じような事をしないようにしなければ行かない」と…。しかし、虐待された子どもの三分の一はトラウマになって虐待を繰り返す…現実の前に今一度「目を見開く必要」が求められている。

 重いテーマの割に観終わった後、暗く湿った気持ちに成らなかったのは何故だろう?
 「葦牙」は冬枯れを経た葦が水面について出る新芽のことで神々の誕生として象徴する言葉が「葦牙=あしかび」で、未来を拓く子どもたちの姿が重なって、清々しい…からか?

 虐待の62~3%は実母、続いて実父が20%、祖父母や伯父叔母が9%、実父以外の父6.4%、実母以外の母1.5%である。
 4万件に上る相談件数は氷山の一角と言われ予断が許されない状況にある…と指摘されている。

 文部省は、被虐待児童生徒の存在は、どの学校、どのクラスにも存在しうるものである」と言う危機感を持って日常的な指導に当たるよう指示している。

 隣近所の付き合いや地域のコミュニティーが薄らぐ状況の下で、こうした映画による警告や告知には児童相談所や現実に毎日こうした子どもたちと向き合っている養護施設の指導者の講演をセットで組むことが好ましいと思う。
 実態を集めた資料も理解を促すのに役立つ…。

試写会:9月27日(水) 18時半~袋町・市民交流プラザで行う。
観賞希望者は下記に問い合わせください。

問い合わせ:広島映画センター 広島市中区堺町―2-9 貴志ビル 082-293-1119
   http:www.h-eirasenter.co.jp/

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コメント

私も先日この映画を観ました。 とても良い作品だと思います。変に名前や顔を隠したりしないところが良い、そして自然の中で生活する子供たちの姿が印象的でした。
あのご年配の先生には頭が下がる思いです。
子供たちからはかなり年上の男性ですが女性にも出来ないほどの細やかな愛情を感じました。

暴力にはからは何も生まれない、暴力は犯罪や戦争にまでつながることもあるのです。 映画の子供たちから教わりました。(゚ー゚)

ホッテントット様 映像はその真迫性が真実を伝えます。ドキュメンタリーでも顔を出し正直に淡々と語っていることが迫力になって迫ります。いい映画でした。10人でも20人でも集まれば鑑賞の機会を作ってください。グランパ。

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