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2010年9月27日 (月)

20回目の個展

 西条の実家で“無二窯”という民芸窯を開いて30年になる弟が福屋八丁堀店で3年振りに20回目の個展を開いた。

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 4月に『窯元の仕事』で紹介した彼はマツダで働いていたが昭和50年に退職し、島根県の斐川町の出西窯(しゅっさい)で6年の修行後、山本空外上人(元広大教授)の命名で“無二窯”を始めた。

 電気窯にガス窯も使うが最近は平窯と穴窯で松の薪を焼いている。年3回の火入れは一回ごとに薪を1500~2千本を4日間不眠不休で炊き続け1200度を維持し、4日間冷却して完成する。
 最近は燃料の松の入手が難しく、間伐木が出れば遠くまで出かけて確保するのが大変のようだ。

 彼は開窯数年後から福屋八丁堀店の画廊で個展と郷土作家展に出品し、7階の陶器売り場にも小さな「無二窯」コーナーを設置していた。
 この他、年に1~2度の個展を維持してきたがこの業界にも不況の波は大きく、個展は休止していた。元気を出して9月(9~15日)に3年振りに個展を復活させ、成功裡に終了したようだ。

 陶芸家の仕事は作品の制作と乾燥に加えて燃料作りや粘土づくりなど下準備の作業に費やする時間が大きく、作業は重労働だ。しかし、時間をかけて物を作りあげる喜びは何にも代え難い制作者冥利に尽くことが長続きの素であり、秘訣のようだ。

 当初は「出西窯」の形や色合いが濃かったが徐々に「無二」の形と色合いを落ち着かせて来た。私から見れば備前や信楽にも似た?味を感じ無いわけではないが「いい味の無二窯」に育って来た。
 NHK文化教室の実宅工房での教室の生徒さん達に支えられながら、何はともあれ、定年の無い仕事を体力と精神力をバランスよく配分して自分の作風に磨きをかけて欲しい。

 無二窯:佐々木求・東広島市西条町寺家3713 TEL:0824-22-0848 携帯:090-7508-2948

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