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2010年8月30日 (月)

「広島・長崎における原子爆弾の影響」完全版発売

 戦時中、記録映画を製作する国策会社として存在した日本映画社が原爆投下後の広島・長崎で学術調査団に同行して記録したフイルム映像「広島・長崎における原子爆弾の影響が」の完全版が日本映画社を引き継ぎ昨年閉鎖されて日映新社の関係者の努力で一般に購買できるDVDとして発売され、甦った。

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 被爆直後の広島・長崎の惨状を記録した「広島・長崎における原子爆弾の影響」は戦時下でニュース映画や記録映画の制作を一手に担っていた国策会社日本映画社が広島・長崎の記録制作の為に原子物理学の第一人者の仁科芳雄博士に協力を求めた。仁科博士の要請で文部省の学術研究会議に『原子爆弾災害調査特別委員会』が設置され、200名の専門家調査団が編成された。この調査団に撮影スタッフが同行して記録映画の制作に掛かった。プロデューサーの元に生物班、物理班、土木建築班、ニュース遊撃班の13~4名で編成され、9月下旬から35㍉フイルムで撮影を始めた。
 食糧、移動手段、電気の供給、機材不足の中で「何とか記録に野課さねば…」という執念に駆られてガムシャラに撮影を続けた。
 所が、10月下旬長崎で撮影中のスタッフがMPに拘束されGHPから撮影中止を命じられる…フイルムの提出を命じられる。
 映画社は撮影の継続と編集までをしないと貴重なフイルムが意味を持たないと主張し、米国戦略爆撃調査団によって12月から撮影を行い、5月に完成した。
 米国側から撮影スタッフに対する干渉や強要は無かったが、GHQの命令で完成プリントは勿論、未使用のネガやフイルム等この映画に関わる全てが米国へ持ち去られた。
 スタッフはこんなことも予測してラッシュ・プリントを一揃い密かに保存していた。

 昭和27年(‘52年)に占領が終わると秘匿されていたフイルムが国内で部分的にニュースや映画に活用され始めた。一方、米国へ持ち去られた映像については学術調査団の科学者や撮影関係者が働きかけた結果、‘67年(昭和42年)完成から21年振りに16㍉フイルムのコピーが返還された。これを契機にノーカット・フィルムの返還などと市民運動とも連携し核兵器廃絶を目指す大きな布石にもなった。

 改めて、内容を見ると物理的建築土木的影響、生物的影響、人体的影響など当時としては最大最高の技術を活かした記録で、バラックで人体から臓器などを摘出する場面など、克明な記録がとどめられている。
 この映像を維持管理してきた日映新社は東宝の子会社として存在してきたが一昨年、本社に吸収合併されるにあたって、担当者のご努力でこの映像を活かし守り維持するために新たに『日映映像』と言う会社が立ち上げられた。

 広島・長崎へ修学旅行に行く学校の教師や中学、高校生には事前学習の貴重な素材としてお勧めしたい。
 今回の発売は先人たちの努力の結晶を何とか陽の目を見させたいと願って来た後輩達の並々ならない粘り強い尽力の成果で、心から敬意を払いたい。

 今回、発売されるDVD『HIROSHIMA NAGASAKI EFFECT OF THE ATOMIC BOMB on Hiroshima and nagasaki』は広島編が81分、長崎編83分、2時間42分の原版からの複製で英語のナレーションに和訳スーパー。
 発売:8月20日。
 値段は3880円+送料。
 インターネットで購入が出来る。
 発売元:日映映像=03-6380-9590
 販売元:クエスト=http://www.queststation.com    Tel :03-3360―3810

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