広島で次世代のガン治療装置の開発
狙った病巣だけをピンポイントで連続照射するガンの放射線治療装置が広島の三菱重工で開発された。呼吸などで揺れ動く肺ガンの病巣の動きをリアルタイムに追尾する機能を搭載し、効率よく患者への負担が少ない新兵器だ。
三菱重工と言えば日本の代表的な重工業メーカー戦前は日本の軍国化の支えとして兵器や軍需品製造で発展し、戦後も造船・自衛艦や航空機(YS11)などの製造で日本の高度成長を支え、宇宙航空や原子力発電に近年ではジャンボ機のボディー製造などで知られているが医療器具の開発も手掛けて来た。
三菱重工のHPを開いてみると機械工作や印刷機械などで培った経験と技術を基に京大と先端医療センターと共同で、‘04年にガン病巣への照準合わせが簡便な放射線治療装置の試作機を開発したのを機会に医療分野への本格参入をした。
‘08年1月に新機種の製造承認を取得して広島の機会事業部を拠点に開発してきた。
HPによると、開発された「動体追尾商社機能」を搭載した治療装置は、横たわった患者のガン病巣の位置情報を自動的に把握し、放射線を照射する。
従来の装置では技師が手作業でコンプーターを操作して照射の位置を修正する必要があって、負担が大きかった。新機種では病巣の位置が変化した場合でも、自動で放射線ビームの方向を変えて病巣だけを集中的に狙えるという。
呼吸によってガンの病巣が動きやすい肺がんの治療に効果を発揮できると見ている。
同病の私がお世話になる可能性もあり、同病者からの期待は極めて大きいと思う。
三菱重工はこの新機種の開発を弾みにして、医療機器の開発・製造・販売を更に強化推進する…方針だ。販売は当面、年間5~6台を目指すが、既に日米政府の承認を受けており、世界各国へ普及も期待される
先週は岡山大学の新しい肺ガンの摘出手術後に戻す移植方式の「自家移植」手術のニュースに接した。相次ぐ最先端医学の進歩は肺ガンだけでなく多くのガン患者に勇気と生きる希望を与えている…と確信する。
日々進化・発展する医療や科学、取分けそこに専念する人達に対して期待と尊崇の念を捧げたいと思う…。
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