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2010年7月19日 (月)

消えゆく故郷の学び舎

 NHK記者だった篠原一郎氏が発行している月刊情報誌「環・太田川」に連載を始めたRCC記者OBの山本喜介氏の記事を紹介する。
 「環・太田川」は2001年5月に太田川を命の水にしている4市19町の150万人地域の「太田川市民」と位置付けて情報誌を発行している。篠原氏は現役時代から農業ジャーナリストとして中国山地や太田川流域に目を注いできたベテランだ。改めて、別の機会に紹介する。
 その彼が主宰する誌に投稿を始めた喜介氏の記事は決して新しい情報ではないが、改めて「中国山地残影」の通しタイトルで「消えゆく故郷の学び舎」の実情報告に驚かされる。

 …庄原市古頃(こごろ)小学校の校門に立つ記念碑に刻まれているのは「敷地、田…寄付者○○。学校の糞尿は永遠同家ヘ無料ニテ取得セシム」学校創立の明治8年、人糞が大切な肥料で合った時代に貴重な農地の提供者に攻めてもの恩返しに、児童の糞尿たりとも永遠に差し上げたい。村人の感謝の証文だ。この学校の一年間を追ったドキュメンタリー「ふるさと~古頃小学校十人の四季」を制作。都会の学校では決して得られない夏の学校奉仕や冬の冬季学校合宿など通じて地域と学校の結びつきを描いた。その思い出の古頃小学校は‘08年3月30日で廃校になった。

 全国一と言われた広島県の平成の大合併は87あった市町村が一気に22にまで減った。
 この陰で過疎と高齢化が進む中間山村地域の学校の統廃合は当然のように勧められた。
 喜介氏の記事によると取材エリアとして駆け回った三次、庄原だけでこの10年間で急行・廃校になった学校は34校に上っている。
 県内全体ではきっとこの10倍を超える数に上るに違いない。
 実に多くの数千、あるいは数万人が母校を失ってしまった…この現実はやむを得ないだけでは片付けられない政治責任が隠されている…と言わざるを得ないと思う。

 中学や高等学校まで含めると更にこの数は大きくなる。喜介氏が開校から関わってきた県立高校の閉鎖も取り上げている。吉田高校高宮分校が県立高宮高等学校になって27年、来春閉鎖になる。県教育委員会担当していた私もかなり深く関わった。スポーツの県大会などで「相手は分校じゃ、負けたら恥で」と言われてきた悔しさから「分校の2文字を消してやりたい」と独立校の思いを強め「都市部で落ちこぼれた子どもの里親制度」「帰国子女の受け入れ」等の知恵を絞って町と一体になってハードルをクリアした。運動の推進役を務めた最後の分校長だった佐々木耕三先生は「地域の教育力が勝ち取った」との評価は今も忘れられない言葉だ。果たして今“地域の教育力”など,何処かに残っているのだろうか。
 中国山地残影(1)はまたしばらく喜介氏のライフワークの一つとして連載されるようだ。
 時に、ピックアップさせて頂く約束で、楽しみにしている。

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