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2010年7月22日 (木)

NHKの相撲協会への“待った”の真意

 大相撲の賭博問題でNHKは6日「名古屋場所の中継放送をTV・Rとも行わないことを決めた。昭和3年にラジオ放送を初めて以来83年にして初めての“待った!”はNHKが今後の相撲協会の再発防止取り組みに突き付けた厳しい関門だが、先ずは“妥当”な軍配だ。

 再三にわたって「公益法人返上の覚悟で改革に取り組め!!」と指摘してきた。
 野球賭博に対する相撲協会の4日の処分について当ブログは「協会自身が地方巡業でヤクザに勧進元を依頼するなどの歴史や背景」に目をつむって「相撲協会自身の責任と法令順守の基準」を示さず「個人の責任だけを厳しく求めた」『トカゲの尻尾切り』と批判した。

 昨日6日の記者会見の冒頭でNHKの福地会長は「相撲協会に再発防止に具体的な取り組みを繰り返し注文した。が、コンプライアンス(法令順守)を確立する姿勢が見られない限り視聴者の理解は得られない」と述べている。当ブログの指摘と同じ感覚だ。

 今朝の報道によると、NHK内部検討で“中継見送りのキッカケ”は、会長の「皆どう思う。こんな状態で中継は出来るのか」に始まった。NHK幹部の一人は「NHK内部で育った人間にとって相撲中継は当然のことで、中止など全く浮かばない発想」と発言している。

 NHKは当初、相撲協会が名古屋場所を開かないと見ていた節が強い。所が、相撲協会は早々と開催を決め、文科省も追認するに至って独自の判断を迫られた形になった…!?
 相撲協会が理事長代行を内部の親方を当てようとした時、福地会長は「あの協会の常識は社会の非常識、再発防止策を本当に示せるのか」疑問をはさんだ。6日に村山理事長代行の訪問を受け「武蔵川理事長は謹慎が解除後に復職する」という説明に福地会長は「改革への道筋が出来るまで代行が職務を担うのが筋」と切り込んで協会への不信感を突き付けた。
 しかし、何ら具体策は示されず「改革への具体的な道筋は見えない…」と中止を決定。

 不祥事続きのNHKを建て直すため2008年、アサヒビールの相談役から招かれた。放送事業を全く零から見直して再建?した福地会長は力士暴行死や大麻に横綱の暴力事件を繰り返す相撲協会に不信感を強めていた…という。NHKでは当たり前と考えられる事態を「民間ベースの常識」で考えると、ただ頭をそろえて皆で「ごめんなさい」と言ってやり過ごしかねない相撲協会と不祥事続きだったNHKに『公益法人の甘さ』を重ねて見て気付いたのが福地会長だったのではなかろうか…。「大相撲の常識は…」はNHKにもあった…。

 会長の発想と指示で動揺が走り、本格的検討が「中止」に向けて舵取りされた…のではなかろうか。
 NHKは相撲協会が過去の暴力団とのつながりを協会の責任で関わりをつくってきた事実を踏まえて、確かなより具体的なコンプライアンスを示さない限り秋場所もそれ以降もOKは出さないと!!と言うのが、今回の“NO”の意味だ。

 今回は問題化していないが、数年に一回は週刊誌上で問題にされる”八百長“も付いて回っている。これも暴力団絡みと言われてきているだけに協会がどこまで踏み込んで改善・解決に向けて、理事長がいう「膿を出し切る」ことが出来るか…。

 NHKの今回のNOはいくら外部委員を、検察や警察のOBを抱え込んでもだめですよ!!…との警告でもある。
 正に、相撲協会は「公益法人を返上する覚悟の改革案」が求められている…ことの再認識が求められている。
 相撲協会が示す名古屋以降の抜本対策とNHKの対応が注目される。   (7日:記)


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