安保50年・樺美智子「死の真相」③
草野・丸屋医師の検証による樺美智子さんの「死の真相」は『樺さんの腹部に(警棒様の)鈍器で強い衝撃を受け、更に首を絞められた窒息でヤク死の疑いが強い』と結論した。
樺さんの死因については坂本参議院議員に報告され早速国民救援会が公式に発表した。当時の22日付けの新聞は『樺さんの死因"ヤク殺の疑い”』とし、「扼死の可能性が一番強い。胸を圧迫された為の窒息と言うことは立証する所見がない」と報道している。

また、この草野、丸山所見を受けて社会党は「警視総監らを殺人と職権乱用」で告発した。しかし、検察当局はデモ隊の人雪崩による胸腹部圧迫で窒息死したとする別の意見書を採用して不起訴とした。その後は司法解剖の行われた法医学鑑定書を、再鑑定など体裁を取りながら都合のよい結論を仕立てて今日まで曖昧にして、不問に付されてきた…。
これに対して丸屋さんは当時、樺さんの両親から「娘の死因を解明して」と要請され、「当夜の樺さんのデモ隊出での位置が判れば、真相が判るのではないか」と思ってきた。(御庄博実「ヒロシマにつながる詩的遍歴」甑岩新書2002年版千円に「60年安保とある少女の死」として執筆)
50年経った今年の4月、樺さんと一緒にデモで国会へ突入した金田さんと長崎さんがあの日の行動を証言してくれた。長崎さんは警棒で腹や胸を突かれ、頭を投げられて朦朧状態になった事、救急車で運ばれる途中で気がつき、そのまま病院に搬送されたが「デモ隊の中ほどにいたが押し出されて警官隊と向き合う瞬間があった。樺さんも衝突の前面に出されたはず」「警察は多くの写真を見せて取り調べた。きっと衝突の写真もある…はず」と証言した。
丸屋さんは樺さんの父上が進歩的な学者(中央大学教授)で美智子さんは学生自治会副委員長で警察当局は十分にマークして狙い撃ちした可能性は極めて大きい…と考えている。
丸屋さんは金田・長崎さんに合って事件当日の実情を聞いて警察権力の巧みな隠蔽と捏造の事実を「今更ながら鳥肌の立つ思い」で振り返っている…と言う。
あれから50年、丸屋さんはいま樺美智子さんの司法解剖に関わってきた者は自分一人になったが、樺さんのご両親の「美智子の死の真相を!」というご依頼にやっと応える事が出来た…との思いのようだ。安保の裏で何があったかのか「樺さんの死の真相を明らかにしなければいけない」使命感に燃えている。
新たな出版の準備が進んでいるようだ。文芸春秋7月号がこの記事を扱っている。<完>
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