ALSOKホールと劇団四季
白島のALSOKホールで、マンマ・ミーアの広島公演が始まった。
劇団四季の広島公演もすっかり定着した。
広島でのロングラン公演はキャッツ等に続き、今回が4回目だという。
物語はエーゲ海の小島でホテルを経営するシングルマザーの娘が、結婚をすることになった。
偶然見つけた母親の日記から、自分の父親と思われる3人の男を知り、その3人の男を結婚式に呼ぶということから、ストーリーは展開する。
男なら、誰しも身に覚えがありそうな話だ。
誰が本当の父親か、おもわずその展開に引きこまれてしまった。
マンマ・ミーアのもう一つの見どころは、ダンシング・クイーン等1970年代にヒットした歌を中心に、スエーデン出身のポップスグループABBAのヒットソング22曲でストーリーが構成されていることだ。
客席には、ABBAの熱烈なフアンクラブの人たちが、東京からも沢山来ていたようだ。
劇団四季の公演は年間3,000ステージを越え、俳優・スタッフ700名以上抱えているという。
常設、専用劇場は全国に7か所もある。
その他に、広島のように毎年公演だけをしている都市は、毎年かなりの数になるようだ。
劇団四季は、常時10か所近くの劇場で公演しているというわけだ。
凄いことだ。
日本のプロ野球の支配下選手の日本国内出身者は774名だという。
劇団四季の組織は、今では、プロ野球の組織に迫ろうというほどになっているといえる。
世界的にもこんな大きくなった劇団は無いようだ。
劇団という組織を、こんなにも大きく育てた浅利慶太氏の手腕には、ただひらすら感心するばかりだ。
近年は、小中学校を回って、ミュージカルについて教えるボランティア活動もしているという。
その活動方式も随分と多様になっているようだ。
私の知人の娘さんは小さい頃からバレーを習っていたが、高校生の頃劇団四季のオーデションを受けたが、落ちたと言っていた。
メンバーになるのは極めて難しいらしい。
ましてやレギュラーメンバーになろうとしたら、もっと大変なことなんだろうと思う。
700人の中には、レギュラーになれず、研修中の若者も相当数いる筈だ。
それなら、その若者たちの研修中の姿もみせるようにしたらどうだろうか。
私の亡くなった父は、プロ野球の2軍の試合をよく見に行っていた。
野球が好きという以上に、上にあがろうとして一生懸命に頑張っている姿が気に入っていたようだ。
劇団四季の研修生も、演技はまだまだ未熟でレギュラーにはなれないが、ともかく一生懸命やっている姿を、市民に見せるようにしたらいい。
それはそれで結構観客を集めるのではないだろうか。
ALSOKホールには今は使われていないホテル部門もある。
そこを、研修生の寮として使ってもいい。
宴会場、会議室もあるから、劇団四季の専用ビルとするには最高だろうと思う。
ALSOKホールの立地する白島地区には、3年後の平成26年には、山陽本線とアストラムラインの乗換駅、白島新駅もできる。
そうなれば中国、四国地区からのアクセスも格段に良くなる。
いまでも劇団四季の観客の3割以上は県外客だというから、将来はさらにお客が増えることだって期待できる。
この際、劇団四季は思い切って、ALSOKホールを中四国地方の拠点としたらどうだろうか。
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