朱と住吉橋
世界遺産にも登録されている厳島神社は建物もそうだが、海の中から生えてきたような形の朱の鳥居は、際だって素晴らしい。
潮の干満で見え隠れするその柱の部分もなんともいえない逞しさがあるが、塗られた朱の色がまた素晴らしい。
赤色は、陶工柿右衛門ではないが、鮮やかな赤色を出すのはそう簡単ではないはずだ。
普通のペンキでは、すぐ風化して、寝ぼけた赤になってしまう。
そもそもペンキなんて近代になって日本に来た技術だ。
厳島神社の鳥居のあの鮮やかな朱色は、古くから伝わる鉛を使った朱色なのだという。
鉛は欧州等では有害物質として忌み嫌われているが、大阪堺の老舗企業、「鉛市」が鉛の粒子を細かくコントロールするナノテク技術を開発し、無害で、鮮やかな朱色を作り出すことを可能にしたのだという。
「鉛市」は、創業が応永2年(1395年)、600年以上もの歴史を有する老舗企業だ。
鉛も日本の企業にかかると一味違ってくるようだ。
この鉛市の製品「鉛丹」は、古くから陶磁器の釉薬、漢方薬などに用いられていただけでなく、朱色は「魔よけ」の色として神社仏閣に多く用いられてきたともいう。
旧太田川の住吉神社の近くに架かる住吉橋は数年前に赤く塗装がされた。
直ぐ近くにある住吉神社の柱等に使われている赤の色に合わせたのだろうが、なにか寝ぼけている。
橋を赤く塗るだけでも随分議論があったようだが、塗られた赤が鉄骨の下塗りに使われるような赤色のためか、何か橋がまだ工事中という感じがしてしまう。

この際、厳島神社の鳥居と同じ朱色にしたらどうだろうか。
住吉神社の赤い色に合わせるのでなく、厳島神社の朱に合わせるのだ。
住吉橋を渡って東に数百Mいったところには、数年前に完成した真白な明治橋がある。
「真白な明治橋と鮮やかな朱色の明治橋を渡って、住吉神社で結婚式を挙げれば、幸せになれる」
とでも宣伝したら、広島のちょっとした名所になるかもしれない。
ナノテクを使って無害化した鉛を使っているなんても、広島らしくていい。
ついでに、住吉神社も「鉛市の鉛丹」を使って、朱色に塗り替えたらどうだろうか。
厳島神社の朱色に合わせたと言えば、そんなに反対もない
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