大学のオープンカフェ
久しぶりに東京に出かけた。
明治通りに面した大学のキャンパスの塀の一部を改装して、タリーズのカフェが出来ていた。
いままでのコンクリートの棒を並べて作られた塀を取り除き、建物との間のわずかな隙間を使ってカフェは作られている。
カフェの窓ガラスはその塀の代わりになっている。
窓側に座れば、大きなガラス窓越しに明治通りを通る車、人が見られる。
これは結構楽しい。
キャンパス側は床には木製のデッキボードが張られ、木製の椅子、テーブルが置かれ、オープンカフェになっている。
大きなクスの木が庇の一部をくりぬいて残されている。
通りを歩く人は誰でも入れる。
カフェは学生専用ではない。
門を通らずとも入れる。
近頃の大学は、随分と粋なことをする。

こんなカフェの作り方は、1960年代、大学が荒れ、全共闘世代と言われる人々には信じられないことだろう。
あの頃は、大学は校門を閉め、建物を占拠しようとする学生たちを締め出した。
塀は大学を守る象徴でもあった。
それが今では、大学の塀がどんどん消えていっている。
とうとう塀に代わって、カフェまで作られた。
大学にとって産官との連携は今重要なテーマになっているが、それに加えて地域との連携の仕方についても問われるようになっている。
塀に代えてオープンカフェを作るというのは、その象徴的な答えだといえるようだ。
でも、これではコンクリートの塀に代わってガラスの塀ができたような感じだ。
もっと徹底するなら、パリのカフェのように、道路に面した側に人が座れるようにしたらいい。
門の南側にはまだ半分塀が残っている。
こんどはそちら側にそんなカフェを作って欲しい。
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