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2010年5月 9日 (日)

ゼロリスク

日経ビジネス2010年4月19日号にちょっと面白いインタビュー記事が載っていたので、紹介したい。
インタビューに答えていたのは弁護士の国広正氏だ。

「アメリカにおけるトヨタのHV自動車のリコール問題や花王のエコナの特定保健用食品表示許可返上など、企業にとって厳しい時代になった。

人はゼロリスクを求める傾向がある。
しかしリスクを完全に払拭するのは不可能だ。

火事の可能性をゼロにするのは現実問題として不可能だが、消火器を置くことで、被害のリスクは小さくできる。
ゼロにしようとすれば、建物を建てないのがベストだということになってしまうか、或いはとてつもないコストがかかるということになってしまう。
それは消費者の不利益につながることでもある。
リスクをゼロにするのでなく、適正な範囲にとどめるというのが正しい選択だ。

消費者の求めるままに回収して処分するのが正しい選択では必ずしもない。
勇気をもって戦うことも必要だ。
消費者の批判が高まると、技術論、法律論の次元を越えて、企業イメージへの損害をいかに抑えるかの視点からの判断をしてしまいがちだ。

つまるところ対策は日ごろから、消費者の意識を理解する仕組みを作っておく必要がある」
といっている。

極めて当たり前の結論になっているが、
「ゼロリスクにすることは不可能だ。あるいは社会的コストが高くなりすぎ、それは消費者にとって、必ずしも利益にはならない」という指摘は興味深い。

建築にあっても、冬になると窓ガラスが結露する。
ガラスを二重にするとか、自動車のフロントガラスのようにガラスの中に熱線を組み込むとか、温風を吹き付けるとかということをことすれば避けられるが、ビルの窓ガラスの全てにそんなことをすれば、膨大な額になってしまう。
そんな負担ができなければ、窓ガラスを止めろということになってしまう。
建築では、結露しないようにするのではなく、結露した水が部屋の中にこぼれてこないように、サッシの下に溝を設け、結露の水をうけ、自然に蒸発するのを待つか、サッシに設けた穴から水を外に逃がすようにしている。

人はなにかあるとすぐ、「ゼロリスク」にしろというようなことをいうが、そうではない工夫をすることについて、人々はもう一度考えてみる必要がありそうだ。

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