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2010年5月28日 (金)

吹屋

GW、江戸時代から明治にかけてベンガラの生産、販売で栄えたという吹屋の街を訪ねた。

途中、中国自動車道はさして混んでもなく、新緑は美しく、いいところだな―なんて感激して走っていた。

いままで行ったことがなくとも、カーナビがあれば大丈夫と安心しきっていたのが、そもそも間違いだった。
新城ICを降りてから、おかしくなった。
カーナビの案内に従って走っていると、最短経路を案内してくれるのだろうが、道はどんどん山の中に入っていく。
すれ違いもできないような道に入っていく。
向こうから来る車がきたら、どうやって戻るんだというような道に入ってしまった。
そもそも向こうから来る車が全くない。
そんな細い道だ。
怖くなって、とうとう途中で引き返した。

太い道だろうと思われる道にルート変更して、吹屋の街に向かった。
吹屋の街は、随分と山の中だ。

街のすぐ手前の道も、すれ違いもできないような細さの道だった。
そんな山の中に、吹屋の街はあつた。

吹屋はそもそも1637年吉岡銅山として始まったという。
ベンガラの原料は銅鉱山の近くで採掘されたそうだ。

ベンガラの色は赤い。
陶磁器の模様書き(九谷、伊万里、薩摩等)漆器の下塗(輪島・讃岐等)家具塗装、染料、印肉、船舶錆止め等、非常に広範囲に使われたこともあり、古くから貴重品として扱われてきたという。

あの陶工柿右衛門の赤い柿の絵もこのベンガラを使って画かれたのだろうか。

街の建物は、ベンガラ格子に石州瓦の建物は随分と立派だ。
普通なら白い漆喰の部分もベンガラを使っているからだろう、ちょっと赤い。

もともとは玄関だったところにまで、はみだして民芸品を売っている家もある。
なかなか風情があっていい。

ベンガラの製造販売で栄えたという数十軒の建物が建つこの街は、昭和52年5月文化庁選定 国の重要伝統的建造物群保存地区として選ばれた。


1975年創業だという旧片山家の建物は、その中でも随分と立派だ。
往時の栄華が偲ばれる。
冬になると、この地域は相当に冷え込むのだろう、個々の部屋はかなり個室的に作られている。
瀬戸内海に面した柳井の家とは随分と違う。

街の北側の高台には、ちょっと洋風の、随分と立派な小学校が建っている。
日本最古の木造の小学校だという。
この建物は地域の人たちの寄付で作られたというが、この小学校の建物をみただけでも、ベンガラの製造と販売が、極めて収益の高い事業だったことがわかるが、それにしても昔の人がいかに教育に熱心だったかには感心する。

それが、いまでは生徒はたったの7人だという。
昨年は5人だったという。

こんな素晴らしい街が、東京近辺にあれば、それこそ週末ともなれば凄い人混みになるだろうと思う。

いずれ中国等から観光客がドカーンと増えたとき、日本の歴史を伝えるこうした街は貴重な観光スポットとなるだろうと思う。
大切に保存したい。

帰りは新見IC経由でと、カーナビに指示したこともあってスムーズに帰れた。
文明の利器も使い方があることを、思い知らされた。

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