明日の神話と広島市現代美術館
広島美術館には常設展と企画展の2つのゾーンがある。
その常設展の出口に近いコーナーに岡本太郎の明日の神話の原画が展示されている。
1967年に描かれたという原画は、横幅が195cm、縦が148cmと小さい。
畳1畳を縦に半分に割った程度の大きさだ。
壁画本体は、縦5.5M、横30Mと大きい。
原画は広島市民が誘致運動をしていた壁画本体に比べればはるかに小さいが、壁画の原画=オリジナルだから、その精神は同じだといえる。
ある意味、その思いはもっと強いといえるかもしれない。
広島市現代美術館は、広島にある美術館として、その存在理由=レゾンデトレをまた1つ加えた。
壁画本体は、岡本太郎がメキシコで建設されるホテルのため製作したが、ホテルが倒産したために行方不明となっていた。
それが2003年メキシコの倉庫で発見され、日本に移送されて修復された。
壁画を広島に展示しようという市民運動も起こったが、結局2009年8月23日、渋谷マークシティーの京王井の頭線渋谷駅とJR渋谷駅を結ぶ通路の壁面に展示されることとなった。
通路の人通りは毎日30万人からあるという。
広島に展示されなかったことは残念ではあるが、
「核廃絶というメッセージを発信する場が東京にもある」
ということでもある。
核廃絶への思いを訴える方法は様々にあるということを、今回の件は教えてくれた。
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