わが家の端午
雛飾り?を収めて一月余りたつと端午の節句のミニチュアセットが玄関の飾り台に座る。
マンション住まいの、我が家の恒例行事だ。

端午は七草、雛祭り、七夕、重用の五節句の一つだ。元々は中国の行事で男の子の健やかな成長を祈る風習は古く、日本ではいま国民の祝日『こどもの日』に受け継がれている。
チマキや柏餅を食べて邪気を払う様になった時期は江戸時代からで、鯉のぼりや甲冑の武者人形を飾るようになるのは近世の事の様だ。
我が家に息子が生まれた頃(昭和45年)は端午の節句のセットが流行り、我が家にも祖父母から大型三段飾りが贈られ数年は飾つけて、双方の祖父母たちも集まって祝っていた。
48年の東京転勤を機に木箱に収まったままで、娘のひな飾りも同様な扱いになってしまった。東京では3DKの社宅暮らし、53年に本社に帰ってきて以来、街中のマンション暮らしでは大きな段飾りを出す機会は全く無くなってしまった。
爾来、我が家には節句や季節の変わり目に相応しい民芸品や工芸品のミニチュアが代役をつとめてきた。写真、上のミニチュアは藁の束に吹き流しと赤と白の鯉のぼりに金太郎があしらわれた工芸品で、長年この時期に我が家の玄関を飾ってきた。
孫たちの家には団地サイズの兜や雛飾りがあるが、孫たちが小さい頃は団地サイズの鯉のぼりと並んで寝ころんで、成長の度合いを測る写真を撮るのを習慣にしていた。

鯉のぼりは中国の登竜門の故事に由来し急な流れを上る出世魚として考えられ、子供の立身出世の象徴として江戸時代から盛になった。しかし、最近では個人宅での掲揚は減り、お蔵入りしていた鯉のぼりが街や地域興しのシンボルとして全国的に数百匹が川や湖上で泳ぐケースが目立っている。
広島県内では呉のポートピアなどがある。
中学と高校に進んだ我が2人の端午には、爽やかな五月の風になびく鯉のぼりにあやかって、元気で勢いの良い中高校生活を満喫して欲しいと願うばかりだ…。
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