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2010年4月22日 (木)

落語の祖・策伝ゆかりの寺で開かれる寄席

 今、落語が静かなブームを呼んでいるなか、落語の祖とされる安楽庵策伝をしのんで「第19回策伝会・落語まつり」が4月25日、広島市西区の誓願寺(広瀬隆慶住職)で開かれる。
 誓願寺は山陽地方を布教した策伝が岡山、広島に7カ寺を建立したその一つ。毛利輝元が広島の材木町、今の平和公園に開基したもの。その後原爆で全焼。昭和38年に現在地に再建。被爆した釣り灯籠と水盤石が残っている。
 策伝は安土桃山時代から江戸時代前期の浄土宗の僧侶。笑い話が得意で説教に取り入れていたのを、当時の京都所司代板倉重宗が知り、策伝に依頼し、幼年時代に聞いた笑い話や奇談などを集めた「醒睡笑」を著した。それが後世落語の種本となったことで「落語の祖」と呼ばれるようになった。
 策伝会は午前10時と午後2時の2回、落語が奉納される。東京の八光亭春輔がトリを取り、主に大学の落語研究会(落研)OBで構成する広島演芸協会の秋風亭てい朝、柱笑福、ジャンボ衣笠、善亭ぶ生らが前座を務める。現在東京、大阪で活躍している広島出身のプロ落語家に、柳亭左楽、古今亭楽、古今亭菊丸、柳家福治、古今亭菊志ん、桂九雀、桂さん都らがいる。ちなみに筆者は菊丸、福治と親交を深めている。
 広島の落研は、プロを輩出した広大、修大が休止状態で、市立大で最近結成された。
 広島では戦前、寄席ができる専門の小屋は、中島勧商場の「鶴の席」、新天地の「演芸館」などがあった。現在はない。来広したプロの落語家や演芸協会などは、区民文化センター、アステールプラザ(中区)、フリースペース「宇那木亭」(安佐南区)、名陶カフェ「チアス」(西区)や寺院などで開いている。演芸協会の「話芸に親しむ夕べ」(南区民)は14年も続いている。最近は年6回開催。デオデオ本店で(中区)毎月吉本興業が漫才を上演しているが、好評だ。
 旧市民球場の跡地に、寄席のできる小屋が誕生すれば、広島の寄席文化がさらに発展し、賑(にぎ)わいの創出につながると思う。

 上村和博

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コメント

はじめまして。
桂九雀です。
広島出身に名を連ねて頂き恐縮です。
私の場合、二歳までしか居なかったので、出身と言えるかどうか微妙ですが。

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