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2010年4月 8日 (木)

映画「加藤周一 幽霊と語る」

 戦後の日本を代表する知識人として発言してきた加藤周一さんが亡くなって2年余。
 憲法9条の会の呼びかけ人の一人である加藤さんの記録を追い続けていた加藤フアンのドキュメンタリスト達が1周忌を機に纏めたドキュメンタリー映画『しかし、それだけではない。~加藤周一幽霊と語る~』をみた。

 文学をはじめ芸術、文明、社会、政治と幅広い視点から日本について語ってきた加藤周一が死を意識するようになって試みたのは“決して意見を変えることがない幽霊=故人“たちとの対話だった。戦時中に、自らの運命との共通性を感じた源実朝や自由な言論が失われる中でも自分の意見を曲げることが無かった恩師たちや、学徒出陣で戦争に駆り出されて若い命を落とした友人達は「歳を取らないし、意見を変えない人“幽霊”」として捉えて、日本の未来を背負う若い世代への期待をつないで語る…。

 加藤周一は1919年に東京で開業医の家に生まれ、1943年に東大医学部を卒業して医師になる。学生時代から文学に関心を寄せ評論や小説を書く。
 終戦直後、血液の専門家として日米の「原子爆弾影響合同調査団」の一員として被爆実態調査のため広島で原爆被害調査に携わった。文学・評論活動も続けながら‘51年からフランスへ血液学の研究で留学するが‘58年には医学を廃業し評論家となる。
‘60年安保闘争では改定反対の立場で積極的発言をした。‘60年以降は内外の大学で教鞭をとりながら執筆活動をする。

 彼が医者をやめて評論活動に専念するようになったのは、自分が幽霊達と重なった時、未だその思いが果たせていないことや広島で自分が医者として何も役立たなかった…という思いが「日本が平和国家であり続け、憲法9条を守らなければいけない…」事が原点になっているようだ…。
 常に死を意識し26歳で暗殺された源実朝と26歳で徴兵され死を覚悟した自分を重ねて『死んだつもりで生きる』覚悟を、死んでいった親友や日記をフランス語で書き質素に抵抗した恩師の反戦思想を現代の若者たちに伝える…。

 憲法改正手続き法が成立する危機感を前に、国民投票で二分の一確保して改正させない為には「人生の中で自由な精神を持っていられる会社や役所を辞めた老人と学生が連帯すれば止めることが出来る」「学生には4年間は精神の自由がある。就職したら定年まで言えなくなる、私たち老人は間もなく死ぬから同じ数年間じゃないか…」。若者に見てほしい。
 軸がブレない“加藤周一の現代平和禅問答“と言える記録映像だ。
 問い合わせ:広島映画センター 広島市中区堺町1-2-9 貴志ビル 082-293-1119

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