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2010年3月31日 (水)

再び映画『ヒロシマ・ピョンヤン~棄てられた被爆者~』上映会

 朝鮮人被爆者協議会の李実根会長から投げかけられていた映画「ヒロシマ・ピョンヤン」の上映会の取り組みが進んでいる。
 今年は日韓併合から百年に当たる年で、いまだに国交がない朝鮮民主主義人民共和国にいる被爆者や,なぜ被爆者が居るのか…知られない実態を明かす講演会と映画の上映を行う。

 写真家として長年にわたり日本の『過去』と『現在』をアジアの民衆の視点で捉え、日本の侵略被害の実態に目を向けて取材を重ねている伊藤孝司さんは北朝鮮で暮らす被爆者の一人にスポットを当て『ヒロシマ・ピョンヤン』を制作した。
 北朝鮮に住む被爆者の暮らしを追ったドキュメンタリー映画で北朝鮮の被爆者を追ったこの種の映画としては初めての作品です。

 3歳の時、原爆投下後の広島へ母に連れられて入市して被爆した。18歳で北朝鮮に渡った67歳の女性。何も知らないまま過ごしてきたが今は健康を崩し後遺症に苦しみながら“被爆者は どこに居ても被爆者”という日本政府の見解を頼りに孤軍奮闘する…サブタイトルの「棄てられた被爆者」が北朝鮮在住の被爆者の今を告発する。

 伊藤孝司さんが企画構成にナレーターも務める監督作品。’83年から在日朝鮮人被爆者の取材をはじめたが’92年からは北朝鮮に20数回渡航し、’06年に李桂先(67)に出会った。

 平城市に暮らす李桂先さんは両親、兄弟たちと大竹市に住んでいた。1945年、日本の敗戦で祖国へ帰国できると言う噂を確かめる為、母親に連れられて広島の県庁へ出かけた。被爆後12日目の8月18日で、二次放射能によって被爆した。髪が抜け体調不良が続いたが、被爆の事実を知らされる事なく成長した。
‘60年春に高校を卒業した李さんは在日の連帯運動に熱心で民族意識の強い父の勧めで帰国運動の盛り上がりの中、祖国建設の夢を抱いて家族と別れて一人で北朝鮮に渡った。その後、大学へ進学し、在日同胞だった人と結婚した。

 被爆者と知ったのは’04年だった。体調が悪いことを知った母が訪朝した際に教えた。
 被爆59年目の母の告白に李さんは衝撃を受けた。被爆者手帳を取得する手続きを進めたが、来日直前に付き添い人の入国が認められない為断念せざるを得なかった。

 90歳に手の届く在日の母とピョンヤンで苦労する被爆者の親子を通じて「被爆者は何処にいても被爆者」の前に立ちはだかる北朝鮮被爆者への補償と援護措置の現実と日朝間にある歴史的問題を浮き彫りにする。拉致問題と核武装問題を絡めて全く前進していない日朝間の課題解決に何が必要なのか…日本政府はどうしようとしているのか…考えさせる。

 金栄鎬広島市立大準教授はこうした日朝の歴史を振り返りながら『なぜ、朝鮮人が被爆したのか?』などに触れながら朝鮮人被爆者の存在について解きほぐします。

 6ケ国協議や米中を頼りにして来た自公政権時代の北朝鮮との交渉の在り方について民主党政権はまだ明確にはしていない。しかし、民主党にも担当大臣や閣僚に小泉、安倍時代に植民地時代の歴史に目をやらないで北朝鮮に経済制裁など圧力主義中心にして、拉致家族支援を勧めた運動のシンボル・ブルーのバッジを胸にした人達が中心に座っている。

 この人達で、対北朝鮮問題解決の知恵と力が出せるのだろうかという不安は拭えない。
名字個人の氏名から国や個人の財産に民族の誇りまでも奪った日本の30年にわたった侵略の歴史抜きには解決できない…。
 核問題と拉致問題を一緒に解決しようと考えているならば、今後も進展は期待できない。
 核問題と一緒にしない交渉が必要で、新政権は拉致問題の解決に他国の力をあてにして来た自公政権時代の姿勢は早急に改めるチャンスだ。

 '02年小泉訪朝でスタートしかけた「日朝平和条約」締結こそが問題解決の原点になる。
 拉致問題や被害者の帰国は自然についてくる問題…と認識して仕切り直せば米国や中国の力を借りることなく解決する問題…との歴史認識こそが重要だ。
 先ず、植民地化時代の問題を解決するという日本側の姿勢が最も必要なことで、この映画は単に在朝鮮被爆者の救済や援助を勧め、理解を促す為のものではない。
 改めて日朝間に横たわる問題を考える上で、入門・初歩的な貴重な映像資料と言える。
 是非、お運びいただきたいと思い、ご案内いたします。

日時:4月25日(日)13時~15時半   場所:アステールプラザ 多目的ホール
挨拶:13:00~豊永恵三郎上映会代表
映画:13:05~「ヒロシマ・ピョンヤン~捨てられた被爆者~」
解説:14:30~伊東孝司監督
講演:14:45~「日朝不正常関係の中の在朝被爆者」
講師・金栄鎬(キム・ヨンホ)広島市立大学国際学部準教授

鑑賞券:大人 1000円(当日:1300円)  高校生以下:無料
問い合わせ:『ヒロシマ・ピョンヤン』上映会事務局
広島映画センター 〒730-0853 広島市中区堺町1-2-9 貴志ビル
      TEL:082-293-1274     FAX:082-293-2229

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