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2010年3月20日 (土)

映画「おとうと」

 封切後一ケ月、遅ればせながら評判の映画「おとうと」をみた。
 前夜に、今年の日本アカデミー賞の受賞番組を見て笑福亭鶴瓶の「ディア・ドクター」が作品賞も主演男優賞も逃したのを見て「ああ、来年の作品賞は『おとうと』で主演男優賞が鶴瓶になる…」と予感して、思い立った。

 この作品は、山田洋二監督が市川昆監督の亡くなった時、市川作品の『おとうと』の主役姉弟の成長後をイメージして構想を練り、前作の『かあべい』に出演した鶴瓶と吉永コンビを膨らませて今回の制作に漕ぎつけた…作品だ。

 女手一つで娘を育ててきた姉と、大阪で芸人に憧れながら破天荒な暮らしを送る弟の再開と別れ、姉弟の絆を通して日本の家族の再生を笑いと涙で描くドラマに仕立て、観る者の胸を熱く揺さぶる静かな感動作だ。

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 物語は夫を亡くした吟子(吉永)は東京で薬局を女手一つで切り盛りしながら娘の小春(蒼井優)を育て、義母(加藤治子)と3人で暮らしている。小春の結婚が決まり、結婚式を迎えた日、吟子の弟(鶴瓶)で小春の名付け親の鉄郎が現れ、酔っぱらって披露宴を台無しにしてしまう…。
 ことある度に家族を困らせる伯父さんが名付け親であることを迷惑がる娘に母が諭す。亡くなった父親が「吟子も厳格な吟子の兄も几帳面で優秀な兄弟は一度も褒められたりしたことがない鉄郎を無意識に踏み台にしてきたのではないだろうか。娘の名付け親になれば変わるだろう…」と名付け親を依頼した父の優しい気持ちを伝える。
 やがて結婚に破れ、新しい愛を探す中で小春は家族の絆の深さや強さを知り、病で行き倒れた大阪の施設でみとられる弟の元に駆けつける母の気持ちを理解し、危篤の病床を訪ねる…。

 『かあべい』が反戦平和や反核をテーマに潜らせたのに対して、ガンで終末を迎えている『おとうと』を通じて「看取り」や「ターミナルケア」という現代的な深刻な問題にふれている。いつかは訪れる最期の別れを家族はどのように受け止めて「看取る」のか…。
 同病の私にとっては身につまされる問題で、人の心根と絆を確かめ揺さぶる問題提起だ。
 かつて優しさと暖かさで包んだ≪寅さん≫を彷彿とさせる見応えのある山田流の情愛作品だ。きっと2011年の日本アカデミー賞の作品賞に主演男優賞が鶴瓶に輝く作品だ…。

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