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2010年3月29日 (月)

国家から都市の時代へ

アメリカの政治雑誌「ナショナル・ジャーナル」の記者ポール・スタビロンが「アメリカ帝国の衰亡」という本を書いた。
訳は松本薫氏、その訳もなかなか上手く、読みやすい。

「アメリカの覇権の終焉と同時に、アメリカ後についての動きがいたるところで起こっている。
多極化世界に向かっているともいえるし、一時的にカオスの状態になるかもしれない。
中国の世界になるかもともいわれている。
しかしそうした状況を調べているうちに、思ってもみなかったことが見えてきた。
それは「都市国家」の時代になるかもしれないということだ」
とスタビロン氏はいう。

以前カナダの大学で教授をしている友人から「カナダでは元の国とカナダの2重国籍であることは当然のこととして受け入れられている」とも聞いたことがある。

スタビロン氏は「トロントでは移民、外国生まれの市民が、人口の4割にもなっている。
もう国家という枠組みそのものが溶けていっていると見た方がよさそうだ」
ともいっている。

リチャード・フロリダ氏は「クリエイティブ都市論」の中で、
「ボストンからニューヨーク、ワシントンを結ぶ線上にある都市は1つの有機体としてのメガ地域になってきている。
横浜、千葉を包含する広域東京都市圏もそうだ。
その2つの都市圏はそれぞれ2,000兆円以上の経済生産をあげている。
上海都市圏、ロンドン都市圏もそうだが、地球上にそうしたメガ地域は10か所位ある。
知識情報社会にあっては、人々は創造性を発揮できる場所を求めて、そうしたメガ地域に移り住んでいく。
メガ地域は恣意的に作られた国家という枠組みを越え、どんどん成長していく。
それらメガ地域圏の規模は、すでに殆どの国の規模を越えてしまっている」
と指摘している。

両者が共通して指摘しているところは、どうもこれからの時代にあっては国民国家という枠組みが消え、市民の都市が世界を構成する時代になるだろうということのようだ。

そのときには、ただ単純に国家に代わって、都市が国家の機能、役割を果たすようになるということではないのだろうと思う。
多分今とは全く違った世界になるのだろうと思う。

関西学院大学教授の桜田大造氏は
「カナダはアジアからの移民が比較的多いが、先住民や多くの移民がそれぞれの文化、習慣を保持しつつ、そのまま暮らすことを認めている。
カナダでは愛国心を前面に出すことは必ずしも歓迎されない。
そうした多様性認めながらも、統一することは可能だということをカナダは示している」
ともいっている。

問題は、世界が都市の時代になって、都市間に様々のいざこざが起こった時、国連に代わる調整機関をどう作るかにあるといえそうだ。

それは、今のカナダの姿にヒントがありそうだし、案外秋葉広島市長が会長を務める平和市長会議にそのヒントがあるようにも感ずる。

世界はどんどん変わっていく。
どんな方向に向かおうとしているのか、向かっていきたいと思っているのか、きちんと見ていく必要がありそうだ。

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コメント

右脇にある「検索フレーズランキング」の2位に載っていたので、クリックしました。

これからは「都市の時代」ですか。
面白いですね。

これだけ経済がグローバル化し、
情報が氾濫し、
ネットを使えば、誰でもが、情報の発信者になれるという時代に、
国という枠組みはどうもしっくりしませんよね。

虫が脱皮するように、国という殻から、脱皮する時がきたようですね。

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