ロートレック展 ―まちなかART&EAT
八丁堀シャンテ1Fのバーで、ひろしま美術館で開かれているロートレック展について、主任学芸員渡辺純子さんの話を聞いた。
ホテルのバーで、カクテルを飲みながら、美術展の話を聞く。
なんとも粋だ。

今回の展覧会を開くために、フランスのロートレック美術館との交渉、ロートレックの絵を持っている人との交渉とかで、開催にこぎつけるまでに3年もかかったという。
1つの展覧会を開くのには、大変な労力と時間と金がかかるということを知った。
ロートレックの作品は、絵の中にお店の名前が画きこまれているということで、ポスターの先駆けになったと言われている。
そんな絵は、今では当たり前にあるが、そういわれてみれば、それ以前の絵には、字が画かれているなんてことはなかった。
「ムーランルージュのラ・グリュ」はムーランルージュというキャバレーのポスターだ。
フレンチカンカンを踊る女性の向こうに紳士然とした男たちがシルエットで画かれている。
スカートを捲って踊るなんてことは、当時は極めて不謹慎なことだったろうと思う。
「歓楽の女王」と名付けられたポスターは、太ったスケベ親父とそれをもてあそぶかのように真っ赤な唇でキスをしようとするホステスが画かれている。
ロートレックの絵は、そんなちょっと卑猥な雰囲気を、一瞬の動きの中に、黒い線でサッと画きとめている。
髪の毛は黒或いはオレンジの1色、男の洋服は黒1色、女の洋服はオレンジの1色で、平面的に塗られている。
「ムーランルージュのイギリス人」というタイトルの絵では、山高帽から、顔、スーツまでグレー1色で画かれていたりする。
ロートレックは日本の浮世絵に影響を受けたというが、いわれてみれば写楽の浮世絵の感じがある。
どこか日本的な雰囲気がある。
私はロートレックの絵が大好きだ。
ムーランルージュにはその昔、行ったこともある。
あそこが、こんな絵になっていると思うと余計親しみを感じる。
美術館が、まちに出ていく。
絵画、彫刻が美術館の壁に掛けられているだけでなく、その裏方をみせたり、街の中に出て話をする。
ギャラリーGの木村さんの「まちなかART&EAT」と称する仕掛けは、なかなかシャレている。
これからも是非続けて欲しい。
当日の会費
カクテル1杯+ひろしま美術館入場券=2,000円
ロートレック展を2度見てしまった。
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