ひろしま男子駅伝と県人会
ひろしま男子駅伝、
正確には天皇杯第15回全国都道府県対抗男子駅伝競走大会というようだ。
広島県は久しぶりに4位と健闘した。
1区で34位と出遅れたので、今年はもう駄目かと思ったが、そこから2区の中学生が16人を抜き、5区の高校生が頑張って結局最後は4位になった。
スタート時間が迫ると、選手はウオーミングアップを始める。
軽く走っていのだろうが、なんとも早い。
スーッと流れるように走っていく。
走る姿も美しい。
普段街で見かけるジョギングとは全く違う。
TVで見るのとも全く違う。
感動的だ。
「生で見る」とはこういうことだろうと改めて感じた。
ひろしま男子駅伝。
48KM、7区間。
マラソンよりちょっと長い距離だ。
1人で走れない距離ではない。
駅伝は、その距離を、襷をつないで走ることで集団のスポーツにした。
1人だけ傑出した選手がいたからといって優勝できるわけではない。
途中で誰かがブレーキを起こせば、チーム全体に影響する。
皆の力を結集しないと襷は繋がらない。
勝っても負けても皆で喜ぶ。
なんとも日本人らしいイベントだ。
マラソンと違い、次は頑張ってくれるかもしれない、この選手は大丈夫かなという心配や期待を持たせてくれるのが、駅伝の面白さでもある。
ひろしま男子駅伝は、中学生から高校、社会人を含めた7人が、襷をつないでいく。
47都道府県×7→329人もの選手が走る。
控えの選手も中学生、高校生一般にそれぞれ1人いる。
監督にコーチもいる。
1つの県で15名以上になる。
15人×47都道府県→総勢705名にもなる。
意外と参加者数の多いイベントだ。
この数日間、広島市内は各県のユニホームを着た選手でちょっとした賑わいをみせる。
今年は、各県のマスコット人形も10以上参加していた。
ひろしま男子駅伝を走る郷土のチームを応援しようと、今では全ての都道府県にふるさと応援団ができている。
今年の中国新聞には各県の県人会のスナップ写真も載った。
国際会議場の結団式には、各都道府県出身のフアンが選手を励ました。
選手にとってはそうした激励が、凄い励みになるようだ。
私のふるさとの県人会は、そもそもは駅伝に参加した陸上自衛隊の人が、わがふるさとだけ応援団がないのは寂しいと、作ったのだという。
県人会の入会資格は別のそこで生まれたとか育ったとかに関係ない。
応援したい人であれば、誰でもどうぞということらしい。
私は生まれたところと育ったところ、勤務しているところを合わせると計4県になる。
いくつかの県から声をかけられたが、とてもそれだけのお金と時間がないので、1番思いれのある子供の頃育った県、1つに参加している。
大会後に開かれた今年のふるさと県の選手慰労会は、初めての上位入賞したこともあり、それこそ祝勝会のようであった。
県人会ができれば、忘年会だ、新年会だと何かと集まるようにもなる。
そこで知り合った人のお店にもいくようにもなる。
ゴルフも一緒にしたりする。
メンバーの中には、そうして知り合った仲間の会社に就職した人もいる。
郷土の知人からは、郷土の特産品を無償で送ってくれる人もいる。
その特産品を、男子駅伝の会場で販売し、選手の慰労会や大会で使う幟の製作費に充てたりしている。
こうした「ふるさと県人会」は、ひろしま駅伝の大きな波及効果の一つだ。
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