オリンピック広島・長崎大会 ―仮設選手村
オリンピックの際、選手、大会関係者は約2万人だという。
選手村として、約4千戸程度の宿泊施設が必要だそうだ。
広島市内のマンション需要は一時約4千戸といわれていた。
今は1千戸もないだろう。
4千戸なんて、残されても跡が困る。
通常選手村はオリンピックの後、一般市民の住宅として譲渡される。
西風新都にアジア大会の選手村として作ったマンションは、完売までに10年かかったという。
それならいっそ選手村を仮設で作って、オリンピックが終わったら、後はインドネシアの津波とか四川省の地震で家を失った人たちに提供したらどうだろうか。
四川省の地震では死者7万人、家屋の倒壊21万棟だったという。
インドネシアの津波の際には死者は22万人ともいわれていたから、壊れた住宅は100万戸近くはあっただろうと思われる。
モンゴルでは家がなく、零下何10度という寒さの中で、コンクリートパイプに住む子供がいるとも聞く。
世界的スケールでみれば住宅の需要はいくらでもある。
そうした国々へのODAの経済援助の一環としてオリンピック広島・長崎大会で作られた住宅を送ってもいい。
政府はインド洋での給油に代わってアフガニスタンへの5,000億円の経済援助を発表した。
アフガニスタン、イラクとも戦争で家は破壊され、住む家にも困っているというのが現状だ。
オリンピックの選手村として作った住宅を送るということにすれば、選手村の建設費はその5,000億円の1部を当てるということも考えられる。
選手村を仮設でつくるというのは画期的なテーマだが、日本にはその技術は十分にある。
阪神・神戸の大震災の際にはかなりの量の仮設住宅を作った実績もある。
南極観測隊用に作ったこともある。
銀座には昔黒川紀章氏が設計した高層のマンションもある。
建物の真ん中にエレベーター、階段、パイプスペースを設け、その外側に取り外し可能な居住スペースをとりつけるという考え方で造られている。
高層の仮設住宅だといえる。
セキスイとか大和ハウス、大成、竹中とかにも声をかけ、「移設できる住宅」というテーマで、国際的なコンペにしたらいい。
1戸20坪で坪50万円としたら、1戸1,000万円だ。
4,000戸作れば400億円となるが、ODA活動等の一環ということで、仮設選手村を作る費用に当てればいい。
案外、選手のサインがあれば、オークションに出しても高く売れるかもしれない。
建設場所についても、オリンピック以後に撤去するということであれば、出島の埋め立て地とか、広島西飛行場跡地とか、二葉の里とか当面空いているところであれば、どこだっていい。
選手村は市内、競技場に極めて近いところに建設が可能になる。
仮設の選手村を作るとすれば、そうした様々の可能性が生まれる。
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