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2010年1月19日 (火)

原爆漫画<2>

 原爆漫画のルーツと言える広島出身の谷川一彦さんの『星は見ている』が発掘され、原画の複製など関係資料展示が話題を呼んでいる。この際、所謂『原爆漫画』と言われるものにどんな作家がどんな作品を書いているのか…辿ってみた。

 『原爆漫画』の源流は一般的には昭和34年(’59年)に忍者物で知られる白土三平が原爆症で母を失い、自らも白血病に苦しみ社会から疎外されながら生きる美少女の生きざまを描いた『消え行く少女』とされてきた。翌年には怪獣物が得意だった影丸穣也が、壁に焼き付けられた影を消さなければ成仏できない…、原爆を呪う男の物語『影』がある。

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 昭和44年8月(’69年)には旭丘光志が少年マガジンに被爆者の手記をもとに『ある惑星の悲劇』を短期連載した。
 勤労奉仕に出かけて行方が分からない妻を捜して瓦礫の街をさまよう被爆直後の悲惨なヒロシマを描いている…。単行本になったが既に絶版で、何処で見る事が出来るか分からな。

 この後に、続くのが昭和42年(’67年)の中沢啓冶の原爆シリーズで、代表作『はだしのゲン』(昭和48年「少年ジャンプ」連載開始)が原爆物のバイブル的存在として高い評価を得て映画にオペラ、舞台やアニメ映画化され、中沢の手から多くの原爆物が生まれた。
 『はだしのゲン』は英語・ハングル・ロシアを始め18の言語に翻訳され韓国の学校で教材化されるなど、今も「ヒロシマを世界に伝える・平和大使」的役割を果たしている。

 暫く原爆物は遠のいていたが、平成16年(’04年)呉出身の漫画家・こうの史代が被爆後10数年の広島を舞台に原爆症に悩む女性を描いた「夕凪の街 桜の国」を発表した。
 3年前には映画化され、多くの賞をさらって評判を呼んだ。
 また、昨年は長崎の原爆をテーマに長崎在住の漫画家・西岡由香(43)が『夏の残像 ナガサキの8月9日』を出版した。東京の女子高生が長崎の祖母を訪ねて原爆が残した傷跡に気づく等の短編5作品を発表した。

 ここにピックアップした作家や作品は数少ない。まだ、多くの埋もれた作家や作品があるのではなかろうか?漫画が原爆を伝えるメディアとして「戦争を知らない、知りようがない世代にとって、戦争の恐怖と影を伝える」役割は大きい。原爆資料館は中沢啓冶氏から作品原画などすべての資料の寄贈を受けたのと谷川一彦作品の発掘を機に、本格的に『原爆漫画・資料の収集や整備』を改めて進めては如何だろうか。期待は大きい…。

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