植物工場キットと自産自消
シャレオの西ゾーンの一角で、1月16日から31日までの間、植物工場が展示されていた。
LEDと水耕栽培の技術を組み合わせれば、ビルの地下でも野菜が採れるというわけだ。
出雲市の企業、LLC農園隊が出店だ。
経済産業省の昭和21年度の先進的植物工場推進事業としての支援を受けての開催だという。

農業となれば、通常は農水省の出番だが、工場ということで経済産業省の支援になったのだろうか。
野菜とはいわず、植物といっているのもそのせいだろう?
可笑しい。
野菜を人工環境で作ることのブームは、今回が3度目だという。
1度目は20年くらい前、水耕栽培の技術が導入された時だろう。
その頃、筑波万博でトマトの1本の苗に、1万個なったということで、随分と話題になった。
2度目はなにかよくわからないが、人工照明の技術としてLEDが導入されたころだろうか。
今回のブームは、アイメックスフィルムという養液土栽培システムが導入されたことと、より高度に養液管理、室温管理をする制御システムが導入されたことに特徴があるのだろう。
ブームで終わってしまうのはなんとも惜しい。
シャレオで展示されている植物工場は、奥行2.3M、高さ2M、幅5.6Mの温室のようなガラスケースである。
そのなかでトマトとイチゴが栽培されている。
これだけの大きさでどのくらいの収穫があるのか、この植物工場がいくらくらいするのかわからないが、この程度の規模なら自宅の空いている部屋に置いて、自分で食べる野菜を栽培することもできそうだ。
「戦後すぐの頃、日本は猛烈な食糧難で、どこの家も、自宅の庭を畑にして、野菜を作っていた」と、母から聞いたことがある。
今様にいえば家庭菜園である。
いまでは、中国や海外から食料はどんどん輸入されるから、食べ物に困ることはない。
また殆どの人はマンションに住むようになったし、戸建ての住宅の庭も極めて狭い。
とても庭で野菜を作るなんてことは考えられない。
しかし日本の食料自給率は4割を切るということで、どうやってその自給率を高めるかが大きな問題だと指摘されている。
子供が巣立って、空いている部屋があるという家は多い。
日本では5軒に1軒は空き家になっているともいう。
そうした空き部屋、空き家の中に、この植物工場を組み立て、自分で食べる野菜を作るようにしたらどうだろうか。
究極の自産自消というわけだ。
新鮮で無農薬の野菜を食べられるだけでなく、毎日育っていく野菜を見るのは結構楽しみでもあるだろう。
家の中で緑の野菜をみることができたら、それはまた素晴らしいことだ。
植物工場のメーカーも、農家や企業向けに売るだけでなく、一般家庭でも組み立てられるような植物工場キットを作ったらいい。
ガラスと骨組みの部分は無くてもいいわけだから、かなり安くできるだろうと思う。
国もそうした「植物工場キット」の生産、販売促進を進めるような支援をすべきではないだろうか。
そうなれば、4割を切るという日本の食料自給率もかなり改善するはずだ。
日本の食料自給率を高めるには、まず各人が自ら食料を作れるようなシステムを創ることが、案外一番有効かもしれない。
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筑波万博では、協和さんのハイポニカ栽培が話題になりましたね。
周辺技術も進歩し、品種によっては露地やハウス栽培コストと大差ない水準にまで到達してます。3度目の正直ですね・・・。
投稿: fujimoto | 2010年2月 3日 (水) 08時49分
fujimoto様
書き込み ありがとうございます。
fujimotoさんのHP、面白いですねー。
感激しました。
「色々な情報のプラットホームになることで、多様な情報の受発信がされる。
そしてそこにtwitterを加えることで、その情報に人間的な暖かさが醸し出される。
それは同時に多様な視点からの意見が表現されることにもなり、自ずと、その情報の意味とか価値とかが伝わるようになっている」
いやー、素晴らしい。
ウィキペディアのもうワンランク上のIT技術と言えるかもしれませんね。
投稿: 元安川 | 2010年2月 4日 (木) 10時16分