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2010年1月12日 (火)

先立たれた奥様からのお別れメール

 暮れも押し迫った30日、知人の奥様の野辺の送りに参列した。63歳と若く、先立つことを詫びながら夫に甘えられた幸せに感謝し、子や孫たちへの熱い思いをメールに託して逝ってしまった。口で言いにくいことをメールに託した奥様の気持ちの優しさと素晴らしさを、ご主人の了解をいただいたので紹介したい。

 友人のSさんは63歳で退職後、親しい社長の会社の顧問格で既に5年働き続けている。一人息子は東京でIT関係のソフト開発や専門的な執筆に大学の講師と忙しく2人の孫に恵まれている。奥様は一年のうち数回、共働き家族と孫たちの面倒を見に上京し、友達と春には桜前線を追って南から北へ旅し好きな花の栽培や写真撮影の趣味を楽しんでおられた。

 2年前、検診で肺に影があると指摘され癌かどうか心配しておられたが、羽毛を吸引して肺に張り付いた…との診断だった。その後、肺機能の低下がみられ入退院されていたがここ数カ月思わしい治療結果が得られず入院しておられた。
 暮れも押し迫って大手病院に転院した直後の26日未明に、病床から夫のSさんにメールが届いた。

 Time:09・12・25 23:46
 愛する父さんへ(♡)  
  愛する父さんへ(♡)こんなふうに父さんと別れることになるなんて…。
  ごめんなさい、一人にさせたくないのに…。
  いろんなことが思い出に繋がります。桜のこと、紅葉のこと、
  北海道の芝桜、雪のアルペンルート、上高地、軽井沢…
思い出がたくさんあって幸せです(♡)
優しい父さんにずいぶん甘えさせてもらいました。
私は父さんのお陰で幸せな人生を歩むことが出来ました。
有難う。感謝 感謝のみ(♡)
市川の子供、孫たちがどうか元気で前向きに生きていってほしいと、
心から願っています。
大丈夫よ。元気なうちに伝えておきたかったから(♡)お休みなさい。
Time:09・12・26 00:02
  
 深夜、病床でメールを書き、送信している。まるで自分の最後を自覚したようなメールで、翌日に意識を失い、ご主人と言葉を交わすことなく28日の夜、逝ってしまった。
 残されたSさんは自宅で通夜と葬儀をした。友人が今年から始める、自宅から送りだす昔ながらのしきたりを残した『家族葬』だった。
 仏壇の前に安置された花が好きだった奥様の周りを花で埋め尽くし、家族親族友人が取り囲んで通夜をした。市川から駆け付けた息子夫婦と孫たちも花を手向け、それぞれの思い出深い品物を棺に納め最後のお別れをした。改めて、納棺後に葬儀を行い近所の人達や友人がお別れをして野辺に送った。

 妻から遺言となった思いを受けたSさんはメールをコピーして親しい人たちに改めて妻の心のこもった気持ちを伝えていた。
 これまでに多くの人を見送ってきたが、先立つ妻が残る夫にこのような『遺言』をメールという今風のツウールでのこしたケースに出会ったのははじめてで、感動した。
 翌々日の元日にはお二人連名の年賀状が届いたのはさみしい限りだが、残るものが生きる縁(よすが)になる物を伝える意味の大きさを感じたて、紹介させていただいた。 合掌

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