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2009年12月21日 (月)

筑紫哲也のメッセージ

 筑紫哲也さんが亡くなって一年が過ぎた。彼のジャーナリストとしての足跡をたどる書籍数冊が書店の店頭を飾った。その一冊を手にした。

 筑紫さんが‘03~’08年に早稲田と立命館の大学院生を対象に講義した「情報や情緒に流されることなく自分の頭で考えることの素晴らしさ」の講義録(録音テープ)を構成した『若き友人たちへ』~筑紫哲也ラスト・メッセージ~(集英社新書)。目次をひらい読みすると、憲法、日本人、沖縄、メディア、雑誌と新聞、国家、教育、この国の行方がテーマで、筑紫さんが講義した後、学生にはレポートの提出を求めたが、ここでは学生だけでなく”日本人”へのメッセージになっている。

 筑紫さんに初めてお会いしたのは‘73年(昭和48年)夏、8・6前のワシントンだった。東京支社に転勤と同時に田中首相の日米首脳会談の随行記者団の一員として参加し、朝日新聞のワシントン支局長だった筑紫さんに会った。(’08・11・25当ブログ掲載)
 田中首相と大平外務大臣の記者会見で、被爆者の治療はせず放射能が人体に及ぼす影響の研究をし、米軍基地と同様な治外法権下にあったABCC(原爆後障害調査研究)の今後について質問し、大平大臣とやり取りした。私以外にこの問題に関心を示す者はなかった。ところが、会見後に筑紫さんから「ABCC問題について、聞かせてほしい」と電話があって食事をご一緒した。
 それから20年、筑紫さんが‘89年にTBSのニュース23のキャスターとして登場。JNNニュース編集者会議の席上、筑紫さんは「あの時はありがとう」と声をかけて頂いた。まさか、ご記憶ではあるまいと思っていた私は仰天した。その後は広島への関わりは多く、時々お忍びでカープ観戦にやって来る筑紫さんに声をかけるとはにかんでいた。

 そんな筑紫さんがこの著書を通じて残した沢山のメッセージの中からひとつピックアップすると『差し迫った、この国の三つの危機』を挙げている。
 そのトップは、国の破産状態。なぜ、こんな膨大な借金を抱えたか?その要素の一つに日本の官僚機構を挙げている。次いで、人口の減少。縮ませないために何をするか。三番目にこの国を背負っていく次世代が逞しく育っている、という状況では全くない…と教育を憂いている。いま差し迫った危機を改革するのに、この三つにどういう処方箋を出すか、それが改革の中身ではないか…問題を挙げている。
 本当に日本を変えるのであれば政権を交代する…日本人は何かを決めるという局面では臆病になる、大きく変わってしまうことへの恐怖感がある…と指摘している。
 政権交代を果たした今、筑紫さんがお元気なら何と言うのだろうか?アジアで孤立しない…日本の優先課題を挙げるのだろうか…。

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