広島市商・ピースデパートー広島市商モデル
広島市商・ピースデパートが、今年も11月28、29日の2日間開かれた。
今年は3回目だという。
回を重ねるごとに随分と充実してきた。
11月29日(日)、まだ10時ちょっと過ぎだというのに、駐車場に開放した校庭は、もう半分くらい車で埋まっている。
今日はパンクするんじゃないのと心配になる。
駐車場整理をしている生徒に聞けば、昨日の土曜日より出だしは早いという。

生徒達は会う人全てに「いらっしゃいませ」と挨拶している。
一生懸命だ。
お辞儀の仕方を何度も練習したのだろう。
様になっている。
靴を入れるビニール袋を自分でとって、靴をいれていたら「すいません」と飛んできた。
家では、こんなことはやったことがないだろうにと思う。
可笑しくなった。
「うるせーぇんだよー」とか言っているんだろうと思う。
家の息子もそうだった。
それがこれだ。
いい経験をしている。
会場の大きな体育館では、野菜、果物、パン、スポーツウエア等多種多様な品物を売っている。
先輩との伝手で仕入れたのだろう、安いものあるし、そこそこのものもある。
私は今日の昼食にとアロフト製のパンを買った。
生徒のレジを打つのはびっくりするほど早い。
売る品物には全て原価があって、費用がかかる。
仕入れにはそれなりの準備金もいる。
そして売れなければ赤字になる。
収入と支出、そして損益があるというビジネスには極く当たり前のことがどういうことなのか、勉強するにはいいチャンスだ。
HPをみると仕入部、販売部、経理部なんて組織もある。
一応株式会社の体裁を整え社長を選び、決算発表もしている。
今回のピースデパートでは、クラスごとにお店を設け、計18店あるという。
当然売り上げに、差が出るはずだ。
どうして売れる店と売れない店ができるのか、分析するのもいい勉強だ。
中にはクレームもあるだろう。
それも勉強だ。
ハーバード大学のケーススタディーという教育法が有名だが、市商ピースデパートはそれ以上の教育法だ。
最高のOn the Job Training, OJTだ。
簿記なんて無味乾燥で面白くもない勉強も、こうした経験をすれば、自ずとその役割を理解し、興味も出てくるだろうと思う。
新聞紙を折って、エコバックを作るコーナーもあった。
それに折り鶴を付けてエコ・ピースバッグと称している。
なかなか奇麗にできている。
長崎市立商業との提携も今年から始めたという。
特別支援学校、市立工業のコーナーもある。
外部との連携も積極的に進めている。
いいことだ。
門を入ってすぐの建物にはピースコーナーが設けられている。
広島市商の生徒達は、日ごろ自主的に平和について議論をしてきているようだ。
このコーナーではその成果を発表している。
今懸案になっている折り鶴ホールの件、2020のオリンピック広島・長崎大会の件と色々とりあげている。
代表取締役社長の3年生の松尾さんは、「平和でなければビジネス活動はできない」と、平和の意味を改めてパンフレットに書いている。
今年の目標は来客数5千人、売り上げ目標1,000万円だという。
利益の1部は平和団体に寄付するという。
広島市商ピースデパートの内容は大学が催す大学祭のレベルをはるかに超えている。
「広島市商モデル」として、全国の商業高校に広まりそうだ。
こうした経験をした広島市商の学生たちが、これから社会に出て、どう行動するのか、どう評価されるか楽しみでもある。
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