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2009年12月22日 (火)

被爆者執筆「自分史」の意義

 「自分史」の執筆は静かなブームだ。書店の棚には自分史の書き方指導書などを集めた”自分史コーナー”がある。知人の中には500ページにも及ぶ大作を孫たちの為に…と書きあげた出版にこぎ付けた人や目下格闘中の在日韓国人もいる。

 原爆被爆者相談員の会が開いた東京の栗原淑江さんの『自分史』を書く、『自分史』を読む~被爆者との40年をふりかえる~講演会には50人を超える市民が参加した。
 栗原さんは一橋大学に在学中に石田忠教授の社会調査ゼミナールの実習で被爆者の生活し調査に参加した。以来、研究者や日本被団協のスタッフを経た後、社会保険労務士として働くかたわら‘93年2月に小冊子「自分史つうしん ヒバクシャ」を創刊した。被爆者に自分史の執筆指導しながら9月に、足かけ17年で600人余の『自分史』を掲載し200号になり、12月で203号を迎えて、毎月700人に届けている。栗原さんとは東京支社勤務時代に取材でお世話になって以来のお付き合いだ。
 
 栗原さんは「生い立ちから今日までの人生の軌跡を丸ごと記す『自分史』の方法なら、原爆で何が破壊され、人生がどのように捻じ曲げられたかを浮き彫りにすることができる。また戦争中の自分の行動や考え方が、戦後どのように変化していったかを明らかにすることも出来る」と「生きた軌跡を形にして残しては」と執筆を促してきた。
 
 この日、栗原さんは被爆者と関わってきた40年を振り返りながら自分史を書く意味を、『書く』ことで自分自身の生きた「証」と失われた命の重み、自分にとっての<原爆・戦争>を制度や社会の仕組みを、被爆者としての生き方、生かされた意味を確かめ、体験のない人たちと繋がる…。出来るだけ思い出したくない…しかし、この苦しみを誰かに理解して欲しい、判って欲しい…二つの心が同居する被爆者の人生が総括されると位置付ける。
 また「自分史を」読む意義を長野在住だった被爆者前座良明さんの「今日の聞き手は明日の語り手」という言葉を引用して<原爆とは、戦争とは、人間にとって何だったのか>
そして核兵器廃絶に繋がる被爆者の想いを受け継ぎ、未来に橋渡しする大切さを指摘する。

 相談員の会も被爆者の「自分史集・生きる」の3号まで発行し4号の原稿を募集している。聞き書きや代筆という方法もある。思い立ったら応募してみてはいかがでしょうか。
 『原爆の子』は被爆し、孤児になった少年少女の原爆に関する最初の手記集で、今も貴重な資料だ。後世に引き継ぐ為にも、改めて被爆者の『自分史』集の出版が期待される。
<問い合わせ>:自分史つうしん・ヒバクシャ 編集発行:栗原淑江 
 〒166-0001 東京都杉並区阿佐ヶ谷北5-20-20・101  TEL/FAX 03-3338-8003 yk-kuri@mbp.ocn.ne.jp
 原爆被害者相談員の会:〒730-0036 広島市中区袋町4-32 日商岩井袋町マンション402

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