デザイナーズ家具とジェネリック家具
先日、ダイアモンドチェアとして有名なハリー・ベルトイアのデザインの椅子を買った。
スティールの細いワイヤーを網目のように繋げ、チューリップの花が開いたような形をした椅子だ。
空中に浮かぶような感じで座る。
なんともいえず不思議な感じである。
ネットで調べてみると、このダイアモンドチェアは戦後すぐの1951年頃の作品だ。
スカッとした極めてシンプルなデザインで、明るい未来を感じさせてくれるデザインだ。
もうすでに60年近く前のデザインだが、まったくその古さを感じさせない。
デザイナーのハリー・ベルトイアは、「自分は彫刻家だ。この作品は彫刻として作った」といっているという。
そんなデザイナーの思いを充分感じさせてくれる椅子だ。
しかしそれにしても、随分と安い。
定価の何分の1だ。
?
聞けば、著作権が切れ、デザイン料がかかっていないということと、中国で製作したから安くできたのだという。
家具の著作権は通常20年だが、違反したからといってこれといって罰則規定はないのだという。
20年を過ぎたデザインの家具については、イタリア、アメリカにも何か所も製作するところがあるのだという。
当然中国には沢山の工場があるという。
そうして作られた家具については、特許の切れた薬品がジェネリック薬品と呼ばれるように、ジェネリック家具と呼ばれることもあるという。
デザインはいわゆる本物そのままだが、メーカーによって細部が少しずつ違っているようだ。
エルメスやブトンのようなブランド品の偽物とはその意味が違うようだ。
このダイアモンドチェアもちょっと取り付け部分など、大丈夫かなという心配はあるが、まあ小田億の製品だ。
信用して買った。
こうしたデザイナーズ家具といわれる家具は、通常ヨーロッパ、アメリカから輸入しているから、ものすごく高い。
それが、中国等で製作されるようになったことで、そんなにお金持ちでなくとも買えるようになったようだ。
いいことだ。
これで我が家のサンルームもちょっと洒落た雰囲気になりそうだ。
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