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2009年11月23日 (月)

紙芝居になった「講談・蟻の祟り」

 講釈師・緩急車雲助さんの巷談「蟻の祟り」の紙芝居が出来、このほど完成披露公演が開かれた。鷹野橋のピースカルチャー通称「ピカ」に6〜70人が集った。ビールを片手に一風変わった原爆怪談モノノケ噺に時に笑い声をあげながら聞き入った。

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 米国が国をあげて原爆放射能が人体に及ぼす影響を極秘裏にしかも強引に調査し、いまだに遺伝的影響について隠し続けて来た…事実を伏線にした原爆もの怪談噺だ。(5月2日付け、同ブログで紹介)

 そもそも4月に初めて「蟻の祟り」を聞いた時、頭の中をいろんな映像が浮かんでは消えた。旧友の久保浩之さん(緩急車雲助)に是非紙芝居にして欲しい…と、希望を伝えた。他にも同じ要望があって久保さんの友人で素人漫画家の“いくまさ 鉄平”さんが引き受け、半年かけてストーリーに沿ったユニークな話を38枚の絵に託した。

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 筋書きは、被爆した少年のケロイドに出来た瘡蓋を食べた蟻が「調査を拒否すれば軍法会議にかける」と脅してABCCに連れて行った米軍属に噛みついて痒い湿疹をうつす。
 湿疹は不治の病で原爆開発や投下に関わった人に触れると伝染もする。帰国後ABCCの調査に功績が大きいと認められた彼は原爆開発や投下に関わった政府要人と握手やハグし、次々に伝染させる。うつされた米国要人は「痒い 痒い」と苦しめられる…。

 荒唐無稽な創作巷談のようであるが被爆者でABCCに強引に協力させられた妻の体験と被爆二世のわが子が生まれる過程で知った健康問題や後遺症など多くの事例を知って悩み苦しんだ体験が下敷きになっている。被爆者の怨念が蟻に乗り移って「戦争を早期終結させた…」と言い張ってきた米国政府や要人に投げかけて反省を求め促す…腹からの訴えだ。

 オバマ大統領のプラハ宣言で核兵器廃絶は急速に実現可能な道を歩み始めた。
 今回の初来日で、被爆地訪問は実現しなかったが米国に被爆者の無念と本心を伝える貴重な噺として伝える意味は大きい。来年5月の国連総会に於けるNPT再検討会議の開かれるNYで「英語版紙芝居:蟻の祟り」の公演をするための準備に余念がない。
 貸出可能な講演DVDの完成も間近い。問い合わせ:いくまさ鉄平:090-9734-9389

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