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2009年11月10日 (火)

制裁より対話戦略を! 拉致(3)

 蓮池氏の講演で気になったいくつかの問題をピックアップしてみる。
 中井新担当大臣が北朝鮮の大幹部で脱北して韓国にいる黄(ファン ジョンナム)氏を日本へ呼んで指導を受ける計画のようだ。彼は主体思想(チュチェ)を創った人であるが北の拉致問題などにはほとんど関与しておらず、的外れな招聘計画と言える。また、家族会が米国へ出向きブッシュ大統領に救援を申し入れた。これは日本政府が何もしてくれないと言う証に過ぎず、米朝パイプを活用した助けを求める事は意味のない行為と言える。
 また最近は鳩山首相に面談し「決意の表れとして毎日付けて下さい」と言って青いバッジを渡した。多くの課題を抱える首相に拉致のシンボルを毎日付ける様に求める家族会の感覚には違和感がある…など、私の考えにフィットする発言が相次いだ。

 政府は北の核実験に対して「経済制裁」で家族の要望に応えたと言ってきたがパフォーマンスでしかない。マスコミは北の人がいかに苦しんでいるか困っているかを報道するがむしろ手段が目的化した形になっている。本当に困っているのは在日のチョゴリを着る事が出来なく無くなった中高校生らで、日本の経済制裁は中国がカバーする構図を創り、今や制裁や圧力は形式的に終わっている。

 自公政権は4つのエラーで拉致問題の解決を裏切ってきた…。
 先ず、‘02年9月17日、小泉訪朝の日に最初9人と伝えられた生存者が数人に手直しされ、横田さん夫妻に当時の福田官房長官が「めぐみさん死亡」を伝えた。①政府はめぐみさんの死亡を曖昧なままに国交正常化を政治決着で急ごうとした…。②政府は5人の帰国を“一時帰国”で合意していた。家族会の強引なまでの説得で北への帰国を諦める説得をした。
 弟達が記者会見で「金正日万歳!」と言うのではないかと心配した<日本政府の救援が無く諦めの中で、それくらい北の人間に染まっていた>③小泉再訪朝で子供の帰国は出来たが、あとの成果が無く小泉に対する家族会をはじめとする批判の声④めぐみさんの遺骨の鑑定疑惑<政府は一旦めぐみさんの遺骨として受け入れる前提だった>…ことごとく失敗して以後こう着状態を続けている。

 自公政権は核とミサイルと拉致を「包括的に解決する」方向で取り組んできた。核とミサイルは世界にとっても脅威だが、拉致はあくまで日朝間の問題。核問題とは分けた戦略が必要だ。核が解決したら拉致被害者が帰ってくるか?拉致は拉致で対応する必要がある。

 新政権には北が何故怒っているのか、何を求めているのか考えて欲しい。
 北の打倒が目的ではない。
 日本政府が過去の清算を早い段階でしていれば拉致事件は起きなかった…可能性がある。
 過去の清算については国民の了解を得てあくまで対話路線で踏み込んだ交渉に臨む覚悟で取り組んでほしい。

 蓮池さんの講演で一貫しているのは拉致と核を一緒のテーブルに載せない。拉致は日本の植民地化など歴史的な清算を真摯に行うべきである…の2点に集約される。

 もっともな意見であり新政権は改めてこうした意見に耳を傾けることが今後の問題解決に重大な影響をもたらすに違いない。
 併せてマスコミのブレを厳しく追及する必要も指摘できる。  <完>

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