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2009年9月14日 (月)

アマ映画「妻の貌」

 いま、全国の映画館で上映されている原爆症の妻を半世紀に亘って撮り続けた広島のアマチュア映像作家のドキュメンタリー映画「妻の貌」をDVDで見た。

 監督は広島市の酒造メーカーの社長の傍ら60年近くカメラを回してきたアマチュア映像作家の川本昭人さん(82)。川本さんは1958年に長男の誕生を機に8ミリフィルムのカメラで撮影を始め、「広島8クラブ」と言うアマチュア映像クラブを結成し、以来50年「家族」や「家」「原爆」など身近なテーマを通じて作品作りに取り組み、国内外の映像コンクールで多くの優秀作を残してきた。

 「妻の貌」は戦時中、学徒動員先で知り合い原爆の惨禍を潜り抜けた後、昭和28年('53年)にキヨ子さんと結婚する。被爆の影響とみられる倦怠間に悩みながらも、寝たきりの義母や孫の面倒見に追われ、戦後23年経った昭和43年に甲状腺がんが見つかり原爆症を宣告された事に始まる。死と向き合って生きる妻の日常を丁寧に映し撮って行く…川本さんの愛情あふれる妻へのメッセージだ。

 川本さんは夫として健気に家族に尽くす妻に寄り添うように、また一人の父として静かに見守るように妻、母、子と孫達のありのままの姿を半世紀にわたって記録した。川本家の50年の家族ヒストリーと妻の生き様を通して、戦争原爆が残した深い傷跡を浮き彫りにした1時間54分だ。

 作品は2001年に完成し国内外の映画祭で上映されたのを機会に感銘を受けた映画評論家の佐藤忠男さんが川崎市のアートセンターに「一般公開出来ないか」と相談した。センターの支援に加え佐藤さんら有志も数百万円の配給資金を出すことで公開が決まった。
 映画人らの熱烈な後押しに川本さんは「原爆の記憶が薄れてきている今だからこそ見て欲しい」と全国公開を喜んでいる。

 川本さんが師と仰ぐ新藤兼人監督は「川本さんは結婚以来、妻を見守りつつ、その姿を描いてきたが、全く個人的な作品でありアマチュア作家ならではのことで、人間の記録だ。
 しみじみと生命の尊さを感じさせる世界にただ一つの作品だ」と高い評価をしている。

 若かった妻の顔が次第に老けて皺が目立つようになり、その皺が人生の襞として生命の尊さを感じさせる静かな中にも生きる強さが脈打つ作品だ。
 <妻の貌HP http://www.tumanokao.com>
 <川崎市アートセンター http://kawasaki-ac.jp/ >

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